ITトレンドと関連用語
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プレミアムで見る情報システムの爆発的な普及に伴い、取り扱うことが可能なデータの種類と量は年々増え続けています。こうして生まれた大量でかつ多種多様なデータがビッグデータであり、そのデータを生み出す仕組みがIoTです。そして、そうして集めたデータを処理・活用する技術がAIであり、定型業務を自動化する技術がRPAです。この節では、ビッグデータ・IoT・M2M・RPA・チャットボット・SFAを、「データを集める」「データを活かす」「作業を自動化する」という流れで整理します。
簡単にいうと
ビッグデータは「大量でかつ多種多様なデータ」!関連するのは3つ——オープンデータ・ストリームデータ・複合イベント処理。オープンデータの「二次利用が可能」「機械判読に適し」「無償」の3条件が出題ポイント。
① ビッグデータとは
情報システムの爆発的な普及に伴い、情報システムや情報機器から取得され、取り扱うことが可能なデータの種類と量は年々増え続けています。
これら、大量でかつ多種多様なデータをビッグデータとよび、その活用が注目されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何か | 大量でかつ多種多様なデータ |
| 背景 | 情報システムの爆発的な普及 |
② オープンデータ
オープンデータとは、二次利用が可能な利用ルールが適用され、機械判読に適し、無償で利用できる形で公開されるデータです。
| 3つの条件 |
|---|
| 二次利用が可能な利用ルールが適用される |
| 機械判読に適する |
具体例
設例 オープンデータ
> 次の記述の正誤を判定せよ。(令和4年度第10問 改題)
> オープンデータとは、二次利用が可能な利用ルールが適用され、機械判読に適し、無償で利用できる形で公開されるデータである。
解答 ○
3つの条件をすべて押さえる
| 条件 | よくある誤り |
|---|---|
| 二次利用が可能 | 「利用は閲覧に限る」は誤り |
| 機械判読に適する | 「人が読める形式であればよい」は誤り |
| 無償で利用できる | 「有償で提供される」は誤り |
「官民のいずれであるかを問わない」

ビッグデータ(1/2)

ビッグデータ(2/2)
試験のポイント
簡単にいうと
IoTは「モノのインターネット」! M2Mとの違いが出題されるよ。M2Mは閉じたネットワーク、IoTはインターネットを介したオープンシステム——ここが対比だよ。
① IoT(Internet of Things)とは
PCやスマートフォン以外の自動車、家電、ロボット、施設などあらゆる「モノ」がインターネットにつながり情報のやり取りを行うようになることは、モノのインターネットとよばれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語訳 | モノのインターネット |
| つながるもの | PCやスマートフォン以外の自動車、家電、ロボット、施設などあらゆる「モノ」 |
簡単にいうと
RPAは「ロボティック」と付くけど実体はソフトウェア! ここが引っかけポイント。「人間がパソコンで行う定型作業をソフトウェアロボットが代行して自動化する技術」——日本RPA協会の定義だよ。
① RPA(Robotic Process Automation)とは
一般社団法人日本RPA協会によると、RPAは、人間がパソコンで行う定型作業をソフトウェアロボット(デジタルレイバー)が代行して自動化する技術です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 人間がパソコンで行う定型作業 |
| 誰が代行 | ソフトウェアロボット(デジタルレイバー) |
簡単にいうと
チャットボットは2種類! ルール型(人工無能型)と機械学習型(人工知能型)。そしてSFAは「営業支援システム」、CRMとは補完関係——令和7年度で出題されたよ。
① チャットボットとは
チャットボットは、短文をリアルタイムに会話する「チャット」とロボットを意味する「ボット」を組み合わせた用語です。
チャット上での利用者からの問いかけに自動で応えを返すプログラムです。
| 語 | 由来 |
|---|---|
| チャット | 短文をリアルタイムに会話する |
| ボット |
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| 無償で利用できる |
③ オープンデータの公開主体
オープンデータは組織が自らの保有するデータをWeb上に公開することを想定しており、その組織は官民のいずれであるかを問いません。
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| 行政のデータだけ | 官民のいずれであるかを問わない |
④ 行政データのオープンデータ化
行政データのオープンデータ化とは、行政組織で収集されてきたデータを広く社会に公開し、民間で利活用できるようにすることを指します。
行政のオープンデータには予算や調達情報、白書や統計情報、地図情報などがあり、公開することにより行政の透明性を高めること、産業界での二次利用を通じてビジネスの活性化を図ることなどを狙いとしています。
