雇用と物価水準
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プレミアムで見る前章で学習したIS-LM分析は、生産物市場と貨幣市場を同時に分析するというものでした。AD-AS分析では、IS-LM分析で考慮しなかった労働市場および物価水準の変化を考慮します。
AD-AS分析では、生産物市場、貨幣市場、労働市場を同時に均衡させる国民所得と物価の組合せを考えます。分析には、縦軸に物価 (Price)、横軸に国民所得 (Yield)をとるグラフが用いられます。
IS-LM分析の縦軸は利子率でしたが、ここでは物価に変わります。軸が変わるので混乱しやすいところですが、AD曲線はIS-LM分析から直接導かれるので、第8章の内容がそのまま土台になります。
この節ではまずAD曲線(総需要曲線)を学びます。令和4年第10問、令和6年第10問と、形状とシフトが問われています。
簡単にいうと
IS曲線とLM曲線をまとめて、物価と国民所得の関係に描き直したのがAD曲線。縦軸が利子率から物価に変わるよ!
① 3つの市場と曲線の対応
ここまでに学んだ内容を、市場ごとに整理しておきましょう。
| 市場 | 使った分析 | 導かれた曲線 | 何の組合せか |
|---|---|---|---|
| 生産物市場 | 45度線分析 | IS曲線 | 利子率と国民所得 |
簡単にいうと
物価が下がる→実質のお金が増える→金利が下がる→投資が増える→所得が増える。この5段階が言えれば完璧!
① 形状
AD曲線は右下がりです。
物価が下がると国民所得が増える、という関係を表しています。
② 導出のプロセス
物価が変化することの総需要への影響は、IS-LM分析から導くことができます。
第8章で学習したとおり、物価とLM曲線の間には次の関係がありました。
| 物価水準 |
|---|
簡単にいうと
利子率が下がっても投資が増えないなら、物価が下がっても国民所得は変わらない。このときAD曲線は垂直になるの!
① 投資の利子率弾力性がゼロの場合
投資の利子率弾力性がゼロの場合、AD曲線は垂直になります。
このことは、AD曲線が右下がりになるプロセスから説明することができます。
物価の下落は、
「① 物価 の下落 → ② 実質貨幣供給量
簡単にいうと
政府支出を増やしても、お金を増やしても、AD曲線は右へ。物価以外の理由で国民所得が増えれば右シフトだよ!
① 基本の対応
| 政策 | AD曲線 |
|---|---|
| 拡張的な政策(政府支出の増加、減税、貨幣供給の増加) | 右シフト |
| 緊縮的な政策(政府支出の減少、増税、貨幣供給の減少) | 左シフト |
財政政策も金融政策も、どちらもAD曲線をシフトさせます。
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| 貨幣需要・供給 |
| LM曲線 |
| 利子率と国民所得 |
| 労働市場 | 労働需要・供給 | AS曲線 | 物価と国民所得 |
そして、
AD曲線とAS曲線は、どちらも物価と国民所得の組合せなので、
同じ図に描いて交点を求めることができます。それがAD-AS分析です。
② 本章の全体像
この章の流れを、先に見ておきましょう。
【需要サイド】
生産物市場(IS曲線)と貨幣市場(LM曲線)
→ 総需要曲線(AD曲線): 生産物市場と貨幣市場の両方を均衡させる国民所得と物価の組合せ
【供給サイド】
労働市場(労働需要と労働供給)→ 実質賃金と雇用量の決定
→ 総供給曲線(AS曲線): ある物価水準に対してどれだけの労働者が雇用され、生産が行われるか
【両者を合わせて】
AD-AS分析: 生産物市場、貨幣市場、労働市場を均衡させる国民所得と物価の組合せ
そして、労働市場の見方をめぐってケインズ派と古典派の対立があります。
AS曲線の形が2通り出てくるのは、この対立のためです。
③ AD曲線の定義
AD(Aggregate Demand)曲線は、各物価水準において総需要がどれだけあるかを示す曲線です。
正式には、
**生産物市場と貨幣市場の両方を均衡させるような
国民所得 と物価 の組合せを描いた曲線**
