市場の調整過程
市場均衡と厚生分析
この節では市場の調整過程について学びます。均衡から外れたとき、市場はどのようなメカニズムで均衡に戻るのでしょうか。価格が調整変数となるワルラス的調整過程と、数量が調整変数となるマーシャル的調整過程の2つのアプローチを比較し、それぞれの安定条件を理解します。
ワルラス的調整過程
簡単にいうと
ワルラス的調整は「価格が動いて均衡に向かう」考え方!超過供給なら値下げ、超過需要なら値上げで調整されるの!
ワルラス的調整過程は、価格の変化によって需給が調整されるメカニズムです。
超過供給(供給量>需要量)が発生すると → 価格が低下。
超過需要(需要量>供給量)が発生すると → 価格が上昇。
通常の右下がりの需要曲線・右上がりの供給曲線では、ワルラス的に安定(均衡に収束)します。
具体例
のとき、供給量>需要量(超過供給)→ 企業が値下げ → が下がり に近づく。
のとき、需要量>供給量(超過需要)→ 消費者が競り上げ → が上がり に近づく。

ワルラス的調整とマーシャル的調整
試験のポイント
- ・要は「価格で調整する仕組み」で、超過供給→値下げ、超過需要→値上げ、というシンプルなメカニズム
- ・ワルラス安定の条件: 超過需要のとき価格上昇、超過供給のとき価格低下で均衡に収束
- ・通常の需要・供給曲線ではワルラス的に安定
マーシャル的調整過程
簡単にいうと
マーシャル的調整は「数量が動いて均衡に向かう」考え方!需要者価格>供給者価格なら生産増、逆なら生産減で調整されるよ!
マーシャル的調整過程は、数量(生産量)の変化によって需給が調整されるメカニズムです。
需要者価格(需要曲線から読む価格) > 供給者価格(供給曲線から読む価格) → 生産量を増加。
需要者価格 < 供給者価格 → 生産量を減少。
具体例
のとき、需要者価格 供給者価格 (利益が出る)→ 企業が生産増 → が増え に近づく。
のとき、(赤字)→ 企業が生産減 → が減り に近づく。
試験のポイント
- ・要は「数量で調整する仕組み」で、需要者価格>供給者価格なら生産増、逆なら生産減
- ・ワルラス(価格調整)とマーシャル(数量調整)の対比が頻出
- ・マーシャル安定の条件: 需要者価格>供給者価格のとき数量増加で均衡に収束
市場の安定と不安定
簡単にいうと
通常の需給曲線なら安定だけど、供給曲線が右下がりだとワルラスとマーシャルで安定・不安定が逆転することがあるの!
通常の需要・供給曲線( 右下がり・ 右上がり)の場合、ワルラス的にもマーシャル的にも安定です。
特殊なケース(供給曲線が右下がりで の傾きより急)→ ワルラス的に不安定だがマーシャル的に安定。
供給曲線が右下がりで の傾きより緩い→ ワルラス的に安定だがマーシャル的に不安定。
具体例
通常ケース( 右下がり・ 右上がり): ワルラス安定・マーシャル安定。
右下がりの 曲線が 曲線より急傾斜: ワルラス不安定・マーシャル安定。
右下がりの 曲線が 曲線より緩傾斜: ワルラス安定・マーシャル不安定。
試験のポイント
- ・要は「通常の曲線は両方安定だが、S曲線が右下がりだとワルラスとマーシャルの安定性が入れ替わることがある」のがポイント
- ・ワルラス安定↔マーシャル不安定の関係は表で整理して覚える
- ・供給曲線が右下がりの場合の安定性判定が頻出
まとめ
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