| 行政のオープンデータの例 |
|---|
| 予算や調達情報 |
| 白書や統計情報 |
| 地図情報 |
| 狙い |
|---|
| 行政の透明性を高めること |
| 産業界での二次利用を通じてビジネスの活性化を図ること |
⑤ 「機械判読に適し」の意味
| 形式 | 機械判読に適するか |
|---|---|
| PDF(画像として取り込んだもの) | 適さない |
| 表計算ソフトの表 | やや適する |
| CSV | 適する |
| XML、JSON | 適する |
「人が読める」ことと「機械が読める」ことは別
| 人が読める | 機械が読める | |
|---|---|---|
| PDFの表 | 読める | 読みにくい |
| CSV | 読める | 読める |
公開する側の配慮が必要——形式を選ぶことで、利活用のしやすさが変わります。
⑥ ストリームデータ
ストリームデータは、次の性質をもつデータです。
| 性質 |
|---|
| 急速にデータが生成されて永続的に継続する |
| データが無制限に発生し続ける |
| 時間の経過によりデータの性質・傾向・価値が変動する |
⑦ ストリームデータ処理
これらのデータをリアルタイムに処理および破棄する技術をストリームデータ処理といいます。
代表的なストリームデータ処理に、複合イベント処理などがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何をする | リアルタイムに処理および破棄する |
| 代表例 | 複合イベント処理 |
「破棄する」がポイント
| 通常のデータ処理 | ストリームデータ処理 | |
|---|---|---|
| 蓄積 | する | しない(破棄する) |
| 処理のタイミング | 蓄積した後 | リアルタイム |
すべてを貯めておけないから、その場で処理して捨てる——これがストリームデータ処理の考え方です。
⑧ 複合イベント処理(CEP:Complex Event Processing)
複合イベント処理とは、発生したイベント(事象)に関するデータの流れを追跡して分析し、何らかの結論を得る技術です。
具体的には、データに対する処理条件や分析シナリオをあらかじめ設定しておき、データがその条件に合致する場合に、決められたアクションを実行します。
| 順 | 内容 |
|---|---|
| ① | データに対する処理条件や分析シナリオをあらかじめ設定しておく |
| ② | データがその条件に合致する場合に |
| ③ | 決められたアクションを実行する |
刻々と収集されるビッグデータをより短時間で処理できる技術として注目を集めています。
⑨ ストリームデータの例
| 発生源 | データ |
|---|---|
| 工場のセンサー | 温度、振動、電流 |
| Webサイト | アクセスログ |
| SNS | 投稿 |
| 金融取引 | 株価、取引 |
| 交通 | 車両の位置情報 |
⑩ 第12章とのつながり
第12章で学んだエッジコンピューティングは、このストリームデータをエッジ側で処理する技術です。
| 用語 | 関係 |
|---|---|
| ストリームデータ処理 | リアルタイムに処理して破棄する |
| エッジコンピューティング | それをエッジ側で行う |
両者は密接に関連します。
| 誤り | 内容 |
|---|
| 「行政機関が公開するものに限る」 | 官民を問わない |
中小企業がオープンデータを使う
| データ | 活用 |
|---|---|
| 統計情報(人口、世帯、産業) | 出店の判断、市場規模の推計 |
| 地図情報 | 商圏分析 |
| 調達情報 | 入札の機会を探す |
| 気象データ | 需要予測 |
| 観光統計 | 観光関連の事業計画 |
具体的な活用例
例1:出店判断
| 使うデータ | 内容 |
|---|---|
| 国勢調査(人口、世帯構成、年齢構成) | 商圏人口の推計 |
| 経済センサス(事業所数、従業者数) | 昼間人口の推計 |
| 商業統計 | 競合の状況 |
これらを重ねると
| 判断 | 内容 |
|---|---|
| どの地域に出すか | 人口、年齢構成 |
| どんな品揃えにするか | 世帯構成 |
| 営業時間をどうするか | 昼間人口と夜間人口 |
例2:需要予測
| 使うデータ | 内容 |
|---|---|
| 気象庁の過去の気象データ | 気温、降水量 |
| 自社の販売データ | 日別の売上 |
両者を組み合わせて、気温と売上の関係を学習させる——教師あり学習の応用です。
例3:補助金・制度の活用
| データ | 活用 |
|---|---|
| 中小企業庁の施策情報 | 使える制度を探す |
| 自治体の公開情報 | 地域の支援策 |
診断士としてのオープンデータの使い方
| 場面 | 使うデータ |
|---|---|
| 経営診断の外部環境分析 | 統計情報、産業データ |
| 事業計画の根拠づけ | 市場規模の推計 |
| 補助金申請の裏付け | 地域の統計 |
「根拠のある数字」を示せる
| 根拠なし | オープンデータを使う | |
|---|---|---|
| 「市場は伸びている」 | 印象 | 統計で示せる |
| 「この地域には需要がある」 | 同上 | 人口動態で示せる |
ストリームデータ処理の実例
