市場均衡と厚生分析
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「GDP(国内総生産)」の動画を再生します。
この節の解説動画はプレミアム限定です。プレミアムなら全科目・全節が見放題!
プレミアムで見る均衡が成立していない、つまり不均衡状態にあるとき、どのように均衡に調整されていくのかということについては、いくつかの考え方があります。ここでは価格によって需給が調整されるというワルラス的調整過程と、供給量の変化によって需給が調整されるというマーシャル的調整過程を学びます。2つの違いは「何が動くと考えるか」だけですが、その違いによって、同じ図が安定的とも不安定とも判定されることがあります。試験では、与えられた図がワルラス的に安定か、マーシャル的に安定かを問う形で出題されます。判定の手順を型として身につけてしまえば、需要曲線と供給曲線の傾きがどうであっても機械的に処理できるようになります。
簡単にいうと
まずは価格が動いて調整されるという考え方!売れ残ったら値下げする、品不足なら値上げする。ごく自然な話だよ。図では「横線を引いて、需要量と供給量を比べる」のがコツ!
① ワルラス的調整過程とは
ワルラス的調整過程は、価格の変化による次のような調整過程です。
| 状態 | 調整過程 |
|---|---|
| 供給量 > 需要量(超過供給) | 価格が低下していく |
| 需要量 > 供給量(超過需要) | 価格が上昇していく |
② 直感的な理解
ワルラス的調整過程では、供給量が需要量を上回っているときには売れ残りを生じさせないように価格が低下し(安くしないと売り切ることができない)、逆に、需要量が供給量を上回っているときには品不足となるので価格が上昇するというように調整が行われます(価格を上げても買ってくれる人がいる)。
商店が売れ残りそうな商品を値引きする、人気商品が定価より高い値で取引される。どちらも日常で目にする光景です。ワルラス的調整過程は、この当たり前の行動をモデルにしたものだと考えてください。
③ 図での確認
需要曲線が右下がり、供給曲線が右上がりという通常の形の図で考えましょう。
価格が
具体例
需要関数 、供給関数 の市場で、ワルラス的調整を数値で追ってみましょう。均衡価格は30、均衡取引量は60です。
ステップ1: 価格が45から出発する場合
| 価格 |
|---|

ワルラス的調整過程(価格が動く)
試験のポイント
簡単にいうと
マーシャル的調整の前に、2つの価格を区別しておこう!「売り手がこの値段で売りたい」が供給者価格、「買い手がこの値段なら買う」が需要者価格。そして実際の取引価格を決めるのは買い手のほう、というのがポイント!
① 2つの価格を読み分ける
ある供給量 をとります。そして、需要曲線、供給曲線において、
簡単にいうと
こちらは「数量が動いて調整される」という考え方だよ。高く売れるとわかったら増産、安くしか売れないなら減産。これも自然な行動だよね。ワルラスとの違いは、動くのが価格か数量か、それだけ!
① マーシャル的調整過程とは
マーシャル的調整過程とは、数量(供給量)の変化による次のような調整過程です。
| 状態 | 調整過程 |
|---|---|
| 需要者価格 |
簡単にいうと
いよいよ判定の型を身につけるよ!ワルラス的に安定でもマーシャル的には不安定、ということが起こりうるんだ。「横線を引くか、縦線を引くか」さえ間違えなければ、あとは機械的に解けるよ!
