公共財
市場の失敗と政府の役割
この節では、公共財の特徴とその供給問題を学びます。公共財がもつ非競合性・非排除性の2つの性質を理解し、フリーライダー問題がなぜ市場での過少供給を引き起こすのかを押さえます。
公共財の定義と性質
簡単にいうと
公共財は「誰かが使っても減らない」(非競合性)し「お金を払わない人も排除できない」(非排除性)財のこと!国防や灯台が典型例!
公共財とは、以下の2つの性質をもつ財:
非競合性: ある人が消費しても他の人の消費量が減らない。追加的な消費者に対する限界費用がゼロ。
非排除性: 対価を支払わない人を消費から排除できない。
この2つの性質を「ともに」満たす財が純粋公共財。どちらか一方だけ満たす財は準公共財。
関連する財の分類:
- 私的財: 競合性あり・排除性あり(通常の商品)
- 公共財: 非競合性・非排除性(国防、一般道路)
- クラブ財: 非競合性・排除性あり(有料放送、会員制施設)
- 共有資源: 競合性あり・非排除性(海洋資源、共有牧草地)
具体例
国防: 国民Aが守られていても国民Bの安全が減らない(非競合性)。税金を払わない人も守られる(非排除性)→純粋公共財。灯台: 船Aが光を見ても船Bの利用に影響しない。料金を払わない船も光が見える→公共財。
試験のポイント
- ・要は「非競合性+非排除性=公共財」の2条件セットで覚える
- ・4つの財の分類(私的財・公共財・クラブ財・共有資源)を競合性×排除性のマトリックスで整理できるようにする
- ・「共有資源は非排除性だが競合性あり」が引っ掛け問題になる
フリーライダー問題と公共財の過少供給
簡単にいうと
公共財はお金を払わなくても使えちゃうから、みんな「タダ乗り」しようとする!だから市場では十分に供給されないの!
フリーライダー問題(ただ乗り問題): 公共財は非排除性をもつため、対価を支払わずに他の人にただ乗りしようとするインセンティブが生じる。各人は自らが得ている便益にかかわらず対価を公共財に対して支払おうとしない。
その結果、市場の取引に任せては十分な量の公共財の供給が行われない(過少供給)。このため公共財は政府・公的機関により供給されることが多い。
具体例
花火大会: 花火は非競合的で非排除的。「自分が寄付しなくても誰かが出してくれるだろう」→全員がただ乗り→花火大会は開催されない(過少供給)。→自治体が税金で開催。
試験のポイント
- ・要は「ただ乗りできるから誰もお金を出さない→市場では公共財が足りなくなる→政府が供給する」の流れ
- ・フリーライダー問題→過少供給→政府供給の因果関係を正確に説明できるようにする
- ・「公共財の供給は過少になる」(過大ではない)点に注意
まとめ
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