中小企業庁の公式発表により、2026年度(令和8年度)試験から口述試験が廃止されます。 2次筆記試験(事例I〜IV)合格=最終合格となる制度へ移行します。
2026年度 制度改定|口述試験廃止で何が変わるのか
2次筆記が最終決戦になる時代の、これからの学習戦略
2026年度改定で変わる点・変わらない点
廃止・変更される点
- ✗口述試験(10分程度の面接形式)の廃止
- ✗2次試験合格後の口述対策期間が不要に
- ✗「口述試験で落ちた」という事態がなくなる
- ✗年間スケジュール上で約2ヶ月短縮される
変わらない点
- ✓1次試験(7科目・マークシート)は変更なし
- ✓2次筆記試験(事例I〜IV・論述形式)は変更なし
- ✓科目合格制度・合格基準(60%以上)は継続
- ✓合格後の実務補習・登録プロセスは継続
重要:口述試験はこれまで合格率97〜98%の事実上の通過儀礼でした。 廃止の主な理由は「選抜機能を失っている試験ステップを合理化する」という政策的判断です。 難易度の本質は変わりません。2次筆記試験を突破する力が問われることに変わりはありません。
なぜ口述試験が廃止されるのか
口述試験はもともと「診断士として相手に説明・説得できるコミュニケーション能力を確認する」ために設けられた試験でした。 2次筆記合格者が受験し、約10分間の面接形式で事例に関する質問に口頭で答えます。
しかし近年、この試験のパス率は97〜98%に達しており、実質的に「筆記合格者全員が通過する」状況が続いていました。 選抜機能を失い、受験者に2ヶ月以上の待機期間と心理的負担を課すだけになっていたことから、廃止の方向で議論が進んでいました。
2026年度改定により、2次筆記試験合格=最終合格という明確な基準に統一されます。 これは受験者にとってスケジュールの簡略化というメリットがある一方で、 「2次筆記試験の合否がダイレクトに最終合否を決める」という意識の変化を促します。
受験生への実質的な影響
スケジュールが最大2ヶ月短縮される
従来は2次筆記(10月)→口述(12月)→合格発表(翌1月)というスケジュールでした。口述廃止後は2次筆記合格をもって最終合格となるため、11〜12月に合格が確定します。実務補習の開始も前倒しできる可能性があります。
2次筆記論述の精度がより重要になる
口述試験では「言葉で説明する力」が問われましたが、廃止後は書面の論述力だけが評価される唯一の場になります。与件文の読解力・論理的な答案構成・キーワードの精度が合否をより直接的に左右します。
独学・通信講座受験者にとっては影響が小さい
口述試験は予備校の直前対策セミナーで対策が提供されていましたが、独学者の多くは過去の筆記答案を元に面接練習をするだけでした。廃止によって、独学者が不利を感じていた口述対策の差がなくなります。
改定後の時代に求められる2次試験対策
口述試験廃止は「難易度の変化」ではなく「筆記論述の重要性の再確認」を意味します。 これからの2次対策は、より精度の高い論述力の習得に集中すべきです。
論述力を高める4つの評価軸
設問要求への対応
「なぜか」「どのような施策か」「どのような効果があるか」という設問のタイプを識別し、正面から答えられているか。
因果関係の論理展開
「○○という課題があるため(原因)、△△を実施し(手段)、□□を実現する(結果)」という論理の流れが成立しているか。
キーワードの充足
採点で重視されるキーワード(与件文から拾うもの・知識から出すもの)が適切に含まれているか。
事例IVの計算プロセス
CVP分析・NPV・財務比率分析など計算問題では、答えだけでなく計算過程・記述の精度まで評価される。
AI添削を活用した実践サイクル
採点基準が非公開の2次試験では、書いた答案を客観評価してもらう機会が少ないのが課題でした。 AI添削は即時・無制限で論述にフィードバックを返すため、このサイクルを高速で回せます。
2026年度の試験スケジュール(予想)
| 時期 | 旧制度(〜2025年度) | 新制度(2026年度〜) |
|---|---|---|
| 8月上旬 | 1次試験(2日間) | 1次試験(2日間) |
| 9月上旬 | 1次試験合格発表 | 1次試験合格発表 |
| 10月中旬 | 2次筆記試験 | 2次筆記試験 |
| 11月下旬 | 2次筆記合格発表 | 2次筆記合格発表 = 最終合格 |
| 12月上旬 | 口述試験 | (廃止) |
| 翌1月 | 最終合格発表 | (廃止) |
※上記は現時点での予想スケジュールです。正式な試験日程は中小企業庁の公式発表をご確認ください。
よくある質問
2026年度から口述試験がなくなるというのは本当ですか?+
口述試験廃止で、2次試験の合格率は上がりますか?+
これまで口述試験のために行っていた対策は不要になりますか?+
2026年度以前の2次筆記合格者(口述不合格者)への扱いはどうなりますか?+
1次試験に変更はありますか?+
この記事を書いた人
中小企業診断士になる子ちゃん編集部
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