2次試験 事例IV(財務・会計)の解き方|計算ミスを防いで部分点を確保
2次試験の事例IVは、財務・会計をテーマにした事例問題です。4事例の中で唯一、記述よりも計算問題が中心となり、明確な正解が存在します。計算精度と部分点の確保が合否を分ける事例です。
事例IVの基本情報
- テーマ: 財務・会計
- 特徴: 与件文が最短・数値計算問題が多い・部分点がある
- 時間: 80分
- 難しさ: 計算ミスが後続問題に連鎖する
頻出テーマと配点イメージ
| テーマ | 頻出度 | ポイント |
|---|---|---|
| 経営分析(財務比率) | ★★★ | 流動比率・自己資本比率・ROEなど |
| CVP分析(損益分岐点) | ★★★ | 変動費・固定費の分離と計算 |
| 正味現在価値(NPV) | ★★★ | 割引率・キャッシュフローの現在価値計算 |
| キャッシュフロー計算 | ★★ | 営業CF・投資CF・財務CFの分類 |
| 在庫・売上原価 | ★★ | FIFO・LIFO・総平均法 |
合格のための3大原則
原則1: 途中式を必ず書く
計算問題で最終答えが間違っていても、途中式が正しければ部分点がもらえます。計算過程を省略せず、どのような式で計算したかを明示しましょう。
例:CVP分析の場合
変動費率 = 変動費 ÷ 売上高 = 〇〇 ÷ 〇〇 = ××%
限界利益 = 売上高 × (1 − 変動費率) = 〇〇 × 〇〇 = ××
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率 = 〇〇 ÷ ×× = □□
原則2: 計算ミスの連鎖を防ぐ
事例IVでは設問1の計算結果を設問2・3で使うことがあります。設問1を間違えると後続がすべて誤答になる「連鎖ミス」が起きます。計算後は必ず検算し、数値の大きさが「常識的な範囲か」をチェックしましょう。
原則3: 1次試験の財務会計を完全に習得する
事例IVは1次試験で学んだ財務会計の知識がそのまま使われます。CVP分析・NPV・財務比率を1次試験の段階で「公式を見なくても解ける」レベルまで鍛えておくことが必須です。
経営分析問題の解き方
事例IVの第1問は経営分析(財務比率による強み・弱みの指摘)が定番です。
手順
- 与えられた財務諸表から主要財務比率を計算
- 同業他社の平均値や前年データと比較
- 「優れている点(強み)」と「劣っている点(弱み)」を各1〜2個指摘
- 指摘した比率の数値を必ず記述
NPV計算の基本
NPV(正味現在価値)の計算手順:
- 各年度のキャッシュフローを予測
- 割引率を使って各年度のCFを現在価値に換算
- 初期投資額を差し引いてNPVを算出
- NPV > 0なら投資価値あり、NPV < 0なら投資価値なし
まとめ
- 事例IVは計算中心。記述より計算精度が合否を左右する
- 途中式の記入で部分点を必ず確保する
- 連鎖ミスを防ぐため計算後の検算を徹底する
- 1次試験の財務会計は「公式なしで解ける」レベルまで鍛える