と定義されます。
総需要は、第7章で学習したとおり、
家計による消費、企業による投資、政府による財政支出(および純輸出)で構成されます。
④ IS-LM分析との関係
ここが理解の要です。
IS-LM分析では、物価を一定として、利子率と国民所得を求めていました。
その物価をいろいろに変えてみると、そのたびに均衡国民所得が変わります。
物価と、そのときの均衡国民所得の組合せをプロットしたものがAD曲線です。
つまり、AD曲線上の1点1点が、IS-LM分析の1つの均衡に対応しています。
AD曲線上の点では、生産物市場と貨幣市場が同時に均衡しているわけです。
第7章でIS曲線を、第8章でLM曲線を導いたときと、まったく同じ手順を踏むことになります。
具体例
AD曲線がどんなものかを、数値で確かめてみましょう。
設定
物価 を変えながら均衡国民所得を求める
LM曲線は貨幣市場の均衡条件から、
これをIS曲線と連立します。
を求めるには、IS曲線に代入します。
のとき
のとき
のとき
まとめる
| 物価 | 均衡利子率 | 均衡国民所得 |
|---|---|---|
| 0.8 | 8.89% | 856 |
| 1.0 | 10.00% | 800 |
| 1.25 | 10.89% |
物価が高いほど国民所得が小さい。
これを縦軸に物価、横軸に国民所得をとってプロットすれば、右下がりの線になります。
それがAD曲線です。
1点1点がIS-LM分析の均衡
表の各行は、それぞれ独立した1回のIS-LM分析の結果です。
| 分析 | 縦軸 | 横軸 |
|---|---|---|
| 45度線分析 | 総需要・総供給 | 国民所得 |
| IS-LM分析 | 利子率 | 国民所得 |
| AD-AS分析 | 物価 | 国民所得 |
横軸はずっと国民所得のままですが、縦軸が変わります。
試験の図を見るときは、まず縦軸が何かを確認する癖をつけてください。
IS-LM図とAD-AS図は見た目が似ているので、取り違えると全部間違えます。
見分け方
ASが垂直な図はAD-AS図です(LM曲線が垂直になるのは古典派のケースだけで、
そのときはISが右下がりなので見分けはつきます)。
迷ったら軸のラベルを読むのが確実です。

3つの市場と4本の曲線の対応
試験のポイント
| 実質貨幣供給量 |
|---|
| LM曲線 |
|---|
| 下落 | 増加 | 右シフト |
| 上昇 | 減少 | 左シフト |
これを使って、AD曲線を導きます。
ステップ1: 貨幣市場を見る
物価が へと下落すると()、
名目貨幣供給量 が一定である限り、実質貨幣供給量 が増加します。
貨幣供給曲線が右にシフトし、均衡利子率が下がっていきます。
ステップ2: LM曲線を見る
実質貨幣供給量が増えるので、LM曲線が右にシフトします
()。
IS曲線は動かないので、交点が右下に移動し、均衡国民所得が増えていきます
()。
ステップ3: AD曲線に写す
物価と均衡国民所得の組合せを、縦軸に物価、横軸に国民所得をとった図にプロットします。
、
③ 5段階の連鎖
AD曲線が右下がりになる理由を、言葉で書き下すと次のようになります。
| ステップ | 内容 | どの市場 |
|---|---|---|
| ① | 物価水準 が下がる | ― |
| ② | 実質貨幣供給量 が増加する(貨幣市場が超過供給となる) | 貨幣市場 |
| ③ | 利子率 が低下する(たとえば銀行の余剰資金が増加すれば融資の際の利子率は低下するでしょう) | 貨幣市場 |
| ④ | 投資 (需要)が増加する | 生産物市場 |
| ⑤ | 総需要 および国民所得 が増加する | 生産物市場 |
①〜③が貨幣市場、③〜⑤が生産物市場の話です。
これを1行で書くと、
この5段階が、この節でいちばん大事な内容です。
そらで書けるようにしておいてください。
④ ミクロの需要曲線と混同しないこと
「価格が下がると需要が増える」という形だけを見ると、
ミクロ経済学の需要曲線と同じように見えます。
しかし理由はまったく違います。
| ミクロの需要曲線 | AD曲線 | |
|---|---|---|
