キャッシュフロー計算書の作成プロセス
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「正味現在価値法と内部収益率法の対比」の動画を再生します。
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プレミアムで見る財務活動の区分に並ぶのは、お金を集めた・返したという動きと、株主へ配当を払ったという動きです。
3つの区分のなかでは、ここがいちばん計算が楽です。貸借対照表の借入金や資本金が、前期末からいくら動いたかを拾うだけで済むことが多いからです。
手間がかかるのは配当金だけ。これは損益計算書にも貸借対照表にも直接は出てこないので、株主資本等変動計算書などから引っぱってくる必要があります。
簡単にいうと
借りたらプラス、返したらマイナス、配当を払ったらマイナス。素直に足し引きするだけだよ!
この区分に並ぶ主な項目は次のとおりです。
| 項目 | 符号 |
|---|---|
| ①株式の発行による収入 | + |
| ②社債の発行による収入 | + |
| ③社債の償還による支出 | − |
| ④短期借入金あるいは長期借入金の借入れによる収入 | + |
| ⑤短期借入金あるいは長期借入金の返済による支出 | − |
| ⑥配当金の支払いによる支出 | − |
借入金については、期末の残高と期首の残高を見比べるだけです。
具体例
計算例
次の資料から、財務活動によるキャッシュフローを出しましょう。
| 貸借対照表の一部 | |
|---|---|
| 短期借入金:前期末 400、当期末 560 | |
| 長期借入金:前期末 900、当期末 960 |
※配当金の支払額:80
手順1 借りた分を拾う

財務活動によるキャッシュフロー
試験のポイント
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要するに、出資や借入というかたちで入ってきたお金と、返済や配当というかたちで出ていったお金。第6章で扱った資金調達の話が、そのまま現金の動きとして並んでいるだけです。
第7章までの内容とあわせて、まぎらわしいものを並べておきます。
| 項目 | 区分 |
|---|---|
| 株式の発行による収入 | 財務活動 |
| 社債の発行・償還 | 財務活動 |
| 借入金の借入れ・返済 | 財務活動 |
| 配当金の支払額 | 財務活動 |
| 利息の支払額 | 営業活動(小計以下) |
| 利息及び配当金の受取額 | 営業活動(小計以下) |
| 有形固定資産の取得・売却 | 投資活動 |
配当金でも、払うほうは財務活動、受け取るほうは営業活動。ここがいちばん取り違えやすいところです。払うのは株主への還元だから財務、受け取るのは持っている株式が生んだ実りだから本業以外の収益。そう考えれば筋が通ります。
どちらも残高が増えているので、その分だけ新たに借りたということです。
手順2 配当を反映する
手順3 足し合わせる
答えは140です。
借入で220を集め、株主へ80を配ったので、差し引き140が財務活動から入ってきた、という読み方になります。
ただし、財務CFがプラスだから安心とはいえないという第3章の話を思い出してください。この140は、借金が220増えた結果でもあります。営業CFや投資CFと並べて読んではじめて意味を持ちます。
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