消費、投資、金融政策に関する理論
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プレミアムで見るこれまで、消費水準を決定する際には「ケインズ型消費関数(絶対所得仮説)」を用いて理論を学習してきました。
しかし、ケインズ型消費関数では現実の消費行動をうまく説明できないことも多く、他にも消費に関する理論がいくつか考え出されています。ここでは、そのような消費に関する理論のなかでも代表的なものを学習します。
登場するのは消費の三大仮説、すなわちライフサイクル仮説・恒常所得仮説・相対所得仮説です。共通しているのは、今期の消費は今期の所得以外の要素にも依存しているという発想です。
令和元年第4問、令和3年第4問、令和4年第4問と、それぞれの仮説の中身が正誤判定の形でくり返し問われています。用語と結論をセットで覚えていきましょう。
簡単にいうと
ケインズ型では「今の所得」だけで消費が決まっていたけど、本当は一生の所得や、去年までの生活水準も効いているよね、という話だよ!
① ケインズ型消費関数の限界
第7章で学んだケインズ型消費関数(絶対所得仮説)は、次の式でした。
簡単にいうと
一生で稼ぐ総額で今の消費を決めるのがライフサイクル仮説。いつもの収入だけを当てにするのが恒常所得仮説だよ!
① ライフサイクル仮説
ライフサイクル仮説は、
**今期の消費は、今期の所得ではなく、一生のあいだに得ることのできる所得(生涯所得)に
依存して決まる**という考え方です。
具体例
たとえば、若年と老年という2つのライフステージを考えた場合、
通常、若年時には所得が多く、老年時には退職のため所得が少ないということが考えられます。
このような場合、**若年時の消費額は、若年時の(多い)所得だけでなく、
老年時の(少ない)所得も踏まえた生涯所得で決められる**と考えます。
簡単にいうと
去年までの生活水準が下がらない(ラチェット効果)のが時間的。周りの人につられる(デモンストレーション効果)のが空間的だよ!
相対所得仮説には、「時間的」と「空間的」の2種類があります。
① 時間的相対所得仮説
時間的相対所得仮説は、
各時点の消費が現在の所得だけでなく過去の消費にも依存するという考え方です。
たとえば、**今まで高い所得を得ていたがために高い水準の消費を行っていた人が、
所得が減ったからといって急に消費を減らそうとはしない**、というような行動を指します。
ラチェット効果(歯止め効果)
このような行動により、景気後退期に消費水準の低下に歯止めがかかることを
ラチェット効果(歯止め効果)
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今期の消費は、今期の所得のみに依存する、という考え方です。
シンプルで扱いやすく、乗数理論の土台にもなりましたが、
現実の消費行動をうまく説明できないことも多いという難点があります。
たとえば、次のような現象がうまく説明できません。
| 現象 | ケインズ型では |
|---|---|
| 一時金をもらっても、あまり消費が増えない | 所得が増えたのだから消費も増えるはず |
| 失業しても、すぐには生活水準を落とさない | 所得が減ったのだから消費も減るはず |
| 退職して所得が激減しても、消費はそこまで減らない | 同上 |
| 短期では平均消費性向が下がるのに、長期では一定 | 所得が増えれば平均消費性向は下がり続けるはず |
② 消費の三大仮説
消費決定理論のなかには消費の三大仮説があります。
消費の三大仮説とは、
1. ライフサイクル仮説
2. 恒常所得仮説
3. 相対所得仮説
です。
ケインズ型消費関数においては、今期の消費は今期の所得のみに依存していました。
しかし、消費の三大仮説では
今期の消費は今期の所得以外の要素にも依存しているという考え方をします。
③ 「今期の所得以外の要素」とは何か
3つの仮説は、それぞれ違うものを見ています。
| 仮説 | 今期の消費が依存するもの |
|---|---|
| ライフサイクル仮説 | 一生のあいだに得られる所得(生涯所得) |
| 恒常所得仮説 | 恒常所得(一時的な変動を除いた平均的な所得) |