| 縦軸 | 1つの財の価格 | 物価水準(全体の平均) |
| 右下がりの理由 | 代替効果と所得効果 | 実質貨幣供給量→利子率→投資 |
ミクロでは「その財が他の財より割安になるから」でしたが、
マクロでは物価が全体として下がるので、財の間の割安・割高は生じません。
AD曲線が右下がりになるのは、あくまで貨幣市場を経由した効果です。
ここを混同すると、次のテーマの「垂直になるケース」が理解できなくなります。
具体例
AD曲線が右下がりになる流れを、数字で追ってみましょう。
設定(前のテーマと同じ)
物価が1.0から0.8に下がった場合を5段階で追う
① 物価水準が下がる
② 実質貨幣供給量が増加する
50だけ増えました。貨幣市場は一時的に超過供給になります。
③ 利子率が低下する
余った貨幣で債券が買われ、債券価格が上がり、利子率が下がります。
新しい均衡を求めると、
LM曲線:
IS曲線:
利子率が10%から8.89%に下がりました。
④ 投資が増加する
とすると、
| 利子率 | 投資 | |
|---|---|---|
| 10.00% | 100.0 | |
| 8.89% | 111.1 |
投資が11.1増加しました。
⑤ 総需要および国民所得が増加する
国民所得が800から856に、56増加しました。
(投資の増加11.1に乗数5を掛けると55.5。ほぼ一致します。)
結論
物価が1.0から0.8に下がったことで、国民所得が800から856に増えました。

AD曲線が右下がりになる5段階

AD曲線の導出過程(IS-LM → AD)
試験のポイント
→ ④ 投資 (需要)の増加 → ⑤ 総需要 とともに国民所得 の増加」
というように①〜⑤の現象を引き起こします。
しかし、投資の利子率弾力性がゼロの場合は、利子率が変化しても投資は変化しない
ということであり、④⑤の変化をもたらさないことになります。
したがって、AD曲線が描かれるグラフにおいて、
物価 (縦軸)が変化しても総需要および国民所得(横軸)は不変であるため、
垂直なAD曲線が描けることになります。
② 連鎖のどこで止まるか
| ステップ | 通常 | 投資の利子率弾力性がゼロ |
|---|---|---|
| ① 物価の下落 | 起きる | 起きる |
| ② 実質貨幣供給量の増加 | 起きる | 起きる |
| ③ 利子率の低下 | 起きる | 起きる |
| ④ 投資の増加 | 起きる | 起きない |
| ⑤ 国民所得の増加 | 起きる | 起きない |
③の利子率の低下までは起きるのに、④で止まってしまうわけです。
第7章でIS曲線を学んだとき、投資の利子率弾力性がゼロならIS曲線は垂直になりました。
IS曲線が垂直なら、LM曲線が右にシフトしても交点の国民所得が動きません。
だからAD曲線も垂直になる、という説明もできます。
③ もう1つの垂直になるケース(流動性のわな)
もう1つ、流動性のわなの場合にもAD曲線は垂直になります。
流動性のわなでは、実質貨幣供給量が増えても利子率が下がりません。
つまり②から③に進めません。
その先の④⑤も起きないので、やはり国民所得は変わらず、AD曲線は垂直になります。
| ケース | どこで止まるか | AD曲線 |
|---|---|---|
| 投資の利子率弾力性がゼロ | ③から④へ進めない | 垂直 |
| 流動性のわな | ②から③へ進めない | 垂直 |
どちらも「金融政策が効かない」ケースとして第8章で学んだものです。
金融政策が効かない経済では、物価が動いても国民所得が動かない、と理解しておくと筋が通ります。
④ AD曲線の傾きを決めるもの
まとめると、次のようになります。
| 要因 | AD曲線 |
|---|---|
| 投資の利子率弾力性が大きい | 緩やか(水平に近い) |
| 投資の利子率弾力性が小さい | 急(垂直に近い) |
| 投資の利子率弾力性がゼロ | 垂直 |
| 貨幣需要の利子率弾力性が小さい | 緩やか |
| 貨幣需要の利子率弾力性が無限大(流動性のわな) | 垂直 |
投資の利子率弾力性については、第7章のIS曲線と同じ向きです
(大きいほど緩やか)。
