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企業経営理論令和5年度第9問

令和5年度 第9問 解説

問題文

企業におけるイノベーションには外部からの知識が欠かせない場合が多い。イノ ベーションのプロセスにおいて重要とされる吸収能力(absorptive capacity)に関す る記述として、最も適切なものはどれか。

ア多くの企業にとって、吸収能力を高めることが研究開発投資の最大の目的であ る。
イ企業の吸収能力は、新しい知識やスキルを組織内部のメンバーに共有させる組 織能力であり、組織内の個人が保有する既存の知識とは関係がない。
ウ企業の吸収能力は、個々の構成メンバーの吸収能力に大きく左右されるため、 個人の吸収能力の総和と考えられる。
エ吸収能力とは、既存知識によって新しい情報の価値に気付き、それを活用する 能力である。正解
オ吸収能力は、研究開発部門に特有の能力である。

解説

吸収能力(absorptive capacity: Cohen & Levinthal, 1990)。エ正: 吸収能力=既存知識によって新しい情報の価値に気づき、それを活用する能力(原典の定義に忠実)。ア誤: 研究開発投資の主目的は技術・製品開発(吸収能力向上が主目的ではない)。イ誤: 個人の既存知識が吸収能力に大きく影響する(無関係ではない)。ウ誤: 組織の吸収能力は個人の総和ではなく、組織プロセス・システム等によって形成される。オ誤: 吸収能力は研究開発部門に限らず組織全体に関係する。よってエが正解。

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