自由貿易の理論
市場均衡と厚生分析
この節では自由貿易の理論を学びます。自由貿易均衡における余剰分析と、関税政策が消費者・生産者・政府の余剰に与える影響、そして死荷重の発生メカニズムを理解します。
自由貿易均衡と余剰分析
簡単にいうと
国内だけの市場が世界に開かれると、安い輸入品が入ったり高い海外に輸出したりする!余剰がどう変わるか見てみよう!
閉鎖経済(自給自足)では国内の需要曲線と供給曲線の交点で均衡。自給自足均衡の社会的総余剰=△ABE。
小国の仮定: 国際価格は所与で一定。
輸入が生じる場合(国際価格<国内均衡価格): 消費者は安い価格で多く購入→消費者余剰増加。国内生産者は価格低下で供給減→生産者余剰減少。総余剰の増加分=自由貿易の利益。
輸出が生じる場合(国際価格>国内均衡価格): 生産者は高い価格で多く販売→生産者余剰増加。消費者は価格上昇で需要減→消費者余剰減少。総余剰の増加分=自由貿易の利益。
具体例
閉鎖経済の均衡が。国際価格が国内均衡価格より低い場合(輸入):
国内需要−国内供給=輸入量。
消費者余剰は増加し、生産者余剰は減少するが、社会的総余剰は増加(自由貿易の利益△)。

自由貿易の余剰分析(輸入ケース)
試験のポイント
- ・要は「自由貿易で社会全体の余剰は必ず増える(ただし勝者と敗者が生まれる)」のが結論
- ・輸入ケース: 消費者余剰↑、生産者余剰↓、総余剰↑
- ・輸出ケース: 消費者余剰↓、生産者余剰↑、総余剰↑
- ・自由貿易の利益の三角形を正確に特定する計算問題が頻出
関税政策の効果
簡単にいうと
関税をかけると国内価格が上がって国内企業は守られるけど、消費者は損するし死荷重も出る!
輸入従量税(1単位あたりt円)を課すと、国内販売価格は国際価格に上昇。
関税の効果: 国内生産量の増加(国内企業保護効果)、国内消費量の減少、輸入量の減少。
余剰分析: 消費者余剰が減少、生産者余剰が増加、政府に関税収入(=輸入量)が発生。
死荷重(厚生損失)が2つの三角形として発生。死荷重=生産の歪みによる損失(生産側三角形)+消費の歪みによる損失(消費側三角形)。
具体例
国際価格で自由貿易、関税t円を課すと国内価格に上昇。
国内供給に増加、国内需要に減少。
輸入量に減少。
政府の関税収入==四角形CGHE。
死荷重=△CFG+△EHI。

関税の余剰分析と死荷重
試験のポイント
- ・要は「関税→国内価格上昇→輸入減少→2つの三角形の死荷重が発生」が核心パターン
- ・関税の余剰分析は5つの領域(CS変化、PS変化、関税収入、2つの死荷重)を正確に特定する
- ・関税収入=輸入量の計算
- ・死荷重=2つの三角形の面積の計算が頻出
まとめ
独学で診断士合格を目指すなら
過去問演習・AI添削・テキストPDFまで
すべて揃ったプレミアムプランで合格を掴む!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決
- 📝1次試験 過去問演習(全7科目・年度別)無制限プレミアム限定
- 🤖2次試験 AI添削(事例I〜IV・無制限)最適なフィードバックで実力アッププレミアム限定
- 📄科目別テキストPDFダウンロード。印刷して好きな使い方で学習できるプレミアム限定
- 🔖ブックマーク機能で苦手分野・何度も確認したい部分を管理プレミアム限定
- 📊学習記録・成績管理で自分の進捗を可視化プレミアム限定
プレミアムプラン
¥9,800(税込)
自動更新なし / 1年間有効
決済は Stripe(PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。