例:製造ラインの異常検知
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 処理条件 | 温度が閾値を超え、かつ振動が急増した場合 |
| アクション | ラインを停止し、担当者に通知する |
複合イベント処理の「複合」の意味
| 単一の条件 | 複合的な条件 | |
|---|---|---|
| 例 | 温度が100度を超えた | 温度が上昇し、かつ振動が増え、かつ電流が低下した |
「複数のイベントの組み合わせ」を条件にできる
なぜ複合が必要か
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 温度だけが高い | 正常な範囲かもしれない |
| 温度が高く、振動も増えている | 異常の可能性が高い |
単一の条件では誤報が多くなる——複数の条件を組み合わせることで精度が上がります。
「リアルタイムに処理および破棄する」ことの意味
例:1秒に1,000件のデータが発生する場合
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| すべて蓄積する | 1日で8,640万件。保管費用が莫大 |
| リアルタイムに処理して破棄 | 条件に合致したものだけ残す |
残すものと捨てるもの
| データ | 扱い |
|---|---|
| 正常範囲のデータ | 統計値だけ残して破棄 |
| 異常を示すデータ | 詳細を残す |
| 異常の前後 | 詳細を残す |
第12章のエッジコンピューティングの「通信量削減」と同じ発想です。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a オープンデータは組織が自らの保有するデータをWeb上に公開することを想定しており、その組織は官民のいずれであるかを問わない。
> b ストリームデータ処理とは、急速に生成され続けるデータをリアルタイムに処理および破棄する技術である。
> c 複合イベント処理とは、蓄積したデータをまとめて分析し、統計的な傾向を見つける技術である。
解答 a:○ b:○ c:×
② IoTがもたらすもの
「モノ」のデータ化やそれに基づく自動化が進展し、製造業や流通、医療・健康から農業に至るまでさまざまな分野で効率化と、データを分析・活用することによる新しい価値の創造、高付加価値化につながるとされます。
| 分野 | 例 |
|---|---|
| 製造業 | 設備の稼働監視、予知保全 |
| 流通 | 在庫の自動把握、配送の追跡 |
| 医療・健康 | バイタルデータの計測 |
| 農業 | 土壌や気象の計測 |
| もたらされるもの |
|---|
| 効率化 |
| データを分析・活用することによる新しい価値の創造 |
| 高付加価値化 |
③ IoTで実現するもの
| 実現するもの |
|---|
| スマート農業 |
| スマートヘルスケア・医療 |
| スマートハウス |
| 自動車の自動運転 |
| 次世代交通システム |
④ IoT・ビッグデータ・AIの関係
IoTの発展においては、IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)の性質をふまえこれらを一体的にとらえることが必要とされます。
つまり、IoTでさまざまなデータを収集して現状の見える化を図り、収集したデータを蓄積(ビッグデータ化)して、AIを活用しながら処理分析を行うことで将来を予測するといった関係性が成り立ちます。
| 順 | 技術 | 役割 |
|---|---|---|
| ① | IoT | さまざまなデータを収集して現状の見える化を図る |
| ② | ビッグデータ | 収集したデータを蓄積する |
| ③ | AI | 処理分析を行い将来を予測する |
この3つで1つの流れ
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 集める | IoT |
| 貯める | ビッグデータ |
| 活かす | AI |
⑤ IoTの構成
| 層 | 内容 |
|---|---|
| IoT機器(デバイス) | センサーデバイス、自動車、スマートフォン、デジタル家電、ゲーム機器など |
| ゲートウェイ | 工場、基地局、住宅など |
| ネットワーク | 4G・5G、Wi-Fiなど |
| クラウド | データの蓄積・分析 |
⑥ M2M(Machine to Machine)
M2Mとは、コンピュータネットワークに繋がれた機械同士が人間を介在せずに相互にデータ連携を行い、自動的に最適な制御が行われるシステムのことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誰が | コンピュータネットワークに繋がれた機械同士 |
| どうする | 人間を介在せずに相互にデータ連携を行う |
| 結果 | 自動的に最適な制御が行われる |
⑦ M2MとIoTの違い
M2Mは、IoTという言葉が使われる以前から使われていました。
その多くは、工場内の工作機械や鉄道や道路などの監視・制御などの目的で使われ、閉じたネットワークの中で運用されていました。
一方IoTは、機械だけでなく、膨大な量の「モノ」がつながり、インターネットを介してクラウドと連携されているオープンシステムであることが特徴です。
