2次試験 事例III(生産管理)の解き方|課題特定から改善提案まで

2次試験の事例IIIは、生産・技術管理をテーマにした事例問題です。製造業の工場運営に関する課題を読み解き、具体的な改善提案を行います。1次試験の運営管理で学んだ知識がそのまま活きる事例です。

事例IIIの基本情報

  • テーマ: 生産・技術管理
  • 典型的な企業: 中小製造業(金属加工・食品・部品製造など)
  • 時間: 80分
  • 特徴: 設問の構造が「課題分析→解決策提案」の流れになりやすい

頻出論点トップ5

論点 典型的な問われ方
生産計画の問題 受注変動への対応・生産能力との調整
工程管理の改善 ボトルネック工程の特定と解消
リードタイム短縮 納期短縮のための施策
品質管理強化 不良率低下・検査体制の見直し
外注管理 外注先の管理方法と内製化の判断

課題の種類を正確に特定する

事例IIIの設問1〜2は「現状の問題点・課題は何か」を問うことが多いです。課題の種類を正確に分類することが解法の出発点です。

課題の種類 具体的な症状(与件文のサイン)
生産計画 急な受注変動・計画通り進まない
工程管理 特定工程で滞留・前後工程とのズレ
品質管理 不良品の多発・クレームの増加
在庫管理 原材料・仕掛品の過剰在庫
人員管理 特定作業者への依存・多能工化不足

設問間の一貫性を保つ

事例IIIで最も注意すべきは設問間の一貫性です。設問1で「生産計画の問題がある」と分析したなら、設問3・4の改善提案も生産計画の改善を中心に据えます。設問ごとに違う課題を指摘すると、採点者には「課題把握ができていない」と判断されます。

正解を導く4ステップ

ステップ1: 与件文で工場の「流れ」を把握する

受注→設計→資材調達→生産→検査→出荷の一連のフローを頭に描きながら与件文を読みます。どこで問題が起きているかを意識します。

ステップ2: 問題と原因を分けて整理する

問題(現象)と原因(なぜそうなっているか)を分けて理解することが重要です。「納期遅延が起きている(問題)」→「生産計画が受注変動に対応できていない(原因)」という構造で整理します。

ステップ3: 改善提案は生産管理用語を使う

提案はなるべく生産管理の用語を使って書きます。「前倒し生産」「平準化」「多能工化」「工程の可視化」など、1次試験の運営管理で学んだ概念を使うと説得力が増します。

ステップ4: 効果まで書く

改善提案を書いた後、「これにより〇〇が改善され、納期短縮・コスト削減につながる」という効果まで記述すると完成度が上がります。

まとめ

  • 事例IIIは生産・技術管理。中小製造業が典型
  • 課題を「生産計画・工程・品質・在庫・人員」の5種類で分類する
  • 設問間で一貫したストーリーを維持することが最重要
  • 改善提案には生産管理の専門用語を積極的に使う