2次試験 事例I(組織・人事)の解き方|与件文から正解を導く技術
2次試験の事例Iは、組織・人事戦略をテーマにした事例問題です。社員数100名前後の中規模製造業や小売業を題材に、「どう組織を変えるか」「どう人材を育てるか」を問われます。
事例Iの基本情報
- テーマ: 組織・人事戦略
- 典型的な企業: 社員数50〜200名の中規模企業
- 時間: 80分
- 設問数: 4〜5問
頻出論点トップ5
| 論点 | 典型的な問われ方 |
|---|---|
| 組織構造の変更 | 機能別→事業部制への移行理由と効果 |
| 権限委譲・分権化 | 現場への権限移譲のメリット |
| 後継者・事業承継 | 後継者育成の課題と施策 |
| モチベーション向上 | 社員の意欲を高める人事施策 |
| 外部人材活用 | 中途採用・外部専門家の活用方法 |
正解を導く4ステップ
ステップ1: 与件文を読んで企業の「強み」と「課題」を抽出する
事例Iの答案は、与件文に書かれている情報だけで構成します。自分の知識や一般論を持ち込みすぎると減点されます。与件文を読みながら以下をマーキングします。
- 【強み】: 独自技術・ベテランの技能・顧客との信頼関係
- 【課題】: 人材不足・世代交代・部門間の連携不足
- 【外部環境】: 市場の変化・競合の動向
ステップ2: 設問の「問われ方」を分解する
設問文の動詞と条件に注目します。
- 「理由を述べよ」→ because形式で答える
- 「施策を提案せよ」→ 具体的なアクションを答える
- 「効果を述べよ」→ 施策の結果として何が改善されるかを答える
ステップ3: 1次試験の知識を骨格に使う
事例Iでは企業経営理論(組織論)の知識が骨格になります。「モチベーション向上策」を問われたら、ハーズバーグの動機づけ理論を意識しながら与件文の状況に合わせた施策を組み立てます。
ステップ4: 80分の時間配分を守る
| 作業 | 時間 |
|---|---|
| 与件文の精読・マーキング | 20分 |
| 設問の意図把握・構成メモ | 10分 |
| 答案記述 | 45分 |
| 見直し | 5分 |
答案作成の3原則
- 与件文の言葉を使う: 自分の言葉より与件文の表現をそのまま使うほうが採点者に伝わりやすい
- 設問の制約を守る: 「〇〇の観点から」「□□字以内で」という条件は必ず守る
- 結論から書く: 「〜が課題であり、〜という施策が有効である」と結論を先に示してから理由を書く
まとめ
- 事例Iは組織・人事戦略。社員100名前後の中規模企業が典型
- 頻出論点は組織構造変更・後継者育成・モチベーション向上
- 答案は与件文の情報だけで構成し、一般論の持ち込みを避ける
- 80分の時間配分は「与件読解20分→設問把握10分→記述45分→見直し5分」