① 安定と不安定の定義
市場均衡とは、市場における需要量と供給量が等しい状態をいいます。そして、経済が均衡状態から外れたときに再び均衡状態に戻る力が働き、最終的に均衡状態になるとき、「市場は安定的」であるといいます。
反対に、経済が均衡状態から外れたときに再び均衡状態に戻る力が働かず、最終的に均衡状態に戻らないとき、「市場は不安定」といいます。
② ワルラス的に不安定な例
需要曲線が右上がり、供給曲線が右下がりというように、通常とは逆の形をした図を考えます(試験ではこうした図が出題されます)。
動画・テキスト・過去問・AI添削まですべて網羅!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決できます
価格が (均衡価格より低い)の場合
どちらの場合も価格が均衡価格へ向かっていくので、この市場はワルラス的に安定です。
④ 判定に使う線は「横線」
ワルラス的調整過程を図から判定するときは、価格を基準にするため、横線(水平線)を引きます。
価格の高さに水平線を引き、需要曲線との交点から需要量を、供給曲線との交点から供給量を読み取って比べる。この作業が判定の中身です。
「ワルラスは価格の話だから横線」と対にして覚えておくと、次に学ぶマーシャル的調整過程と混同しません。
⑤ 前提としての完全競争
この調整が働くには、価格が自由に動けることが前提になります。政府が価格を規制していたり、企業が価格支配力を持っていたりすれば、この調整は働きません。
第1章で学んだ完全競争市場の前提(多数の売り手と買い手、参入・退出の自由など)が、ここでも効いているわけです。
| 需要量 |
|---|
| 供給量 |
|---|
| 状態 |
|---|
| 次に起きること |
|---|
| 45 | 30 | 75 | 45の超過供給 | 価格が下がる |
| 40 | 40 | 70 | 30の超過供給 | 価格が下がる |
| 35 | 50 | 65 | 15の超過供給 | 価格が下がる |
| 30 | 60 | 60 | 均衡 | 止まる |
超過供給の大きさが と縮小しながら、価格が均衡価格30に近づいていきます。
ステップ2: 価格が15から出発する場合
| 価格 | 需要量 | 供給量 | 状態 | 次に起きること |
|---|---|---|---|---|
| 15 | 90 | 45 | 45の超過需要 | 価格が上がる |
| 20 | 80 | 50 | 30の超過需要 | 価格が上がる |
| 25 | 70 | 55 | 15の超過需要 | 価格が上がる |
| 30 | 60 | 60 | 均衡 | 止まる |
こちらも需給差が縮小しながら均衡に近づいています。
ステップ3: 安定であることを確認する
どちらの方向から出発しても均衡価格30に戻ってきました。したがってこの市場はワルラス的に安定です。
ステップ4: 身近な例で考える
季節商品の売れ残りを思い浮かべてください。
逆に、話題の新商品が発売直後に品切れになる場面では、
ワルラス的調整過程は、こうした値動きを抽象化したものです。
ステップ5: 調整の速さについて
なお、モデルでは調整が瞬時に完了すると考えることもあれば、時間をかけて進むと考えることもあります。診断士試験では調整の速さそのものは問われず、「どちらに向かうか」だけが問われます。向きさえ判定できれば十分です。
前節までは価格を先に決めて数量を読み取ってきましたが、ここでは数量を先に決めて価格を読み取る、という逆向きの読み方をします。図の上では、横軸のある点から縦線を立てて、2本の曲線との交点の高さを比べる、という作業になります。
② それぞれの意味
| 価格 | 定義 | 言い換え |
|---|---|---|
| 供給者価格 | に対し生産者が最低限支払ってほしい価格 | 生産者が希望する販売価格 |
| 需要者価格 | に対し消費者が支払ってもよいと考える価格。生産者は、この価格で販売することができる | 実際の購買(販売)価格 |
供給者価格は、供給曲線が限界費用曲線であることを思い出せば理解できます。その数量をつくるのにかかる追加費用が ですから、それを下回る価格では売りたくありません。
需要者価格は、需要曲線がその数量に対する消費者の評価を表していることに対応します。買い手がそれだけの価値を認めている、ということです。
③ 実際の取引価格を決めるのは需要者価格
市場価格の決定には供給者ではなく需要者がポイントとなります。
