経営法務令和6年度第24問
令和6年度 第24問 解説
問題文
民法上の不法行為に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア慰謝料請求権は、身体または自由が侵害された場合には認められるが、財産権 または名誉が侵害された場合には認められない。
イ被用者が使用者の事業の執行について第三者に損害を加えた場合において、使 用者が当該第三者に対して使用者責任を負うときは、被用者は当該第三者に対し て不法行為責任を負わない。
ウ不法行為に基づく損害賠償債務は、被害者による催告を要することなく、当然 に遅滞に陥る。正解
エ不法行為に基づく損害賠償請求権は、不法行為の時から10年間行使しないと きは、時効によって消滅する。
解説
不法行為に基づく損害賠償債務は、不法行為の時から当然に遅滞に陥る(催告不要)(最判昭37年9月4日)。ア誤:民法710条は財産権や名誉が侵害された場合も慰謝料請求を認めている。イ誤:使用者責任が生じても被用者の不法行為責任は消滅せず、使用者と被用者が連帯して責任を負う(民法709条・715条)。エ誤:不法行為に基づく損害賠償請求権の消滅時効は不法行為の時から20年(客観的起算点)または知った時から3年(民法724条)。よってウが正解。
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