経営法務令和6年度第3問
令和6年度 第3問 解説
問題文
下表は、会社法が定める公開会社である取締役会設置会社における少数株主権の 議決権数および継続保有期間をまとめたものである。表の中の空欄A~Dに入る数 値の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 なお、本問においては、定款において特段の定めはないものとする。
アA:1 B:6 C:1 D:3
イA:1 B:6 C:3 D:6正解
ウA:3 B:3 C:5 D:3
エA:3 B:6 C:3 D:6 議決権数 継続保有期間 株主提案権 総株主の議決権の A %以 上または300 個以上の議決権 B カ月間 株主による株主総会 の招集請求権 総株主の議決権の C %以 上の議決権 D カ月間
解説
正解はイである。会社法上、株主提案権(議案提出権を含む)は、公開会社である取締役会設置会社において、総株主の議決権の100分の1以上または300個以上の議決権を6か月前から引き続き保有する株主に認められる(会社法303条2項、305条1項)。一方、株主総会の招集請求権は、総株主の議決権の100分の3以上の議決権を6か月前から引き続き保有する株主に認められる(会社法297条1項)。したがってA=1、B=6、C=3、D=6となる。 アとウは議決権割合や継続保有期間の数値が誤っており、エはA=3としている点で株主提案権の要件を誤っている。株主提案権は1%または300個、招集請求権は3%という数値の違いを混同しないことが重要である。 覚え方としては「提案は1(少数でも言える)、招集は3(会社を動かすには少し多く必要)」と語呂で整理し、継続保有期間はどちらも6か月で共通している点を押さえておくと、本問のような組み合わせ問題で迷わず解答できる。
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