もし供給者が高い価格で売りたいと思っても、需要者がその価格に納得しなければその製品は売れないことになります。一方、供給者が低い価格をつけたとしても、需要者がより高い価格で購入する意思があるのであれば、供給者はあえて低い価格に設定せず、需要者が許容する価格で販売するでしょう。
したがって、需要者価格が実際の購買(販売)価格になるのです。
「いくらで売りたいか」ではなく「いくらなら買ってもらえるか」で値段が決まる、というのは、マーケティングの発想とも通じるところがあります。
④ 2つの価格の差が意味するもの
と の差は、その数量を供給することの損得を表します。
| 関係 | 意味 |
|---|---|
| 売りたい価格より高く売れる → もっとつくりたい | |
| ちょうど釣り合っている → 均衡取引量 | |
| 売りたい価格より安くしか売れない → つくる量を減らしたい |
この判断が、次のテーマで扱うマーシャル的調整過程の中身になります。
⑤ ワルラスとの読み方の違い
ここで2つの調整過程の図の読み方を対比しておきましょう。
| ワルラス的調整過程 | マーシャル的調整過程 | |
|---|---|---|
| 基準にするもの | 価格 | 数量(供給量) |
| 引く線 | 横線(水平線) | 縦線(垂直線) |
| 読み取るもの | 需要量と供給量 | 需要者価格と供給者価格 |
| 動くもの | 価格 | 供給量 |
「ワルラスは横、マーシャルは縦」と対にして覚えてしまうのが、いちばん確実です。
具体例
需要関数と供給関数から、需要者価格と供給者価格を読み取ってみましょう。
設定 需要関数 、供給関数 。
ステップ1: 価格について解いた形に直す
数量を先に決めるので、価格を数量の式で表しておきます。
ステップ2: 供給量が40のときを見る
| 値 | 意味 | |
|---|---|---|
| 需要者価格 | 40 | 消費者はこの量なら40まで払ってよい |
| 供給者価格 |
です。生産者は売りたい価格より30も高く売れることになります。
ステップ3: 供給量が80のときを見る
| 値 | |
|---|---|
| 需要者価格 | 20 |
| 供給者価格 | 50 |
今度は です。生産者は売りたい価格より30も安くしか売れません。
ステップ4: 供給量が60のときを見る
| 供給量 | 需要者価格 | 供給者価格 |
|---|
差が正なら増やし、負なら減らす。そうすると必ず60に近づいていきます。
ステップ6: 「実際の価格は需要者価格」を確かめる
供給量が40のとき、生産者は10で売ってもよいと思っています。しかし消費者は40まで払う用意があります。この状況で生産者があえて10で売るでしょうか。
売りません。40で売れるとわかっているなら、40で売ります。だから実際の取引価格は需要者価格の40になります。
逆に供給量が80のとき、生産者は50で売りたいと思っています。しかし消費者は20までしか払いません。50で売ろうとしても買い手がつかないので、結局20で売ることになります。ここでも実際の取引価格は需要者価格です。
どちらの場合も、実際の価格を決めているのは需要者価格のほうでした。
試験のポイント
| 供給量を増加させる |
| 供給者価格 > 需要者価格 | 供給量を減少させる |
② 直感的な理解
需要者価格は実際の販売価格を表すので、需要者価格 > 供給者価格ということは、生産者の売りたい価格よりも高い価格で販売できるということを意味しています。このため、生産者は供給量を増加させます。
一方、供給者価格 > 需要者価格のときは、生産者が売りたい価格よりも低い価格でしか販売できないので、生産者は供給量を減少させます。
もうけが出るなら増やす、損が出るなら減らす。ごく素直な企業行動です。
③ 図での確認
需要曲線が右下がり、供給曲線が右上がりという通常の形の図で考えましょう。
供給量が (均衡取引量より少ない)の場合
供給量が (均衡取引量より多い)の場合
どちらの場合も供給量が均衡取引量へ向かっていくので、この市場はマーシャル的に安定です。
④ 判定に使う線は「縦線」
マーシャル的調整過程を図から判定するときは、数量を基準にするため、縦線(垂直線)を引きます。
ある供給量のところに縦線を立て、需要曲線との交点の高さ(需要者価格)と、供給曲線との交点の高さ(供給者価格)を比べる。これが判定の中身です。
⑤ 2つの調整過程の使い分け
