経済学・経済政策令和7年度第16問
令和7年度 第16問 解説
問題文
独占市場を示した下図において、この財の需要曲線がD で与えられ、MC が企 業の限界費用、MR が同じく限界収入である。この独占企業が利潤の最大化を図る 場合の価格と、総収入の最大化を図る場合の価格の組み合わせとして、最も適切な ものを下記の解答群から選べ。
ア利潤最大化:P1 総収入最大化:P2
イ利潤最大化:P1 総収入最大化:P3正解
ウ利潤最大化:P2 総収入最大化:P1
エ利潤最大化:P2 総収入最大化:P3
オ利潤最大化:P3 総収入最大化:P2
解説
# 解説 正解の理由(イ) 独占企業の利潤最大化条件は「限界収入(MR)=限界費用(MC)」となる産出量で決定されます。この産出量に対応する需要曲線D上の価格が、利潤最大化価格P1です。 一方、総収入(TR)の最大化は「限界収入=0」となる点で実現します。需要曲線が右下がりの直線の場合、MR=0となるのは需要曲線のちょうど中点(需要の価格弾力性が1となる点)にあたります。この点はMR=MCとなる点より右側(産出量が多く、価格は低い)に位置するため、総収入最大化価格はP1より低いP3となります。 誤りの選択肢について ア・ウ・エ・オはいずれも、利潤最大化とMR=MCの関係、総収入最大化とMR=0の関係を正しく対応させられていない組み合わせです。特にP2は完全競争市場における均衡価格(需要曲線とMCの交点)に対応することが多く、独占企業の意思決定とは直接関係しない点に注意が必要です。 覚え方のコツ 「利潤最大化はMR=MCの点」「総収入最大化はMR=0(需要の弾力性が1)の点」とセットで覚え、価格の大小関係は「独占価格(利潤最大化)>完全競争価格>総収入最大化価格」という順序になることを図上で確認する習慣をつけると、迷わず判断できます。
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