市場均衡と厚生分析
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プレミアムで見る第1章では企業の供給曲線を、第2章では消費者の需要曲線を、それぞれの最適化行動から導きました。ここでいよいよ2本を1枚の図に重ねます。この章では、第1・2章で学んだ市場全体での供給曲線、需要曲線を用い、市場で成立する価格と市場での取引量がどう決定されるかを学びます。そのうえで、所得や技術、関連財の価格といった外側の条件が動いたときに、均衡価格と均衡取引量がどちらへ動くのかを追えるようにします。「何が起きたら、どちらの曲線が、どちらへ動くのか」。この3段階を順に確認する習慣をつけておけば、組合せを問う問題はすべて同じ手順で処理できます。
簡単にいうと
需要曲線と供給曲線が交わるところ。それが市場均衡だよ。見慣れたバツ印の図だけど、この2本がどこから来たのかを知っているかどうかで理解の深さが変わる!第1章の企業行動と第2章の消費者行動が、ここで合流するんだ。
① 完全競争市場
完全競争市場とは、消費者も企業もプライステイカー(価格受容者)であるような市場です。
消費者も企業もプライステイカーであるということは、その市場へ参加する消費者、企業の数が十分に多数であり、かつ個々の参加者の影響力が小さいということです。
第1章第3節で学んだ4つの前提(多数の売り手と買い手、財の同質性、参入・退出の自由、情報の完全性)を思い出してください。この節以降も、その前提のもとで議論を進めます。
② 市場均衡
市場均衡とは、需要と供給が等しくなるような価格が成立している状態です。
完全競争市場では、市場が均衡するように価格が決まると想定されます。誰かが価格を決めているわけではなく、需要と供給のバランスによって自然に決まる、という考え方です。
③ 図で確認する
ある財の需要曲線、供給曲線が描けるとしましょう。需要量と供給量が一致し、取引が成立するとき、市場は均衡しているといいます。つまり、需要曲線と供給曲線が交わる点で均衡しているといえます。
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| 市場均衡点 | 需要曲線と供給曲線の交点(点 A) |
| 市場均衡価格 |
具体例
需要関数と供給関数から市場均衡を求めてみましょう。
問題 ある財の市場において、需要関数が 、供給関数が で与えられている。均衡価格と均衡取引量を求めよ。
ステップ1: 需要量 = 供給量とおく
試験のポイント
簡単にいうと
均衡じゃない価格だと何が起きる?答えは「売れ残り」か「品不足」。高すぎれば超過供給、安すぎれば超過需要だよ。どちらの差なのかを図から読み取れるようにしておこう!
① 不均衡とは
価格が均衡価格と異なる水準にあるとき、需要量と供給量は一致しません。このような状態を、市場は均衡していない、あるいは不均衡状態にあるといいます。
② 価格が低すぎる場合(超過需要)
価格が均衡価格より低い
簡単にいうと
ここからが本番!「何が起きたら需要曲線がどっちに動く?」を整理するよ。所得、代替財・補完財の価格、好み……。そして動いた結果、均衡価格と均衡取引量がどうなるかまで一気に追えるようにしよう!
① シフトの基本ルール
需要曲線が右にシフトすれば、供給曲線との交点は右上に移動します。したがって
需要曲線の右シフト → 均衡価格は上昇、均衡取引量は増加
需要曲線の左シフト → 均衡価格は低下、均衡取引量は減少
となります。需要曲線の場合は、価格と数量が同じ向きに動く、と覚えておけば十分です。
② 所得水準の変化
上級財のケースは次のとおりです。
| 変化 |
|---|
簡単にいうと
今度は供給曲線の番!技術が進歩したら?原材料が値上がりしたら?供給曲線が動くと、価格と数量は逆向きに動くのがポイント。需要曲線のときとの違いを意識しよう!
