財政政策
生産物市場(財市場)の分析
この節では、ケインズ経済学に基づく財政政策の理論を学びます。有効需要の原理に基づき、政府がどのように総需要を管理して均衡国民所得をコントロールするかを理解しましょう。
有効需要の原理と総需要管理政策
簡単にいうと
ケインズの考え方の核心は「景気が悪いときは政府がお金を使って需要を作れ!」ということ。財政政策と金融政策でGDPをコントロールする!
有効需要の原理: 経済の大きさ(国民所得)は、総需要の大きさによって決まる。
総需要管理政策は、総需要を調整して完全雇用国民所得の実現を目指す政策。大きく2つに分けられる:
1. 財政政策(政府が実施):
- 政府支出の増減
- 租税の増減
- 公共投資
2. 金融政策(中央銀行が実施):
- 公開市場操作
- 政策金利の変更
- 準備率操作
財政政策の効果は乗数理論で分析できる:
- 政府支出の増加 → 乗数倍のGDP増加
- 減税 → 乗数倍のGDP増加
具体例
デフレギャップが50、のとき、ギャップ解消に必要な政策:
方法1: 政府支出増加 → (ギャップ分だけ)→
方法2: 減税 → 必要な減税額: で250を達成するには
※注意: ギャップ解消に必要なのは「ギャップ分の需要シフト」であり、 で直接解消できる。
試験のポイント
- ・要は「デフレギャップには拡張的財政政策(支出増・減税)、インフレギャップには緊縮的財政政策(支出減・増税)」
- ・ギャップ解消に必要な政府支出変化額の計算が頻出
- ・財政政策と金融政策の区別も重要
ビルトイン・スタビライザー
簡単にいうと
景気が悪くなると自動的に減税効果が生まれ、景気が良くなると自動的に増税効果が生まれる仕組みがあるの!定率税がその代表例!
ビルトイン・スタビライザー(自動安定化装置)とは、政府が意図的に政策を変更しなくても、景気変動を自動的に緩和する仕組み。
代表例: 累進課税制度と定率税
定率税()のケースでは:
- 好況時: 所得増加 → 税収も自動的に増加 → 可処分所得の増加が抑制 → 景気過熱を抑制
- 不況時: 所得減少 → 税収も自動的に減少 → 可処分所得の減少が緩和 → 景気悪化を緩和
定率税の乗数:
のとき、なので乗数が小さくなる。
→ 景気変動の振幅が小さくなる → 安定化効果
具体例
定額税(): 乗数
定率税(): 乗数
定率税があると乗数が5から2.5に半減。景気変動の幅が小さくなる。
試験のポイント
- ・要は「定率税は乗数を小さくすることで景気変動を自動的に緩和する仕組み(ビルトイン・スタビライザー)」
- ・定率税の乗数 の計算、定額税の乗数との比較が頻出
まとめ
独学で診断士合格を目指すなら
過去問演習・AI添削・テキストPDFまで
すべて揃ったプレミアムプランで合格を掴む!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決
- 📝1次試験 過去問演習(全7科目・年度別)無制限プレミアム限定
- 🤖2次試験 AI添削(事例I〜IV・無制限)最適なフィードバックで実力アッププレミアム限定
- 📄科目別テキストPDFダウンロード。印刷して好きな使い方で学習できるプレミアム限定
- 🔖ブックマーク機能で苦手分野・何度も確認したい部分を管理プレミアム限定
- 📊学習記録・成績管理で自分の進捗を可視化プレミアム限定
プレミアムプラン
¥9,800(税込)
自動更新なし / 1年間有効
決済は Stripe(PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。