| 相対所得仮説(時間的) | 過去の消費(自分の過去の生活水準) |
| 相対所得仮説(空間的) | 他の家計の消費(同じ社会階層の人々の生活水準) |
時間軸に広げたもの(ライフサイクル・恒常所得・時間的相対所得)と、
他人との比較に広げたもの(空間的相対所得)に分けて整理すると、頭に入りやすくなります。
④ 共通する結論 ― 消費の平準化
3つの仮説のうち、ライフサイクル仮説と恒常所得仮説には共通する結論があります。
消費パターンが平準化される、つまり消費は所得ほど大きく変動しないという結論です。
所得が一時的に増えても消費はそれほど増えず、
所得が一時的に減っても消費はそれほど減りません。
なぜなら、人々は今期の所得だけを見て消費を決めていないからです。
長い目で見た所得の見通しに従って、毎期の消費を決めています。
時間的相対所得仮説のラチェット効果も、
「所得が減っても消費が減りにくい」という点で似た結論を導きます。
⑤ 政策上の意味
この結論は、政策の効果についても重要な示唆を与えます。
一時的な減税や給付金は、消費をあまり増やさないかもしれない、ということです。
ケインズ型消費関数では、可処分所得が増えれば の割合が消費に回るはずでした。
しかし三大仮説に立てば、一時的な所得の増加は
「生涯所得や恒常所得をほとんど変えない」ので、消費も増えません。
景気対策としての給付金の効果をめぐる議論は、
この理論的な対立を背景にしています。
具体例
ケインズ型消費関数で説明しにくい現象を、具体的に見てみましょう。
現象1: 一時金と定期昇給の違い
Aさんが、次のいずれかで年間60万円の所得増を得たとします。
| ケース | 内容 |
|---|---|
| ケース1 | 一度きりの特別ボーナス60万円 |
| ケース2 | 月5万円の定期昇給(年60万円、以後も続く) |
ケインズ型消費関数なら、どちらも可処分所得が60万円増えたのですから、
限界消費性向 とすれば、どちらも48万円消費が増えるはずです。
しかし現実には、多くの人が次のように行動します。
同じ60万円でも、行動が違うのです。
これを説明するのが恒常所得仮説です(後のテーマで扱います)。
現象2: 退職後の消費
Bさんは60歳で退職し、所得が年800万円から年200万円に激減しました。
ケインズ型消費関数なら、消費も一気に減るはずです。
→
しかし現実には、Bさんは退職前から貯蓄を積んでおり、
退職後はそれを取り崩して、生活水準をあまり落とさずに暮らします。
これを説明するのがライフサイクル仮説です。
現象3: 不況でも消費がすぐには減らない
Cさんは、年収が700万円から500万円に減りました。
ケインズ型消費関数なら、消費は 万円減るはずです。
しかし現実には、いったん上げた生活水準はなかなか下げられません。
子どもの習い事をやめるのも、良い住まいから引っ越すのも、簡単ではないからです。
これを説明するのが時間的相対所得仮説(ラチェット効果)です。
現象4: 周りに合わせた消費
Dさんの年収は600万円ですが、
同じ地域・同じ職場の人々が高い水準の消費をしているため、
Dさんもつられて消費水準を高めています。
ケインズ型消費関数には、他人の消費という要素は入っていません。
これを説明するのが空間的相対所得仮説(デモンストレーション効果)です。
まとめ
| 現象 | 説明する仮説 |
|---|---|
| 一時金は消費を増やさない | 恒常所得仮説 |
| 退職しても消費が激減しない | ライフサイクル仮説 |
| 所得が減っても消費がすぐには減らない | 時間的相対所得仮説(ラチェット効果) |
| 周りに合わせて消費水準を決める | 空間的相対所得仮説(デモンストレーション効果) |
どれか1つが正しいのではない
これらは互いに排他的なものではありません。
現実の消費行動には、どの要素も含まれていると考えられます。
試験では、それぞれの仮説の名前と内容を正しく結びつけられるかが問われます。
仮説の名前を取り違えさせる選択肢が定番なので、
1つずつ対応を確認しておいてください。

消費に関する理論の比較

消費の三大仮説
試験のポイント
