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時間価値の計算

意思決定会計(投資の経済性計算)

設備投資は投資額が大きく、投資期間が長期に及ぶため、時間価値(現在価値)を考慮した分析が不可欠です。ここでは、現在価値の考え方と、複利現価係数・年金現価係数を用いた計算方法を学びます。

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現在価値の考え方

簡単にいうと

「今日の100万円」と「1年後の100万円」は同じ価値じゃないの。金利があるから、今の100万円のほうが価値が高い。これが「時間価値」の考え方だよ!

設備投資は一般的に長期にわたるため、時間経過による価値の変動(現在価値)を考慮する必要があります。

たとえば、金利が10%の場合、現時点の10,000円は1年後には11,000円になります。逆にいうと、1年後の11,000円は現時点では10,000円の価値しかありません。

このように、将来のキャッシュフローを現在の価値に修正することを「現在価値に割り引く」といいます。

将来価値=現在価値×(1+金利)将来価値 = 現在価値 \times (1 + 金利)

現在価値=将来価値(1+金利)現在価値 = \frac{将来価値}{(1 + 金利)}

将来キャッシュフローの発生がn年後の場合、一般化すると次のようになります。

現在価値=将来価値(1+r)n現在価値 = \frac{将来価値}{(1 + r)^n}

ここで、割り引く際に使用する年利を割引率といいます。

現在価値と将来価値

時間価値の考え方

試験のポイント

  • 現在価値=将来価値÷(1+r)^nが最も基本的な公式
  • 割り引くための利率を割引率という
  • 割引率は通常、資本コストが用いられる
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複利現価係数と年金現価係数

簡単にいうと

複利現価係数は「n年後の1円を今の価値に直す係数」、年金現価係数は「毎年同額のCFを今の価値に直す係数」。試験では係数表が与えられるよ!

① 複利現価係数

将来の一定時点のキャッシュフローを、ある率で現在価値に割り引くための係数です。

現在価値=CF1×11+r+CF2×1(1+r)2++CFn×1(1+r)n現在価値 = CF_1 \times \frac{1}{1+r} + CF_2 \times \frac{1}{(1+r)^2} + \cdots + CF_n \times \frac{1}{(1+r)^n}

各年のCFに掛ける 1(1+r)n\frac{1}{(1+r)^n} の部分がn年目の複利現価係数です。

② 年金現価係数

キャッシュフローが毎期均等額のときに使える便利な係数です。

現在価値=CF×(11+r+1(1+r)2++1(1+r)n)現在価値 = CF \times \left(\frac{1}{1+r} + \frac{1}{(1+r)^2} + \cdots + \frac{1}{(1+r)^n}\right)

括弧内の合計がn年の年金現価係数です。年金現価係数は複利現価係数の合計値でもあります。

複利計算タイムライン

複利計算と現在価値への割引

試験のポイント

  • 複利現価係数=1÷(1+r)^n … n年後の1円の現在価値
  • 年金現価係数=複利現価係数の合計 … 毎期均等額CFの現在価値を一括で求められる
  • 試験では係数表が与えられるので、使い分けができることが重要

まとめ

係数
計算式
使用場面
複利現価係数
1 ÷ (1+r)^n
各年で金額が異なるCFの現在価値を求める
年金現価係数
複利現価係数のn年分合計
毎期均等額のCFの現在価値を一括で求める

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