ファイナンスⅡ(証券投資論)
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「正味現在価値法と内部収益率法の対比」の動画を再生します。
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プレミアムで見るここからはデリバティブ(金融派生商品)を扱います。先物、オプション、スワップの順に基礎を押さえていきます。
デリバティブとは、債券や株式、通貨といった元になる資産(原資産)にぶら下がる形で生まれた取引のことです。国債を元にした国債先物がその一例です。
生い立ちは意外に古く、農作物を相手にしたものが先にありました。試験で扱うのは農作物ではなく、債券・株式・通貨といった金融資産を元にしたデリバティブなので、そちらに絞って進めます。
使いみちはいろいろありますが、ここで追いかけるのは値動きの危険をやわらげる働き、つまりリスクヘッジです。
簡単にいうと
同じようなものだけど、相対でやるのが先渡、取引所でやるのが先物だよ!
広い意味での先物取引は、いまのうちに「この先のある日に、この値段で売り買いする」と約束しておき、その日が来たら受け渡すという形の取引です。これをさらに細かく分けると、先渡取引と先物取引になります。
中身はよく似ていて、根っこは同じものです。分かれ目は次の3点です。
| 取引方法 | 決済方法 | 信用リスク | |
|---|---|---|---|
| 先渡取引 | 当事者どうしが直接向き合って結ぶ。数量も受渡日も、都合に合わせて自由に決められる | 満期の日に、現物を受け渡して終わらせるのが基本 | 相手が約束を守らなかったときの備えがないため、その分だけ危うい |
| 先物取引 | 取引所に持ち込み、あらかじめ決められた型どおりの条件で結ぶ | 満期を待たず、反対売買による差金決済で手じまいするのが普通。現物のやりとりはまれ | 取引所が相手方に立ち、毎日の値洗いと証拠金で履行が支えられるため、危険は小さい |
具体例
過去問で確かめる(平成24年度第22問)
先物取引に関する記述として、最も不適切なものはどれでしょうか。
| 選択肢 | 正誤 | なぜそうなるか |
|---|---|---|
| ア 先物取引は、必ずしも現物の受渡しを必要としない | ○ | そのとおり。現物を動かさず差金決済で終わらせるのが通例 |
| イ 先物取引は、定型化されており取引所において取引される | ○ | そのとおり。条件が型どおりに決まっている |
| ウ 先物取引は、特定の受渡日に取引が決済される | ×(不適切) | 取引所で売買されるので売り買いの相手を見つけやすく、満期を待たずに反対売買で手じまいするのが普通 |

先渡取引と先物取引
試験のポイント
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※反対売買:買いから入ったなら売りを、売りから入ったなら買いをぶつけて手じまいすること。
※差金決済:現物を動かさず、売値と買値の差額だけをやりとりして終わらせること。
覚え方:先渡は「あつらえの相対取引」、先物は「既製品の取引所取引」。自由が利くぶん相手を信じるしかないのが先渡、型が決まっているぶん安心なのが先物です。
| ○ |
| そのとおり。毎日値洗いされる |
正解はウです。
「決まった受渡日に決済する」というのは先渡取引の姿です。先物のほうは満期前に反対売買で降りるのが普通でした。この2つを取り違えさせる出題は定番なので、表を並べたまま覚えてしまいましょう。
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