① シフトの基本ルール
供給曲線が右にシフトすれば、需要曲線との交点は右下に移動します。したがって
供給曲線の右シフト → 均衡価格は低下、均衡取引量は増加
供給曲線の左シフト → 均衡価格は上昇、均衡取引量は減少
となります。供給曲線の場合は、価格と数量が逆の向きに動きます。需要曲線のときと違う点なので、しっかり区別してください。
| 右シフト | 左シフト | |
|---|---|---|
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| 均衡取引量 | 均衡点に対応する数量() |
④ 2本の曲線の出どころを確認する
この図の2本の曲線は、それぞれ次のように導かれたものでした。
| 曲線 | 導出のもと | 章 |
|---|---|---|
| 供給曲線 | 企業の利潤最大化行動()から導いた限界費用曲線の水平和 | 第1章 |
| 需要曲線 | 消費者の効用最大化行動()から導いた需要曲線の水平和 | 第2章 |
つまり市場均衡とは、たくさんの企業が利潤を最大にしようとし、たくさんの消費者が効用を最大にしようとした結果、たまたま数量が一致してしまう点のことです。誰も全体を調整していないのに、価格という信号だけで需給が一致する。この仕組みを、アダム・スミスは「見えざる手」と表現しました。
⑤ 均衡の求め方(計算)
需要関数と供給関数が式で与えられている場合、均衡は連立方程式を解けば求められます。
1. 需要関数と供給関数を、どちらも「数量 = 価格の式」(または「価格 = 数量の式」)にそろえる
2. 需要量 = 供給量とおいて、価格について解く
3. 得られた均衡価格をどちらかの式に代入して、均衡取引量を求める
この3ステップは、第4章の独占市場や第5章の外部効果でも繰り返し使います。手順として覚えてしまいましょう。
ステップ2: 価格について解く
均衡価格は30です。
ステップ3: 均衡取引量を求める
需要関数に代入します。
念のため供給関数でも確かめます。
一致しました。均衡取引量は60です。
ステップ4: グラフの形を確認する
縦軸に価格をとる形に直しておきましょう。
供給曲線の縦軸切片が負であるということは、価格がゼロでも一定量(この式では30)の供給があるということです。供給量がゼロになるのは、価格が −30 という現実には起こらない水準のときです。
ステップ5: 別の価格ではどうなるかを確かめる
| 価格 | 需要量 | 供給量 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 20 | 80 | 50 | 需要が30超過 |
| 30 | 60 | 60 | 均衡 |
| 40 | 40 | 70 | 供給が30超過 |
価格が均衡から離れると、必ず需要量と供給量にずれが生じます。このずれをどう解消していくのかが、次のテーマ以降の話になります。
ステップ6: 消費者と企業が何をしているかを思い出す
均衡価格30のもとで、
この2つの条件が同時に満たされた結果として、市場全体の数量が60でそろっている、というのが市場均衡の中身です。
このとき 分の超過需要が発生しています。世の中の言葉でいえば「品不足」「売り切れ」の状態です。
③ 価格が高すぎる場合(超過供給)
逆に価格が均衡価格より高い の場合を考えます。
このとき 分の超過供給が発生しています。世の中の言葉でいえば「売れ残り」「在庫の山」の状態です。
④ 図での読み取り方
不均衡を図から読み取る手順は単純です。
1. その価格の高さに水平線を引く
2. 水平線と需要曲線の交点 → そのときの需要量
3. 水平線と供給曲線の交点 → そのときの供給量
4. 2つの数量の差が、超過需要または超過供給の大きさ
水平線を引く、という一手間を惜しまないことがコツです。目分量で読もうとすると、どちらが需要でどちらが供給かを取り違えます。
⑤ 「超過」の名前の付け方
名前は「多いほう」に付けます。
| 状態 | 大小関係 | 呼び名 |
|---|---|---|
| 買いたい人のほうが多い | 需要量 > 供給量 | 超過需要 |
| つくりたい量のほうが多い | 供給量 > 需要量 | 超過供給 |
そして、
