持分会社
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プレミアムで見る持分会社の3つの型は、社員の責任の組合せだけで見分けられます。合名会社は無限責任だけ、合同会社は有限責任だけ、合資会社は両方いる。この一行を押さえたうえで、出資できるものと持分を譲るときの決まりを足していきます。
簡単にいうと
ざっくりいうと、全員が無限責任です。会社の借金を自分の財産で返す立場なので、原則として全員が自分で経営します。
合名会社は、直接無限責任社員だけからなる会社です。
合名会社も出資者とは別の法人ですが、会社が払えなくなれば社員は自分の全財産で返す義務(直接無限責任)を負います。それだけの重さを背負うのに経営を他人に任せきりにするのは、あまりに危うい。そこで定款に別段の定めがあるときを除き、社員は業務執行社員になります(第590条)。出資した人が自分で舵を取る、ということです。
何を出資できるか
無限責任社員は、財産のほかに信用や労務による出資もできます。
無限責任を負っている以上、会社の財産がいくらあるかを外から当てにする必要がありません。だからお金以外でも出資として認められるわけです。
持分を譲るとき
持分を譲るには、社員が複数いる場合は社員全員の承諾が要ります(第585条1項)。
具体例
腕一本でやっている職人3人が合名会社を作るとして、そのうち1人は現金ではなく技能を出す労務出資でもかまいません。株式会社では認められない出資の形です。誰が社員かで会社の信用が決まる、という前提があるからこそ成り立ちます。

合名会社と出資の内容
試験のポイント
簡単にいうと
ざっくりいうと、無限責任社員と有限責任社員が両方いる会社です。有限責任社員も「直接」責任を負うところが合同会社と違います。
合資会社は合名会社の変形で、直接無限責任社員に加えて直接有限責任社員がいる会社です。
なぜ有限責任社員まで「直接」なのか
合資会社では出資の履行が設立登記のあとでもかまわないので、まだ出資されていない状態がありうるからです。
定款に書かれた有限責任社員の出資分が1,000万円で、それがまったく払い込まれていないとします。会社にその財産がない以上、会社を通して弁済することができません。つまり間接責任が成り立ちません。そこでその1,000万円について、有限責任社員が直接責任を負うことになります。
何を出資できるか
無限責任社員は合名会社と同じく、財産でも労務でも信用でも出資できます。しかし有限責任社員は財産出資だけです(第576条1項6号)。責任の上限が出資額で決まる以上、金額のはっきりしないものでは困るからです。
簡単にいうと
ざっくりいうと、アメリカのLLCをまねた会社です。株式会社と同じで全員が間接有限責任ですが、設立も運営もずっと簡単です。
合同会社はアメリカのLLC(Limited Liability Company)を手本にした会社なので、日本版LLCとも呼ばれます。
合同会社は、有限責任社員だけからなる(無限責任社員がいない)持分会社です。株式会社と同じく社員は有限責任しか負わず、設立の手続きは株式会社より簡素なので、創業やジョイントベンチャーでの活用が見込まれています。
あらためて並べると、合名会社は無限責任社員だけ、合同会社は有限責任社員だけ、合資会社はその両方がいる
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業務を執行しない有限責任社員が持分を譲る場合は、業務執行社員全員の承諾で足ります(第585条2項)。経営に関わっていない人の出入りなら、影響が小さいからです。そのほかの決まりは合名会社とほぼ同じです。
具体例
職人2人(無限責任)と、お金だけ出す出資者1人(有限責任)で合資会社を作るとします。お金を出す人は現金か現物でしか出資できません。「人脈を貸す」といった信用出資は、無限責任を負っている人にしか認められません。

合資会社
試験のポイント
具体例
ITサービスを2人で立ち上げるとき、株式会社なら定款の認証と登記で25万円ほどかかりますが、合同会社は公証人の認証が要らないぶん安く済みます。株式を出して外から資金を集める予定がないのであれば、合同会社で足りることが多くあります。

持分会社のまとめ
試験のポイント
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