市場の失敗と政府の役割
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プレミアムで見るこの節では、情報の不完全性(情報の非対称性)による市場の失敗を学びます。逆選択とモラルハザードの違いを理解し、プリンシパル・エージェント関係におけるインセンティブ設計の重要性を押さえます。
簡単にいうと
情報が偏っていると、質の悪い商品ばかりが市場に残る「レモン市場」になっちゃう!中古車市場が有名な例だよ!
逆選択は、取引の「前」に生じる情報の非対称性の問題。性質に関する情報の非対称性: 一方の主体がもう一方の主体にとって、財などの性質に関して少ない情報しか持っていない状態。
アカロフの「レモン市場」: 中古車市場で、売り手はその車が良い車か悪い車(レモン)かを知っているが、買い手にはわからない。買い手は平均的な品質を想定→良い中古車は100万円の価値があっても平均価格(例: 40万円)でしか取引されない→良い中古車の売り手は市場から退出→悪い中古車(レモン)ばかりが残る。
逆選択の解消法: シグナリング(情報をもつ側が自らシグナルを送る。例: 保証書)、スクリーニング(自己選択メカニズム。例: 保険の免責条項)
具体例
保険市場の逆選択: 保険会社は加入者が健康か不健康かわからない。平均的な保険料を設定→健康な人は「割高」と感じ加入しない→不健康な人ばかりが加入→保険料上昇→さらに健康な人が離脱…の悪循環。
試験のポイント
簡単にいうと
契約した「後」に、相手の行動が見えないことで起きる問題がモラルハザード!保険に入ったら不注意になっちゃうとかね!
モラルハザードは、取引の「後」に生じる情報の非対称性の問題。行動に関する情報の非対称性: 一方の主体がもう一方の主体の行動を観察(監視)できない、あるいは観察が困難な状態。
例: 保険に加入した後、被保険者がかえって危険な行動をとるようになる(保険があるから注意しなくなる)。保険会社は被保険者の行動を常時監視できない。
モラルハザードの対策: 効率賃金理論(通常より高い賃金を支払うことで労働者の怠慢を防ぐ)、モニタリング(監視体制の構築)、インセンティブ設計(業績連動報酬)
具体例
火災保険に加入後、火の元の管理がずさんになる。自動車保険加入後、荒い運転になる。経営者が株主の資金で過度なリスクをとる。
試験のポイント
簡単にいうと
依頼する人(プリンシパル)と代わりに行動する人(エージェント)の間で情報の非対称性が問題になるの!
プリンシパル・エージェント関係とは、なんらかの依頼をする主体(依頼人、プリンシパル)と、それを受けて依頼人のかわりに行動する主体(代理人、エージェント)が存在する関係。
| プリンシパル | エージェント |
|---|---|
| 依頼人 | 弁護士 |
| 経営者 | 従業員 |
| 株主 | 経営者 |
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| 規制を受ける企業 |
情報の非対称性が存在するプリンシパル・エージェント関係では、エージェントにどのようなインセンティブを与えるかが問題になる。
具体例
株主(プリンシパル)と経営者(エージェント): 株主は株価を高くしたいが、経営者の実際の努力は見えにくい。経営者が本当に株主のために努力しているか監視が困難→インセンティブ設計(ストックオプション等)で対応。
試験のポイント
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