という対応になります。「安いと品不足、高いと売れ残り」と日常の感覚でつかんでおけば間違えません。
⑥ 不均衡はどう解消されるのか
不均衡の状態が続けば、価格や数量が動いて均衡に向かうと考えられます。ただし、何がどう動いて調整されるのかについては複数の考え方があります。
この2つを次節で詳しく学びます。ここでは「不均衡が生じている」という事実の読み取りができれば十分です。
⑦ 価格規制と不均衡
なお、政府が価格に上限や下限を設ける場合には、不均衡が解消されないまま続くことがあります。
最低賃金が失業(労働の超過供給)を生む可能性がある、という議論は、この構図を労働市場に当てはめたものです。第9章の労働市場の分析で再び出てきます。
具体例
前のテーマと同じ市場で、不均衡の大きさを計算してみましょう。
設定 需要関数 、供給関数 。均衡価格は30、均衡取引量は60でした。
ケース1: 価格が20のとき
需要量のほうが多いので、30の超過需要です。均衡価格30より安いので、品不足になっています。
ケース2: 価格が45のとき
供給量のほうが多いので、45の超過供給です。均衡価格30より高いので、売れ残りが生じています。
ステップ: 実際に取引される量はいくらか
ここで注意したい点があります。超過需要や超過供給があるとき、実際に取引される量は需要量と供給量の小さいほうです。
売り手と買い手の両方が同意しなければ取引は成立しないからです。この「短い辺の原則」は、第3節の余剰分析で価格規制の効果を測るときに使います。
ステップ: 価格の上限規制の例で考える
政府が「この財の価格は20を超えてはならない」という上限規制を敷いたとしましょう。
行列ができたり、抽選になったり、闇市場が生まれたりする、というのが規制の帰結です。価格が需給を調整する役割を果たせなくなるためです。
ステップ: 価格の下限規制の例で考える
逆に「この財の価格は45を下回ってはならない」という下限規制なら、
農産物の価格支持政策で在庫が積み上がる、という現象がこれにあたります。第3節では、こうした政策が社会全体の余剰をどれだけ減らすのかを面積で測ります。

超過需要と超過供給
試験のポイント
| 曲線の動き |
|---|
| 結果 |
|---|
| 所得増 | 需要増 | 需要曲線が右シフト | 均衡価格上昇、均衡取引量増加 |
| 所得減 | 需要減 | 需要曲線が左シフト | 均衡価格低下、均衡取引量減少 |
下級財のときには、逆の効果になります。 所得が増えれば下級財の需要は減るので、需要曲線は左にシフトします。第2章第5節の財の分類が、そのまま効いてくるわけです。
③ 他の財の価格の変化
| 変化 | 当該財の需要 | 曲線の動き | 結果 |
|---|---|---|---|
| 他の財(代替財)の価格上昇 | 需要増 | 右シフト | 均衡価格上昇、均衡取引量増加 |
| 他の財(補完財)の価格上昇 | 需要減 | 左シフト | 均衡価格低下、均衡取引量減少 |
代替財が値上がりすれば、こちらに乗り換える人が増えるので需要は増えます。補完財が値上がりすれば、セットで使うこちらの需要も減ります。第2章第6節で学んだ代替財・補完財の定義がそのまま使えます。
④ その他のシフト要因
試験で問われるものを整理しておきます。
| 要因 | 右シフト(需要増)となる場合 |
|---|---|
| 好み・嗜好 | その財が流行する、良い評判が広まる |
| 人口 | 買い手の数が増える |
| 将来価格の予想 | 値上がりが予想され、買いだめが起こる |
| 関連財の価格 | 代替財が値上がり、補完財が値下がり |
| 所得 | 上級財なら所得増、下級財なら所得減 |
⑤ 曲線上の移動とシフトの区別
この論点でいちばん狙われるのが、その財自身の価格が変わった場合です。
その財の価格の変化は、需要曲線をシフトさせません。 同じ需要曲線の上を移動するだけです。
判定の基準は次のように整理できます。
需要曲線のグラフでは、縦軸がその財の価格、横軸がその財の需要量です。したがって「その財の価格が変わった」は縦軸の変化であり、曲線上を移動します。一方、所得や他の財の価格は軸に現れていないので、これらが変われば曲線そのものが動きます。