現実の市場では、どちらの調整が働くのでしょうか。
一般には、価格をすぐに変えられる市場ではワルラス的調整が、生産量を機動的に変えられる市場ではマーシャル的調整が当てはまりやすいと考えられます。
ただし診断士試験では、どちらが現実的かを問うことはありません。与えられた図について、それぞれの考え方で安定か不安定かを判定させる、という出題がほとんどです。
具体例
前のテーマの数値例を使って、マーシャル的調整を追ってみましょう。
設定 、。均衡取引量は60、均衡価格は30です。
ステップ1: 供給量が40から出発する場合
| 供給量 | 需要者価格 | 供給者価格 | 大小 | 次に起きること |
|---|---|---|---|---|
| 40 | 40 | 10 |
価格差が と縮小しながら、供給量が均衡取引量60に近づいています。
ステップ2: 供給量が80から出発する場合
| 供給量 | 需要者価格 | 供給者価格 | 大小 | 次に起きること |
|---|---|---|---|---|
| 80 | 20 | 50 |
こちらも均衡取引量に近づいています。
ステップ3: 安定であることを確認する
どちらの方向から出発しても均衡取引量60に戻ってきました。したがってこの市場はマーシャル的にも安定です。
需要曲線が右下がりで供給曲線が右上がりという通常の形であれば、ワルラス的にもマーシャル的にも安定になります。2つの判定が食い違うのは、曲線の傾きが通常と異なる場合です。次のテーマで扱います。
ステップ4: 農産物の例で考える
キャベツの作付けを思い浮かべてください。
数量が動いて価格差が調整されていく、というマーシャル的調整の典型例です。ただし現実には行き過ぎて振動することもあり、これは経済学でクモの巣モデルとして知られています。
ステップ5: 2つの調整過程を並べて確認する
| ワルラス的 | マーシャル的 | |
|---|---|---|
| 出発点 | ある価格 | ある供給量 |
| 引く線 | 横線 | 縦線 |
| 比べるもの | 需要量と供給量 | 需要者価格と供給者価格 |
| 動くもの | 価格 | 供給量 |
| 安定の意味 | 価格が均衡価格に向かう | 数量が均衡取引量に向かう |

マーシャル的調整過程(数量が動く)
試験のポイント
一方、 という価格(均衡価格より低い)においては超過供給()が生じており、価格は に向かうのではなく下落してしまい、均衡状態に戻る力が働きません。
均衡から離れていく一方なので、この市場はワルラス的に不安定です。
③ ワルラス的に「安定」か「不安定」かの判断手順
① 均衡していないある水準の価格を基準として、図に横線を引く。
② 引いた横線と需要曲線および供給曲線との交点から得られる需要量(横線と需要曲線との交点)と供給量(横線と供給曲線との交点)の大小関係を把握する。
③ ワルラス的調整過程の結果、均衡価格に向かえば「ワルラス的に安定」、均衡価格から離れれば「ワルラス的に不安定」と判断できる。
ワルラス的調整過程の確認
④ マーシャル的に「安定」か「不安定」かの判断手順
① 均衡していないある水準の供給量を基準として、図に縦線を引く。
② 引いた縦線と需要曲線および供給曲線との交点から得られる需要者価格(縦線と需要曲線との交点)と供給者価格(縦線と供給曲線との交点)の大小関係を把握する。
③ マーシャル的調整過程の結果、均衡取引量に向かえば「マーシャル的に安定」、均衡取引量から離れれば「マーシャル的に不安定」と判断できる。
マーシャル的調整過程の確認
⑤ マーシャル的に不安定な例
供給量 (均衡取引量より少ない)においては供給者価格が需要者価格を上回っている()ため供給量は減少し、均衡取引量 から離れていきます。
供給量 (均衡取引量より多い)においては需要者価格が供給者価格を上回っている()ため供給量が増加し、均衡取引量 から離れていきます。
どちらも均衡から遠ざかるので、マーシャル的に不安定です。
⑥ 2つの判定が食い違う場合
重要なのは、ワルラス的な安定性とマーシャル的な安定性は別々に判定するという点です。
需要曲線が右下がり・供給曲線が右上がりという通常の形であれば、両方とも安定になります。しかし、需要曲線と供給曲線がともに右上がり(あるいはともに右下がり)といった形では、一方が安定でもう一方が不安定、ということが起こりえます。
したがって問題を解くときは、面倒でも横線と縦線を両方引いて、それぞれ判定するのが確実です。「ワルラス的に安定だからマーシャル的にも安定だろう」という推測は通用しません。
