相続
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「知的財産権の基礎知識」の動画を再生します。
この節の解説動画はプレミアム限定です。プレミアムなら全科目・全節が見放題!
プレミアムで見る遺言は、自分の財産の行き先を自分で決めるための意思表示です。方式を外すと丸ごと無効になってしまうので、3つの普通方式それぞれの要件を正確に押さえる必要があります。あわせて、自宅にしまっておく危うさを解消する法務局の保管制度と、家庭裁判所の検認が要るかどうかも整理します。
簡単にいうと
ざっくりいうと、15歳になれば書けます。そして何度でも書き直せて、あとのものが優先します。
遺言は、自分が築いてきた財産を、亡くなったあと誰にどう渡すかを自分の意思で決めておくためのものです。相手のある約束ではなく、遺言者ひとりの意思で成り立ちます。
効力が生まれるのは遺言者が亡くなった時で、それまではまったく効き目がありません。だからこそ、生きている間は何度でも考え直せるようになっています。
具体例
20年前に書いた遺言と去年書いた遺言で中身が食い違っていれば、その部分は去年のものが通ります。古いほうをわざわざ探し出して破り捨てなくても、新しく書けば上書きされる仕組みです。だからこそ日付の記載が効いてきます。

遺言制度
試験のポイント
簡単にいうと
ざっくりいうと、自分で書く、公証人に作ってもらう、中身を隠したまま存在だけ証明してもらう。この3つです。
遺言の方式にはいくつかありますが、ここでは普通方式を見ます(ほかに特別方式があります)。普通方式は次の3つです。
自筆証書遺言(民法第968条)
遺言者が全文、日付、氏名を自書し、押印して仕上げる方式です。いちばん手軽で、費用もかかりません。
本文は手書きが必要ですが、財産目録だけは自書でなくてよく、パソコンなどで作れます(民法第968条2項)。財産が多いと目録が長大になり、手書きの負担が大きすぎるからです。
公正証書遺言(民法第969条)
遺言者が証人2人以上の立会いのもとで公証人に中身を口で伝え、公証人がそれを遺言者の本心だと確かめたうえで文章にまとめます。できた文章を遺言者と証人2人以上に読み聞かせるか閲覧させ、間違いがないことを確かめて仕上げる方式です。
簡単にいうと
ざっくりいうと、法務局に預ければ紛失も書き換えも防げて、しかも家庭裁判所の検認も要らなくなります。
法務局に預ける仕組み
自筆証書遺言は自宅にしまわれることが多く、どうしても紛失や書き換えの危うさがつきまといます。そこで遺言書保管法によって、法務局が自筆証書遺言を預かる仕組みが設けられました。
法務局に預けられた自筆証書遺言は、家庭裁判所の検認が要りません。公の機関が形と存在を確かめて預かっている以上、改めて確かめ直す必要がないからです。
検認とは
公正証書遺言以外の遺言書を見つけた相続人は、相続が始まったことを知ったあと、遅滞なくその遺言書を家庭裁判所に差し出して検認を求めなければなりません。
ここで取り違えやすいのですが、検認は遺言が有効か無効かを決める手続きではありません。遺言書の形や中身をその時点の記録として残し、あとから書き換えられるのを防ぐための手続きです。検認を受けたから有効、という話ではない点に注意してください。
具体例
動画・テキスト・過去問・AI添削まですべて網羅!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決できます
遺言者が中身を書いた書面に署名押印し、封筒に入れて、その書面に押したものと同じ印章で封印します。それを公証人と証人2人以上の前に差し出し、自分の遺言書であること、書いた人の氏名と住所を申し述べます。公証人が封紙に日付と申述の内容を書き入れ、遺言者と証人2人以上がその封紙に署名押印して仕上がります。
いちばん手続きが重い方式ですが、実際に使われることはほとんどありません。
この方式では、中身を自書する必要はありません。パソコンで作ったものでも、他人に書いてもらったものでもかまいません。さらに書面の中に日付を書く必要もありません。封紙のほうに公証人が日付を書き入れるからです。
具体例
全部を自分の手で書くのが自筆証書遺言、公証役場で作ってもらうのが公正証書遺言です。秘密証書遺言は「中身は見せないが、たしかに自分の遺言がここにある」という事実だけを証明してもらうもので、中身はパソコンで作ってもかまいません。何を守りたいかで選ぶ方式が変わります。

遺言の方式
試験のポイント
自宅の金庫から遺言書が出てきたら、勝手に封を切らずに家庭裁判所へ持ち込んで検認を受けます。いっぽう公証役場で作った公正証書遺言や、法務局に預けてあった自筆証書遺言であれば、その手間は要りません。

自筆証書遺言書保管制度と検認
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。