つまり、**生涯にわたる所得の変動を、貯蓄を通じて調整することで、
消費パターンを平準化させる**という消費(貯蓄)行動が導かれます。
若いうちに貯蓄をしておき、老後はそれを取り崩す。
そうすることで、一生を通じてなだらかな消費水準を保つ、というわけです。
提唱者: モディリアーニ(Franco Modigliani)
② 恒常所得仮説
恒常所得仮説では、所得を恒常所得と変動所得の2つに分けて考えます。
| 所得の種類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 恒常所得 | 個人の所得獲得能力から予想される平均的な所得 | 定期給与など |
| 変動所得 | 景気の状態等により一時的に変動する(あらかじめ予想するのが困難な)所得 | 1回限りの減税、一時金など |
恒常所得仮説は、消費は恒常所得に依存するという考え方です。
結論
**消費は一時的な所得の変動に大きく左右されることなく、
消費パターンが平準化される**という消費行動が導かれます。
言い換えると、変動所得が増えても消費は増えないということです。
提唱者: フリードマン(Milton Friedman)
(第9章で学んだマネタリズムの中心人物と同じ人です。)
③ 2つの仮説の違い
どちらも「消費の平準化」という同じ結論を導きますが、注目点が違います。
| ライフサイクル仮説 | 恒常所得仮説 | |
|---|---|---|
| 消費が依存するもの | 生涯所得 | 恒常所得 |
| 注目する軸 | 年齢・ライフステージ | 所得の性質(恒常か変動か) |
| 代表的な例 | 若年期に貯蓄し老年期に取り崩す | 一時金は消費に回さない |
| 提唱者 | モディリアーニ | フリードマン |
ライフサイクルは「いつ稼ぐか」、恒常所得は「どんな性質の所得か」に注目している、
と整理すると区別しやすくなります。
④ 政策への含意
2つの仮説から共通して導かれるのは、
一時的な所得の増加は消費をあまり増やさないという結論です。
1年あたりの消費増はごく小さい
逆に、恒久的な所得の増加(定期昇給、恒久減税)は消費を増やします。
一時的か恒久的か。これが判断の分かれ目です。
試験では、この区別がそのまま選択肢の正誤になります。
具体例
2つの仮説を、数字で追ってみましょう。
ライフサイクル仮説の例
設定: Aさんは25歳から60歳まで35年間働き、
その後85歳まで25年間生きるとします(合計60年)。
| 期間 | 年数 | 年間所得 | 期間の所得合計 |
|---|---|---|---|
| 若年期(25〜60歳) | 35年 | 600万円 | 21,000万円 |
| 老年期(61〜85歳) | 25年 | 120万円(年金) | 3,000万円 |
| 合計(生涯所得) | 60年 | ― | 24,000万円 |
生涯所得を平均すると
ライフサイクル仮説では、毎年400万円ずつ消費すると考えます。
各期の貯蓄・取り崩し
| 期間 | 所得 | 消費 | 貯蓄(取り崩し) |
|---|---|---|---|
| 若年期 | 600万円 | 400万円 | +200万円 |
| 老年期 | 120万円 | 400万円 | −280万円 |
若年期に毎年200万円貯め、35年で7,000万円。
老年期に毎年280万円取り崩し、25年で7,000万円。ちょうど使い切ります。
所得は600万円から120万円へ大きく変動するのに、消費は400万円で一定。
これが消費パターンの平準化です。
ケインズ型と比べると
とすると、
| 期間 | 所得 | ケインズ型の消費 | ライフサイクル仮説の消費 |
|---|---|---|---|
| 若年期 | 600万円 | 580万円 | 400万円 |
| 老年期 | 120万円 | 196万円 | 400万円 |
ケインズ型では、老後に消費が3分の1になってしまいます。
現実には、そこまで生活水準を落とす人は多くありません。
恒常所得仮説の例
設定: Bさんの所得の内訳