⑦ 覚え方のまとめ
| ワルラス | マーシャル | |
|---|---|---|
| キーワード | 価格 | 数量 |
| 引く線 | 横線 | 縦線 |
| 比べるもの | 需要量と供給量 | 需要者価格と供給者価格 |
| 安定の判定 | 価格が に向かう | 数量が に向かう |
「ワルラスの『ワ』は横(よこ)、マーシャルの『マ』は……」と語呂で覚える人もいます。自分なりの結びつけ方を1つ決めておくと、試験本番で迷いません。
具体例
問題 下図には、相対的に緩い傾斜の需要曲線が破線で描かれ、相対的に急な傾斜の供給曲線が実線で描かれている。ただし、どちらの曲線も右下がりである。これら需要曲線と供給曲線の交点は、点 E として与えられている。この図について、ワルラス的調整過程とマーシャル的調整過程の観点から、安定か不安定かを判定せよ。
(平成28年度 第14問 改題)
ステップ1: 図の形を確認する
供給曲線が右下がりという、通常とは異なる形です。こうした形は、費用逓減産業などで想定されます。
ステップ2: ワルラス的に判定する(横線)
均衡価格より高い水準に横線を引きます。
どちらの曲線も右下がりなので、価格を上げると交点はどちらも左へ動きます。動く幅は、傾きが緩やかな曲線のほうが大きくなります。
つまり供給量 > 需要量で、超過供給です。
ワルラス的調整過程では、超過供給のとき価格は低下します。出発点は均衡価格より高い水準でしたから、価格は下がって均衡に近づいていきます。
したがってワルラス的に安定です。
ステップ3: マーシャル的に判定する(縦線)
均衡取引量より少ない水準に縦線を引きます。
つまり供給者価格 > 需要者価格です。
マーシャル的調整過程では、供給者価格 > 需要者価格のとき供給量を減少させます。出発点はすでに均衡取引量より少ない水準でしたから、数量はさらに減り、均衡から離れていきます。
したがってマーシャル的にも不安定です。
ステップ4: 傾きを入れ替えた場合を確かめる
今度は、需要曲線の傾きが急で、供給曲線の傾きが緩やかな場合(どちらも右下がり)を考えてみましょう。
ワルラス的判定(横線) 均衡価格より高い水準では、傾きが急な需要曲線の交点は少ししか左へ動かず(需要量は多い)、緩やかな供給曲線の交点は大きく左へ動きます(供給量は少ない)。つまり超過需要です。超過需要なら価格は上昇し、均衡から離れます。したがってワルラス的に不安定。
マーシャル的判定(縦線) 均衡取引量より少ない水準では、需要者価格が高く供給者価格が低いので、供給量を増やします。均衡に向かうのでマーシャル的にも安定。
同じ「両方とも右下がり」でも、傾きの大小によって判定が正反対になりました。図をよく見ることが何より大切だ、ということです。
ステップ5: 解答の手順を固定化する
1. 需要曲線と供給曲線の傾き(右上がりか右下がりか、どちらが急か)を確認する
2. 横線を引いて、需要量と供給量の大小を読む → ワルラス的調整の向きを決める → 均衡に近づくか離れるか
3. 縦線を引いて、需要者価格と供給者価格の大小を読む → マーシャル的調整の向きを決める → 均衡に近づくか離れるか
4. それぞれ独立に安定・不安定を答える
この4ステップを守れば、どんな形の図が出ても処理できます。

ワルラス的調整とマーシャル的調整
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。
| 10 |
| 生産者は最低10あれば売ってよい |
一致しました。これが均衡取引量であり、均衡価格30です。
ステップ5: 表にまとめる
| 差 |
|---|
| 生産者の判断 |
|---|
| 40 | 40 | 10 | 増産したい | |
| 50 | 35 | 20 | 増産したい | |
| 60 | 30 | 30 | 0 | 均衡 |
| 70 | 25 | 40 | 減産したい | |
| 80 | 20 | 50 | 減産したい |
| 供給量を増やす |
| 48 | 36 | 18 | 供給量を増やす |
| 56 | 32 | 26 | 供給量を増やす |
| 60 | 30 | 30 | 一致 | 均衡 |
| 供給量を減らす |
| 72 | 24 | 42 | 供給量を減らす |
| 64 | 28 | 34 | 供給量を減らす |
| 60 | 30 | 30 | 一致 | 均衡 |