市場均衡
市場均衡と厚生分析
この節では市場均衡の基本を学びます。完全競争市場では多数の消費者と企業がプライステイカーとして行動し、需要曲線と供給曲線の交点で均衡価格と均衡取引量が決まります。均衡からずれた価格では超過需要や超過供給が生じ、市場メカニズムによって均衡へ向かう力が働きます。また、所得変化や技術進歩などの外的要因により曲線自体がシフトし、均衡が変化します。
完全競争市場と市場均衡
簡単にいうと
完全競争市場ではみんなプライステイカー!需要曲線と供給曲線が交わるところが均衡点で、価格と取引量が決まるよ!
完全競争市場とは、多数の消費者と多数の企業が存在し、すべての参加者がプライステイカー(価格受容者)として行動し、取引される財は同質であるような市場です。
市場均衡とは、需要量=供給量となる状態のことです。需要曲線 と供給曲線 の交点が市場均衡点であり、この点で均衡価格 と均衡取引量 が決まります。
具体例
需要関数 、供給関数 のとき、
均衡条件 より
→
よって均衡価格は20、均衡取引量は60となります。

市場均衡と需要供給曲線のシフト
試験のポイント
- ・要は「需要曲線と供給曲線の交点が均衡で、そこで価格と数量が決まる」というだけ
- ・均衡の計算は とおいて連立方程式を解くだけだが、ケアレスミスに注意
- ・完全競争市場の前提条件(プライステイカー、多数の参加者、同質の財)もよく問われる
超過需要と超過供給
簡単にいうと
均衡じゃない価格だとどうなる?高すぎれば売れ残り(超過供給)、安すぎれば品不足(超過需要)になるの!
均衡価格 より高い価格では、供給量>需要量となり、超過供給(売れ残り)が発生します。
均衡価格 より低い価格では、需要量>供給量となり、超過需要(品不足)が発生します。
市場メカニズムにより、超過供給のときは価格が低下し、超過需要のときは価格が上昇して、均衡に向かいます。
具体例
需要関数 、供給関数 (均衡 )のとき、
の場合: , → 超過供給
の場合: , → 超過需要
試験のポイント
- ・要は「均衡より高い価格→モノ余り(超過供給)、安い価格→品不足(超過需要)」のシンプルな関係
- ・グラフ上で超過需要・超過供給の区間を読み取る問題が頻出
- ・超過需要と超過供給の数量計算も出題される
需要曲線・供給曲線のシフトと均衡の変化
簡単にいうと
所得が増えたり技術が進歩したりすると曲線自体が動く!シフトの方向で新しい均衡がどうなるか予測できるよ!
需要曲線のシフト要因: 所得変化、嗜好の変化、関連財の価格変化、人口変化など。
供給曲線のシフト要因: 技術進歩、原材料費変化、企業の参入・退出など。
需要増加( が右シフト)→ 均衡価格 上昇・均衡取引量 増加。
供給増加( が右シフト)→ 均衡価格 低下・均衡取引量 増加。
曲線上の移動(価格変化による需要量・供給量の変化)とシフト(曲線自体の移動)は明確に区別する必要があります。
具体例
技術進歩で供給曲線 が右シフト → 新均衡は元の均衡より価格低下・取引量増加。
人気上昇で需要曲線 が右シフト → 新均衡は元の均衡より価格上昇・取引量増加。
試験のポイント
- ・要は「曲線自体が動く(シフト)と均衡が変わる」話で、 右シフト→ ↑↑、 右シフト→ ↓↑が基本パターン
- ・需要曲線と供給曲線のシフト要因を正確に区別する
- ・曲線上の移動(価格変化による需要量変化)とシフト(曲線自体の移動)の区別が重要
まとめ
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