令和5年度 第19問 設問3 解説
問題文
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 中小企業基本法は、中小企業施策について、基本理念・基本方針などを定めると ともに、国及び地方公共団体の責務などを規定することにより、中小企業施策を総 合的に推進し、国民経済の健全な発展及び国民生活の向上を図ることを目的として いる。 以下の記述の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下 記の解答群から選べ。 この法律においては、「小規模企業」が有する意義も示されている。具体的に は、 A に寄与するとともに、 B に寄与するという2つの重要な 意義を、小規模企業は有しているとされている。
解説
正解はエである。中小企業基本法第3条第2項では、小規模企業について「地域における経済の安定並びに地域住民の生活の向上及び交流の促進に寄与するとともに、将来における我が国の経済及び社会の発展に寄与する」重要な存在であると規定されている。つまりAには地域社会への貢献、Bには将来の国全体の経済・社会発展への貢献という、地域と国という異なるスケールの意義が並記されている点がポイントである。 ア・イはAを「高齢化、過疎化、環境問題など地域社会が抱える課題の解決」としているが、これは条文の表現ではなく、地域経済の安定や住民生活の向上・交流促進という条文上のキーワードと異なるため誤り。ウはBを「雇用の大部分を支え、暮らしに潤いを与えること」としているが、これも条文にはない表現であり、正しくは「将来における我が国の経済及び社会の発展」である。 覚え方としては、小規模企業の意義は「地域」と「国の将来」という2段階のスケールで語られている点を軸に、条文の言い回し(地域経済の安定・住民生活の向上及び交流促進/将来の経済社会発展)をセットで暗記しておくと、紛らわしい言い換え選択肢に惑わされにくい。
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