| 年 | 恒常所得(定期給与) | 変動所得 | 合計所得 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 500万円 | 0万円 | 500万円 |
| 2年目 | 500万円 | 100万円(一時金) | 600万円 |
| 3年目 | 500万円 | 0万円 | 500万円 |
恒常所得仮説では、消費は恒常所得の500万円だけに依存します。
恒常所得に対する消費性向を0.8とすると、
| 年 | 消費 |
|---|---|
| 1年目 | 400万円 |
| 2年目 | 400万円 |
| 3年目 | 400万円 |
2年目に100万円の一時金をもらっても、消費は増えません。
全額が貯蓄に回ります。
ケインズ型と比べると
なら、2年目の消費は 万円。
80万円増えるはずです。
定期昇給の場合
同じ100万円でも、定期昇給なら恒常所得が増えます。
| 年 | 恒常所得 | 消費 |
|---|---|---|
| 1年目 | 500万円 | 400万円 |
| 2年目 | 600万円 | 480万円 |
こちらは消費が80万円増えます。
同じ金額でも、一時金か定期昇給かで結果がまったく違うわけです。
設例(令和元年第4問 改題)
問: 消費の決定に関する記述として、下記の文章の正誤判定をせよ。
ア 恒常所得仮説では、一時金の支給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
エ ライフサイクル仮説では、定期昇給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
解答: ア ○/エ ×
ア ○: 正しい。 恒常所得仮説によれば、一時金の支給は変動所得にあたり、
一時金の支給によって所得が増加しても、消費は増加しないことになります。
エ ×: ライフサイクル仮説によれば、**定期昇給は生涯所得を増加させ、
消費は増加する**ことになります。
「消費は増加しない」としているのが誤りです。
この設例の教えるところ
同じ「所得の増加」でも、
試験のポイント
ラチェットとは、一方向にしか回らない歯車のことです。
レンチやシートベルトの巻き取り機に使われている、
一度上がったら簡単には戻らない仕組みを思い浮かべてください。
消費も同じで、いったん上がった生活水準はなかなか下げられない、というわけです。
② 空間的相対所得仮説
空間的相対所得仮説は、
ある家計の消費はその家計と同じ社会的な階層に属する別の家計の消費に依存する
という考え方です。
デモンストレーション効果
たとえば、**同じ社会階層の人々が高い水準の消費を行っているような場合、
その家計もつられて消費水準を高める**というように、
消費に与えるこのような影響をデモンストレーション効果といいます。
「見せびらかし効果」「顕示効果」と訳されることもあります。
「隣の家が新車を買ったからうちも」というような、
周囲との比較で消費を決める行動です。
③ 2つを整理する
| 時間的相対所得仮説 | 空間的相対所得仮説 | |
|---|---|---|
| 何と比べるか | 自分の過去の消費 | 他の家計の消費 |
| 比較の軸 | 時間 | 空間(社会階層) |
| 効果の名前 | ラチェット効果(歯止め効果) | デモンストレーション効果 |
| 典型的な場面 | 景気後退期に消費が減りにくい | 周りにつられて消費が増える |
「時間的=ラチェット、空間的=デモンストレーション」
この対応を取り違えさせる選択肢が定番です。しっかり結びつけておいてください。
④ 提唱者
デューゼンベリー(James Duesenberry)が提唱しました。
⑤ 他の仮説との違い
三大仮説のうち、ライフサイクル仮説と恒常所得仮説は、
所得の見通しに注目していました。
一方、相対所得仮説は、
消費そのもの(自分の過去の消費、他人の消費)に注目しています。
| 仮説 | 何に依存するか |
|---|---|
| ライフサイクル仮説 | 所得(生涯) |
| 恒常所得仮説 | 所得(恒常的な部分) |
| 相対所得仮説 | 消費(過去の自分・周囲の他人) |
「所得を見ている2つ」と「消費を見ている1つ」という分け方も、整理に役立ちます。
