令和6年度 第10問 設問2 解説
問題文
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 厚生労働省「雇用保険事業年報」に基づき、1981 年度から2021 年度の期間につい て、わが国の開業率と廃業率の推移を見る。開業率は1988 年度以降1998 年度まで A 傾向で推移し、2000 年代を通じて、増減はあるものの、緩やかな B 傾向で推移、2018 年度に C している。廃業率は1996 年度以降 上昇傾向が続いたが、2010 年度以降は低下傾向で推移している。 もっとも、開業・廃業の動向は業種によっても異なる。2021 年度における小売 業、情報通信業、製造業の開業率と廃業率を見ると、開業率は D が最も高 く、 E が最も低い。廃業率は F が最も低い。 なお、開業率は当該年度に雇用関係が新規に成立した事業所数を前年度末の適用 事業所数で除して算出する。廃業率は当該年度に雇用関係が消滅した事業所数を前 年度末の適用事業所数で除して算出する。適用事業所とは、雇用保険に係る労働保 険の保険関係が成立している事業所である(雇用保険法第5条)。 文中の空欄D~Fに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
解説
正解はエである。厚生労働省「雇用保険事業年報」によれば、2021年度の開業率は情報通信業が最も高く、製造業が最も低い。廃業率についても製造業が最も低い。情報通信業はIT関連の新規参入が活発で開業率が高くなりやすい一方、製造業は設備投資が大きく参入・撤退ともにハードルが高いため、開業率・廃業率とも低水準にとどまる傾向がある。小売業はその中間的な水準となる。 誤りの選択肢について、ア・ウ・オはDに小売業や情報通信業以外の組み合わせを当てはめており、開業率が最も高いのは情報通信業であるという事実に反する。イはFを製造業としている点は正しいが、Dを小売業としており、実際に最も開業率が高いのは情報通信業であるため誤りとなる。 覚え方としては、「参入障壁が低い業種ほど開業率・廃業率とも高くなりやすい」という原則を軸に、IT系(情報通信業)は参入しやすく開業率が高い、製造業は設備投資負担が大きく開業・廃業とも低水準、小売業はその中間、という業種特性のイメージで整理すると判断しやすい。
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