正味現在価値法と内部収益率法の対比
意思決定会計(投資の経済性計算)
NPV法とIRR法はいずれも時間価値を考慮した優れた手法ですが、投資案の評価結果が矛盾することがあります。ここでは両手法の違いと矛盾が生じるケースを整理します。
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NPV法とIRR法の比較と矛盾
簡単にいうと
NPV法とIRR法は結論が食い違うことがあるの。特に投資規模が違う案を比べるときに注意が必要!そんなときはNPV法を優先するよ!
NPV法とIRR法は、独立投資案(採否だけを判断する場合)では通常同じ結論になりますが、排反投資案(複数案から1つを選ぶ場合)では異なる結論を導くことがあります。
矛盾が生じる主な原因:
① 投資規模の違い — IRR法は収益率(比率)で判断するため、投資規模が異なる案を比較する場合に適切な結論を出せないことがあります。
② キャッシュフローパターンの違い — CFの符号が途中で変わる場合、複数のIRRが算出される可能性があります。
矛盾時の対応:
NPV法とIRR法で結論が異なる場合は、NPV法を優先すべきとされています。NPV法は絶対額で評価するため、企業価値の最大化という目的に合致しているためです。
また、NPV法は将来CFを資本コストで再投資する前提、IRR法はIRRで再投資する前提を置いています。資本コストでの再投資のほうが現実的です。

NPV線と内部収益率(IRR)
試験のポイント
- ・独立投資案ではNPV法・IRR法は同じ結論になる
- ・排反投資案では矛盾が生じることがある
- ・矛盾時はNPV法を優先(企業価値最大化に合致)
- ・NPV法は資本コストで再投資前提、IRR法はIRRで再投資前提
まとめ
比較項目
NPV法
IRR法
評価基準
絶対額(金額)
比率(収益率)
再投資前提
資本コストで再投資
IRRで再投資
投資規模の考慮
○ 反映される
× 反映されない
CF符号変化時
問題なし
複数IRRの可能性あり
優先度
高い(推奨)
補助的に利用
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