⑥ ラチェット効果と景気の関係
ラチェット効果には、経済にとって良い面があります。
景気が後退しても消費がすぐには減らないので、
景気の落ち込みに歯止めがかかるからです。
第7章で学んだビルト・イン・スタビライザーと似た働きです。
制度としてではなく、人々の習慣として、経済の変動を和らげています。
一方で、景気が回復するときにも、
過去の消費に引きずられて消費の伸びが鈍る、という面もあります。
具体例
2つの相対所得仮説を、具体例で確かめましょう。
時間的相対所得仮説(ラチェット効果)の例
設定: Aさんの所得と消費の推移
| 年 | 所得 | ケインズ型の消費() | 実際の消費 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 500万円 | 400万円 | 400万円 |
| 2年目 | 700万円 | 560万円 | 560万円 |
| 3年目 | 700万円 | 560万円 | 560万円 |
| 4年目 | 500万円(不況で減収) | 400万円 | 520万円 |
| 5年目 | 500万円 | 400万円 | 480万円 |
4年目に注目
所得が700万円から500万円に減りましたが、
消費は560万円から520万円へ、40万円しか減っていません。
ケインズ型なら160万円減るはずでした。
なぜか
いったん上げた生活水準は、簡単には下げられません。
これがラチェット効果(歯止め効果)です。
5年目以降
時間をかけて、少しずつ消費が調整されていきます。
480万円、450万円……と、徐々にケインズ型の水準に近づいていきます。
空間的相対所得仮説(デモンストレーション効果)の例
設定: BさんとCさんは、どちらも年収600万円です。
Bさんの環境: 周囲の同僚も年収600万円前後で、
節約志向の人が多く、平均的な消費は480万円。
Cさんの環境: 周囲の同僚は高い水準の消費を行っており、
| 所得 | 周囲の消費 | 実際の消費 | |
|---|---|---|---|
| Bさん | 600万円 | 480万円 | 470万円 |
| Cさん | 600万円 | 540万円 | 530万円 |
同じ所得なのに、消費が60万円違います。
Cさんは「周りが良い車に乗っているから」「周りが海外旅行に行くから」と、
つられて消費水準を高めています。
これがデモンストレーション効果です。
ケインズ型との違い
ケインズ型消費関数では、同じ所得なら同じ消費になるはずです。
周囲の消費という要素は、式に入っていません。
試験での問われ方
それはデモンストレーション効果です。
それはラチェット効果です。
別の家計の消費に依存する」→ 正しい。
取り違えを防ぐ覚え方
| 仮説 | 内容 | キーワード | 提唱者 |
|---|---|---|---|
| ケインズ型(絶対所得仮説) | 今期の所得のみに依存 | ケインズ | |
この表を埋められるようになれば、この節は完成です。
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。
この区別ができれば、ライフサイクル仮説でも恒常所得仮説でも正しく判断できます。
判断の手順
1. 所得の増加は一時的か恒久的かを確認する
2. 一時的なら → 消費は増えない
3. 恒久的なら → 消費は増える
どちらの仮説で問われても、この手順で答えが出ます。
平均的な消費は540万円。
ラチェットは「歯止め」。歯車は時間とともに一方向に進むので、時間的。
デモンストレーションは「見せる」。見せる相手は他人(空間)なので、空間的。
強引でもかまわないので、何か手がかりを作って結びつけておくと、
試験中に迷わずに済みます。
第10章第1節のまとめ
| 生涯所得に依存 |
| 消費の平準化 |
| モディリアーニ |
| 恒常所得仮説 | 恒常所得に依存 | 恒常所得と変動所得 | フリードマン |
| 時間的相対所得仮説 | 過去の消費に依存 | ラチェット効果 | デューゼンベリー |
| 空間的相対所得仮説 | 他の家計の消費に依存 | デモンストレーション効果 | デューゼンベリー |