貨幣需要の利子率弾力性については、第8章のLM曲線とは逆の向きになります。
LM曲線は弾力性が大きいほど緩やかでしたが、
AD曲線は弾力性が大きいほど急になります。
理由は、貨幣需要が利子率によく反応すると、
実質貨幣供給量が増えても利子率があまり下がらないからです。
利子率が下がらなければ投資も増えず、国民所得が動きません。
このあたりは深入りすると混乱するので、
まずは「投資の利子率弾力性ゼロならAD曲線は垂直」という結論だけ確実に押さえてください。
具体例
投資の利子率弾力性がゼロのケースを、数値で確かめましょう。
設定
IS曲線を求める
IS曲線は の垂直線です。利子率が何であっても国民所得は800です。
物価を変えてみる
のとき
LM曲線: →
IS曲線 と連立: →
均衡国民所得は 800。
のとき
LM曲線: →
→
均衡国民所得は 800。
のとき
LM曲線:
→
均衡国民所得は 800。
まとめる
| 物価 | 均衡利子率 | 均衡国民所得 |
|---|---|---|
| 0.8 | 7.5% | 800 |
| 1.0 | 10.0% | 800 |
| 1.25 |
物価がいくらであっても国民所得は800のままです。
これをプロットすると、 の垂直線になります。これがAD曲線です。
何が起きているか
物価が下がれば実質貨幣供給量が増え、利子率はきちんと下がっています
(10%から7.5%へ)。②③までは起きているのです。
しかし、投資が利子率にまったく反応しないので、投資は100のまま。
総需要も国民所得も変わりません。④⑤が起きていません。
通常のケースと比べる
| 投資が利子率に反応する | 反応しない | |
|---|---|---|
AD-AS分析での意味
AD曲線が垂直だと、AD-AS分析でも重要な結果が出ます。
AS曲線がどんな形であっても、AD曲線が垂直なら均衡国民所得は変わりません。
供給側に何が起きても、物価が変わるだけです。
逆に、財政政策でAD曲線を右にシフトさせれば、国民所得を増やせます。
垂直なAD曲線の位置そのものを動かせばよいからです。
第8章で「投資の利子率弾力性がゼロなら、金融政策は無効で財政政策は有効」
と学んだことと、きちんとつながっています。
試験での問われ方
利子率は低下します。低下しても投資が増えないのが問題なのです。
実質貨幣供給量が増えても利子率が下がらないので、国民所得が動きません。
水平と垂直を間違えない
「物価(縦軸)が変わっても国民所得(横軸)が変わらない」のですから、
縦に伸びる線、つまり

AD曲線が垂直になるケース
試験のポイント
AD曲線はIS曲線とLM曲線の両方をまとめたものなので、どちらの政策でも動きます。
② なぜシフトするのか(財政政策)
**拡張的な財政政策(政府支出 の増加、減税 )は、
IS曲線を右にシフトさせることで、IS-LM分析で決定される国民所得 を増加させます。**
ここが肝心なところです。
物価水準 の変化ではない要因により国民所得が増加するので、
AD曲線が右にシフトするのです(物価水準は不変だが国民所得が増加する)。
逆に、緊縮的な財政政策を実施すると、AD曲線は左にシフトします。
③ なぜシフトするのか(金融政策)
**拡張的な金融政策(名目貨幣供給 の増加)は、
LM曲線を右にシフトさせることで、IS-LM分析で決定される国民所得 を増加させます。**
こちらも物価水準 の変化ではない要因により国民所得が増加するので、
AD曲線が右側にシフトします。
逆に、緊縮的な金融政策を実施すると、AD曲線は左にシフトします。
④ 曲線上の移動とシフトの区別
AD-AS分析の図では、縦軸が物価です。したがって、
| 何が変わったか | グラフでの表れ方 |
|---|---|
| 物価 | 縦軸そのものなので、曲線上を移動 |
| 政府支出、租税、貨幣供給量 | 軸にないので、曲線がシフト |
IS曲線やLM曲線のときと同じ原則です。
軸に取られている変数なら移動、そうでなければシフト。
⑤ 名目貨幣供給量 と物価 の違いに注意
ここは混乱しやすいところです。
LM曲線のシフトを考えるときは、 の増加も の低下も、
どちらも実質貨幣供給量 を増やすので、同じ効果でした。
