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システムの性能評価

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システムの速さを測る物差しはいろいろあるよ!帯域幅・レイテンシ・スループットの3つの視点で性能を見よう!

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システムの性能評価

簡単にいうと

システムの速さを測る物差しはいろいろあるよ!帯域幅・レイテンシ・スループットの3つの視点で性能を見よう!

① 帯域幅・レイテンシ・スループット

ネットワークやシステムの性能を語るとき、3つの基本指標があります。それぞれ異なる側面から「速さ」を表しているため、混同しないように整理しておきましょう。

帯域幅(バンド幅)は、通信回線やネットワークが理論上転送できる最大データ量を表します。単位はbps(bits per second)で、道路に例えれば「車線の数」に相当します。車線が多いほど同時に通れる車の台数(データ量)が増えます。

レイテンシ(遅延時間)は、データを送信してから相手に届くまでの時間です。単位はms(ミリ秒)で、道路に例えれば「目的地までの距離」です。車線の数が十分でも、目的地が遠ければ到着に時間がかかります。

スループットは、単位時間あたりに実際に処理されるデータ量や処理件数です。帯域幅が「理論上の最大値」であるのに対し、スループットはネットワークの混雑やエラー再送などの影響を含んだ「実効値」です。道路に例えれば「実際に目的地に到着した車の台数」にあたります。

② レスポンスタイムとターンアラウンドタイム

システムの応答速度を測る指標として、2つの代表的な尺度があります。どちらも「処理にかかった時間」を表しますが、計測の開始・終了地点が異なります。

レスポンスタイムは、ユーザーがデータの入力を完了してから、システムが応答を開始するまでの時間です。リアルタイム処理(OLTP)の性能指標として使用されます。ATMで暗証番号を入力してから画面に反応が返り始めるまでの時間がこれに該当します。

ターンアラウンドタイム(TAT)は、ユーザーがデータの入力を開始してから、すべての処理結果の出力が完了するまでの総時間です。バッチ処理の性能指標として使用されます。給与計算データを投入してから全従業員の給与明細が出力されるまでの時間がこれに該当します。

項目レスポンスタイムターンアラウンドタイム
計測開始データ入力の完了時データ入力の開始時
計測終了応答の開始時(最初の結果が返る瞬間)出力の完了時(全結果の出力終了)
対応する処理形態リアルタイム処理(OLTP)バッチ処理
短いほど操作のキビキビ感が向上ジョブ全体の効率が向上

③ スケールアウトとスケールアップ

システムの処理能力が不足したときの拡張方法は2つあります。

スケールアウト(水平スケーリング)は、サーバの台数を増やすことで処理能力を向上させる手法です。1台あたりの負荷を軽減できるため、Webサーバやアプリケーションサーバのように同じ処理を並列に実行できるケースに適しています。台数を柔軟に増減できるため、需要の変動に応じた弾力的な運用が可能です。

スケールアップ(垂直スケーリング)は、既存のサーバの性能そのものを向上させる手法です。CPUをより高速なものに換装したり、メモリを増設したりすることで処理能力を強化します。データベースサーバのように、データの整合性を保つために1台で集中管理したいケースに適しています。ただし、1台のサーバの性能向上には物理的・コスト的な上限があります。

項目スケールアウトスケールアップ
方法サーバの台数を増やすサーバの性能を上げる
方向性水平方向に拡張垂直方向に強化
適用先Webサーバ、アプリサーバデータベースサーバ
柔軟性高い(台数増減が容易)低い(性能上限あり)
コスト特性安価なサーバを複数台高性能機器は高額

具体例

レスポンスタイムとターンアラウンドタイムの違いを、レストランの注文に例えて考えてみましょう。

あなたがレストランで料理を注文する場面を想像してください。

レスポンスタイムは「注文を伝え終わってから、最初の料理がテーブルに届き始めるまでの時間」です。前菜が素早く出てくれば「このお店は対応が早い」と感じますよね。リアルタイム処理でも同じように、最初の応答が返るまでの速さが重要です。

ターンアラウンドタイムは「メニューを開いて注文を考え始めてから、デザートを含むすべての料理が提供され終わるまでの総時間」です。コース料理全体が何分で完了するかという指標で、バッチ処理では投入から全出力完了までの総所要時間を測ります。

スケーリングの例でいえば、レストランが混雑したとき、スケールアウトは「店舗を2号店・3号店と増やして客を分散させる方法」、スケールアップは「厨房を拡張して腕利きシェフを増員する方法」です。

試験のポイント

  • 要は「レスポンスタイム=入力終了→応答開始(OLTP向き)、ターンアラウンドタイム=入力開始→出力終了(バッチ向き)」
  • スケールアウト=台数増(Webサーバ向き)、スケールアップ=性能増(DBサーバ向き)
  • 帯域幅=理論最大値(bps)、スループット=実効値という違いも頻出

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