⑥ 判定の手順
問題を解くときは、次の順序で考えれば迷いません。
1. 変化したものは、その財の価格か、それ以外か
2. それ以外なら、需要曲線と供給曲線のどちらを動かすか
3. 右か左か(同じ価格のもとで数量が増えるなら右)
4. 交点がどちらへ動くか(均衡価格と均衡取引量の変化)
具体例
問題 次のうち、ある財の需要曲線をシフトさせないものはどれか。
(平成17年度 第9問 改題)
ステップ1: 判定の基準を確認する
まずどのような場合が「曲線上の均衡点の移動」であり、どのような場合が「曲線自体の移動(シフト)」であるのかを確認します。
需要曲線のグラフでは、縦軸がその財の価格、横軸がその財の需要量です。
ステップ2: 選択肢を1つずつ判定する
ア は誤り(シフトする) 所得は縦軸・横軸以外の数量です。たとえば上級財の場合、一時的な所得があれば、同じ価格であっても需要量は増加するでしょう。したがって需要曲線は右にシフトします。
イ は誤り(シフトする) これも縦軸・横軸以外の数量の変化です。上級財の場合、所得が下がれば、同じ価格であっても需要量は減少するでしょう。需要曲線は左にシフトします。
ウ は誤り(シフトする) 代替財の価格も縦軸・横軸以外の数量です。代替財の価格の上昇(低下)があれば、同じ価格であっても需要量は増加する(減少する)でしょう。
エ は誤り(シフトする) 嗜好も軸に現れていません。当該財の嗜好が変化したのであれば、同じ価格であっても需要量は変化するでしょう。
オ が正しい(シフトしない) 縦軸、横軸のうち、一方の数量の変化による他方の数量の変化にあたります。価格が上昇すれば(低下すれば)、需要量は減少する(増加する)でしょう(ギッフェン財等を除く)。これは同じ需要曲線の上を移動するだけです。
答え オ
ステップ3: 数値で確かめる
需要関数 、供給関数 の市場で、所得の増加によって需要が各価格で20増えたとしましょう。
新しい需要関数は です。
均衡取引量は です。
| 変化前 | 変化後 | |
|---|---|---|
| 均衡価格 | 30 | 36.7(上昇) |
| 均衡取引量 | 60 | 66.7(増加) |
需要曲線の右シフトによって、均衡価格が上昇し均衡取引量も増加しました。両方とも同じ向きに動いています。
ステップ4: 逆に価格だけが変わった場合を確かめる
同じ市場で、政府が価格を40に固定したとしましょう。需要関数は のままです。

市場均衡と需要供給曲線のシフト
試験のポイント
| 価格↑ 数量↑ |
| 価格↓ 数量↓ |
| 供給曲線 | 価格↓ 数量↑ | 価格↑ 数量↓ |
数量は「右シフトなら必ず増える」で共通です。違うのは価格の動きだけ、と整理すると覚えやすくなります。
② 技術進歩
| 変化 | 生産費用 | 供給 | 曲線の動き | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 技術進歩 | 生産費用(限界費用)の低下 | 供給増 | 供給曲線が右シフト | 均衡価格低下、均衡取引量増加 |
供給曲線の正体は限界費用曲線でした。技術が進歩して限界費用が下がれば、限界費用曲線は下方へ動きます。縦軸が価格なので、下方シフトは右シフトと同じことを意味します。
③ 生産要素価格の変化
| 変化 | 生産費用 | 供給 | 曲線の動き | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 生産要素価格の上昇 | 生産費用(限界費用)の上昇 | 供給減 | 供給曲線が左シフト | 均衡価格上昇、均衡取引量減少 |
原材料費、賃金、エネルギー価格などが上がれば、限界費用は上昇します。したがって供給曲線は左(上方)にシフトします。原油価格の高騰がガソリン価格を押し上げる、という現象がこれにあたります。
④ その他のシフト要因
| 要因 | 右シフト(供給増)となる場合 |
|---|---|
| 技術進歩 | 生産効率が上がる |
| 生産要素価格 | 原材料費や賃金が下がる |
| 企業数 | 新規参入が増える |
| 課税・補助金 | 補助金が出る(課税は左シフト) |
| 天候(農産物) | 豊作 |
