需要曲線
消費者行動の分析
この節では、前節で学んだ効用最大化の分析から需要曲線を導出します。X財の価格が変化すると予算制約線が回転し、最適消費点が移動します。この最適消費点の軌跡を価格消費曲線といい、ここから個人の需要曲線が得られます。
価格消費曲線と需要曲線の導出
簡単にいうと
X財の値段がどんどん下がったら、最適消費点はどう動く?その軌跡が「価格消費曲線」で、そこから需要曲線が導き出されるんだよ!
価格消費曲線(price consumption curve)とは、一方の財の価格が変化したときに最適消費点がたどる軌跡のことです。
X財の価格 が , , と下落する場合を考えます。各価格で予算制約線の傾き が変化(緩やかに)し、 切片 が拡大します。 切片は不変( と は変わらない)です。
各価格水準ごとに新たな最適消費点(A, B, C...)が決まり、これらを結んだ曲線が価格消費曲線です。
ここから需要曲線を導出できます。上のグラフでは横軸がX財の消費量、縦軸がY財の消費量ですが、各最適消費点でのX財の消費量 と対応する価格 の関係を、横軸にX財の消費量、縦軸にX財の価格をとった新たなグラフに描くと、右下がりの需要曲線が得られます。
具体例
, , のとき、
→
→
→
横軸に 、縦軸に をとると , , を通る右下がりの曲線が描けます。これがX財の需要曲線です。

価格消費曲線から需要曲線の導出
試験のポイント
- ・要は「価格を変えて最適点を追いかけた軌跡が価格消費曲線で、そこから需要曲線が出てくる」ということ
- ・価格消費曲線→需要曲線の導出過程をグラフで理解する
- ・上のグラフ(X-Y平面)の価格消費曲線と、下のグラフ(X-P平面)の需要曲線の対応関係を正確に読み取る
市場需要曲線
簡単にいうと
1人の需要曲線がわかったら、市場全体の需要曲線は全消費者の需要を足し合わせるだけ!供給曲線の水平和と同じ考え方だよ!
市場需要曲線は、個々の消費者の需要曲線を水平方向に加算(水平和)して得られます。各価格水準において、すべての消費者の需要量を合計したものが市場全体の需要量です。
市場需要曲線の形状(右下がり)や考え方は、個人の需要曲線と基本的に同じです。
具体例
消費者Aの需要が 、消費者Bの需要が のとき、
市場需要
のとき、, , です。
試験のポイント
- ・要は「全員の需要を横に足し合わせたもの」で、供給曲線の水平和と同じ発想
- ・市場需要曲線=個人需要曲線の水平和
- ・市場供給曲線の導出方法と同じ考え方
まとめ
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