しかしAD曲線では違います。
| 変化 | LM曲線 | AD曲線 |
|---|---|---|
| 名目貨幣供給量 の増加 | 右シフト | 右シフト |
| 物価水準 の低下 | 右シフト | 曲線上を右下に移動 |
物価はAD-AS図の縦軸なので、シフトではなく移動になります。
は軸に取られていないので、シフトです。
この違いを押さえておくと、選択肢の判断が速くなります。
⑥ シフトの要因をまとめる
AD曲線を右にシフトさせるもの(総需要を増やすもの)は、
IS曲線を右にシフトさせるものと、LM曲線を右にシフトさせるものの両方です。
| 分類 | 具体例 |
|---|---|
| IS曲線経由 | 政府支出の増加、減税、独立投資の増加、輸出の増加 |
| LM曲線経由 | 名目貨幣供給量の増加 |
左シフトはその逆です。
⑦ 第8章からの流れ
第8章までは物価を一定としていたので、
政策の効果は国民所得と利子率だけに現れました。
第9章では物価も動くので、
政策が物価にどう影響するかまで考えることになります。
その答えを出すのが、次節以降のAD-AS分析です。
いまは「政策はAD曲線を動かす」という点だけ確実にしておけば十分です。
具体例
AD曲線のシフトを数値で確かめましょう。
もとの設定(右下がりのAD曲線が出る通常のケース)
| 物価 | 均衡国民所得 |
|---|---|
| 0.8 | 856 |
| 1.0 | 800 |
| 1.25 | 756 |
ケース1: 政府支出を20増やす(拡張的財政政策)
IS曲線が に右シフトします。
のとき
LM曲線:
| 物価 | 変更前の | 変更後の |
|---|---|---|
| 0.8 | 856 | 900 |
| 1.0 | 800 | 844 |
どの物価水準でも国民所得が44ずつ増えました。
曲線全体が右に44だけ平行移動した、ということです。
ケース2: 貨幣供給量を200から240に増やす(拡張的金融政策)
のとき
| 物価 | 変更前の | 変更後の |
|---|---|---|
| 0.8 | 856 | 911 |
| 1.0 | 800 | 844 |
やはり右シフトしています。
財政政策でも金融政策でも右にシフトすることが、数字で確認できました。
ケース3: 物価が下がった場合(シフトではない)
物価が1.0から0.8に下がると、国民所得は800から856に増えます。
しかしこれはAD曲線上を右下に移動しただけで、曲線そのものは動いていません。
と は、どちらももとのAD曲線上の点だからです。
選択肢問題での問われ方

AD曲線の右シフト(需要拡大)
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。
| 756 |
これらを結んだものがAD曲線です。
軸の変化に注意
物価が低いほど国民所得が大きい、つまり右下がりの関係が確認できます。
物価が上がった場合も確かめる
(実質貨幣供給量が減少)
LM曲線:
利子率が上がり、投資は に減少。
国民所得が800から756に減りました。やはり右下がりです。
試験での問われ方
利子率の低下を通じて投資を増加させるからである」→ 正しい。
それはミクロの需要曲線の理屈です。AD曲線の縦軸は物価水準(全体)なので、
割安・割高は生じません。
の分母が大きくなるからです。
覚え方
矢印の向きがすべて「 が下がれば が増える」に向かって一貫しています。
1つでも向きを取り違えると結論が逆になるので、この5段階は丸ごと覚えてください。
| 800 |
| AD曲線 | 右下がり | 垂直 |
図を1回描いてみれば、間違えようがありません。
→ 、
のとき
LM曲線:
→ 、
比べる
→ 、
のとき
、LM曲線:
→ 、
比べる
物価は縦軸なので、曲線上を移動するだけです。
判断の手順
1. その変化は物価か、それ以外かを確認する
2. 物価なら → 曲線上の移動
3. 物価以外なら → シフト(総需要を増やすなら右、減らすなら左)
「景気を良くする政策なら右」という覚え方は、
IS曲線、LM曲線、AD曲線のすべてに共通します。