第1章第5節で学んだ課税の効果も、ここに当てはまります。従量税を課せば供給曲線は上方(左方)にシフトし、均衡価格は上昇して均衡取引量は減少します。
⑤ 需要と供給の両方が動く場合
やや応用ですが、2つの曲線が同時に動く場合は、一方の変化だけが確定して他方は不明になります。
| 同時の変化 | 均衡価格 | 均衡取引量 |
|---|---|---|
| 需要も供給も右シフト | 不明 | 増加 |
| 需要も供給も左シフト | 不明 | 減少 |
| 需要が右・供給が左 | 上昇 | 不明 |
| 需要が左・供給が右 | 低下 | 不明 |
たとえば需要も供給も右にシフトした場合、数量は必ず増えますが、価格は需要の押し上げと供給の押し下げが打ち消し合うため、シフトの大きさしだいで上にも下にも動きます。したがって「不明」となります。
この表を丸暗記する必要はありません。図に2本の矢印を描いて交点がどちらに動くかを確かめれば、その場で判断できます。
⑥ 判定の手順のまとめ
需要曲線のときと共通ですが、改めて整理しておきます。
1. 何が変化したかを特定する
2. それが需要側の要因か供給側の要因かを判断する
3. 右か左かを判断する(同じ価格のもとで数量が増えるなら右)
4. 交点の動きから、均衡価格と均衡取引量の変化を読む
具体例
いくつかの出来事について、均衡がどう動くかを判定してみましょう。
設定 需要関数 、供給関数 。均衡価格30、均衡取引量60。
ケース1: 技術進歩により、各価格での供給量が30増えた
新しい供給関数は です。
均衡取引量は です。
| 変化前 | 変化後 | |
|---|---|---|
| 均衡価格 | 30 | 20(低下) |
| 均衡取引量 | 60 | 80(増加) |
供給曲線の右シフトにより、価格は下がり数量は増えました。価格と数量が逆向きに動いています。
ケース2: 原材料費の高騰により、各価格での供給量が15減った
新しい供給関数は です。
| 変化前 | 変化後 | |
|---|---|---|
| 均衡価格 | 30 | 35(上昇) |
| 均衡取引量 | 60 | 50(減少) |
供給曲線の左シフトにより、価格は上がり数量は減りました。
ケース3: 所得増で需要が20増え、同時に技術進歩で供給が30増えた
、
| 変化前 | 変化後 | |
|---|---|---|
| 均衡価格 | 30 | 26.7(低下) |
| 均衡取引量 | 60 | 86.7(増加) |
数量は確実に増えましたが、価格は低下しました。これは供給のシフト幅(30)が需要のシフト幅(20)より大きかったためです。
ステップ: シフト幅を入れ替えて確かめる
需要が40増え、供給が10増えた場合ならどうなるでしょうか。
| 出来事 | 動く曲線 | 向き | 価格 | 数量 |
|---|---|---|---|---|
| 技術進歩 | 供給 | 右 | 低下 | 増加 |
| 原材料費の高騰 | 供給 | 左 | 上昇 | 減少 |
| 所得増(上級財) | 需要 | 右 | 上昇 | 増加 |

需要・供給曲線のシフトと均衡の変化
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。
需要量は60から40に減りましたが、需要関数の式そのものは変わっていません。つまり同じ需要曲線の上を左上に移動しただけです。曲線はシフトしていません。
ステップ5: 手順を固定化する
問題文に出てくる変化を見たら、次のように自問してください。
「これは需要曲線の式のなかの の値が変わった話か、それとも式そのものが書き換わる話か」
の値が変わるだけなら曲線上の移動、式が書き換わるならシフトです。
均衡取引量は です。
均衡取引量は です。
今度は価格が30から40へ上昇しました。数量は で増加しています。
同じ「両方とも右シフト」でも、シフト幅の大小によって価格の動く向きが変わりました。だから「不明」と答えるほかない、というわけです。
ステップ: 判定を言葉でまとめる
| 需要 |
| 右 |
| 上昇 |
| 増加 |
| 補完財の値上がり | 需要 | 左 | 低下 | 減少 |
| 従量税の課税 | 供給 | 左 | 上昇 | 減少 |