経営法務令和5年度第18問
令和5年度 第18問 解説
問題文
製造物責任に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア外国から輸入した製品の欠陥により損害が発生した場合、輸入事業者は製造物 責任法による損害賠償責任を負わない。
イ製造物責任法は、過失責任が原則である民法の不法行為責任(民法第709条)の 特例として定められたもので、製造業者等の過失や、過失と欠陥の因果関係の証 明に代えて、被害者が製品に欠陥があることと、その欠陥と損害との因果関係を 証明すれば、損害賠償を請求できるようにしたものである。正解
ウ製造物の欠陥によって、他人の財産等に損害が発生しておらず、製造物自体に 損害が発生したのみであっても、製造業者は製造物責任法による損害賠償責任を 負う。
エ製品の製造は行わず、製造物にその製造業者と誤認させるような氏名の表示を しただけの者は、製造物責任法による損害賠償責任を負わない。
解説
製造物責任法(PL法)。イ正: 製造物責任法は民法の過失不法行為責任の特例として、製造業者等の過失に代えて、被害者が①製品に欠陥があること②欠陥と損害との因果関係を証明すれば損害賠償請求できる(欠陥責任主義)。ア誤: 外国から輸入した製品の欠陥により損害が発生した場合、業として輸入した者は「製造業者」に含まれ製造物責任を負う(製造物責任法2条3項1号)。ウ誤: 製造物責任法は製造物の欠陥により他人の身体・財産に損害が発生した場合に適用(製造物自体の損害のみは対象外)。エ誤: 製造物に自己が製造業者と誤認させるような氏名・商号・商標等を表示した者(表示製造業者)も製造物責任を負う(同2条3項2号)。よってイが正解。
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