経済学・経済政策令和5年度第11問 設問2
令和5年度 第11問 設問2 解説
問題文
国債に関する下記の設問に答えよ。 政府の国債発行に関する理論についての記述として、最も適切なものはどれ か。
ア課税平準化の理論によれば、課税による超過負担を最小化する観点から、異 時点間の税収の変動を抑えるように年々の国債発行額を決定するのが望まし い。正解
イ貨幣数量説が成立する古典派経済学の枠組みでは、国債発行を伴う財政政策 は、金利の低下を通じて民間投資を促進する効果を持つ。
ウケインズ経済学の枠組みでは、流動性のわなが存在する状況下での国債発行 を伴う財政政策は、金利の上昇を引き起こすために無効となる。
エ国債の中立命題によれば、ある時点での国債発行は、家計に将来時点での増 税を予期させるために、マクロ経済に与える効果は中立的となる。
解説
国債発行の理論(設問2)。ア正:課税平準化理論(Barro)では超過負担最小化の観点から、異時点間の税収変動を抑えるよう国債発行額を平準化するのが最適。イ誤:古典派では国債発行→金利上昇→民間投資抑制(クラウディングアウト)で民間投資促進効果はない。ウ誤:流動性のわなの下では財政政策が完全に有効(金利上昇なし・無効ではない)。エ:リカードの等価定理は正しいが課税平準化理論がより直接的な正解。よってアが設問2の正解。
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