| M2M | IoT | |
|---|---|---|
| 時期 | IoTという言葉が使われる以前から | 後から広まった |
| 対象 | 機械 | 機械だけでなく膨大な量の「モノ」 |
| ネットワーク | 閉じたネットワーク | インターネットを介したオープンシステム |
| 連携先 | 限定的 | クラウド |
⑧ 「閉じたネットワーク」か「オープンシステム」か
この対比が、M2MとIoTを分ける最大のポイントです。
| 選択肢の語 | 対応 |
|---|---|
| 閉じたネットワークの中で運用 | M2M |
| インターネットを介してクラウドと連携されているオープンシステム | IoT |
⑨ M2Mの典型的な用途
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 工場内の工作機械 | 機械同士の連携、制御 |
| 鉄道の監視・制御 | 信号、運行管理 |
| 道路の監視・制御 | 交通量、信号制御 |
⑩ 第12章とのつながり
第12章で学んだエッジコンピューティングは、リアルタイム処理を必要とするM2MやIoT端末への対応において優れているとされていました。
| 技術 | 関係 |
|---|---|
| IoT・M2M | 大量のデータを生み出す |
| エッジコンピューティング | それを手元で処理する |
| クラウド | 蓄積して分析する |
⑪ IoT導入で考えること
| 検討事項 | 内容 |
|---|---|
| 何を測るか | 目的に合ったセンサー |
| どう送るか | 有線、Wi-Fi、モバイル回線 |
| どこで処理するか | エッジかクラウドか |
| どう活かすか | 見える化か、予測か、制御か |
| セキュリティ | つながることのリスク |
最後の点が重要
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 機器が乗っ取られる | 不正に操作される |
| 感染の入口になる | 社内ネットワークへ侵入される |
| データが盗まれる | 稼働状況、ノウハウ |
「つなぐ」ことにはリスクが伴う——第6章で学んだセキュリティ対策が、ここでも必要になります。
具体例
設例 IoT
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> IoTとは、PCやスマートフォン以外の自動車、家電、ロボット、施設などあらゆる「モノ」がインターネットにつながり情報のやり取りを行うようになることであり、モノのインターネットとよばれる。
解答 ○
M2Mとの違いを問う出題
| 選択肢の型 | 判定 |
|---|---|
| 「IoTは閉じたネットワークの中で運用される」 | ×(M2Mの特徴) |
| 「M2Mはインターネットを介してクラウドと連携する」 | ×(IoTの特徴) |
中小製造業でのIoT導入
段階①:見える化
| 測るもの | 分かること |
|---|---|
| 設備の稼働/停止 | 稼働率 |
| 停止の時間 | どれだけ止まっているか |
| 停止の理由 | 段取り、故障、材料待ち |
この段階だけでも効果がある
| 発見 | 内容 |
|---|---|
| 稼働率が想定より低い | 65%だと思っていたら48%だった |
| 段取り時間が長い | 1日の2時間が段取り |
| 特定の設備だけ停止が多い | 故障の兆候 |
「思っていたより低い」が最も多い発見
| 感覚 | 実測 | |
|---|---|---|
| 稼働率 | 高めに見積もる | 実際は低い |
人は「動いているとき」を記憶し、「止まっているとき」を記憶しない——だから測ることに意味があります。
段階②:分析
| 分析 | 内容 |
|---|---|
| 停止の要因を分類する | どの要因が最も大きいか |
| 時間帯別の傾向 | 朝と夕方で違うか |
| 設備別の比較 | どの設備が弱点か |
運営管理で学ぶパレート分析が、ここで使えます。
| 停止要因 | 時間 | 累積比率 |
|---|---|---|
| 段取り替え | 月80時間 | 45% |
| 材料待ち | 月45時間 | 70% |
| 故障 | 月30時間 | 87% |
| その他 | 月23時間 | 100% |
上位2つで7割——ここに手を打つのが効率的です。
段階③:予測・制御
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 予知保全 | 故障の兆候を検知して事前に整備する |
| 自動制御 | 条件に応じて設定を自動調整する |
予知保全の効果
| 事後保全 | 予知保全 | |
|---|---|---|
| 故障してから対応 | 生産が止まる | — |
| 兆候を捉えて対応 | — | 計画的に止められる |
| 停止時間 | 長い | 短い |
| 部品の在庫 | 急に必要 | 計画的に手配 |
導入の費用と効果
小規模な例:設備5台の稼働監視
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| センサー・ゲートウェイ | 60万円 |
| 設置・設定 | 40万円 |
| クラウド利用料 | 月2万円 |
| 初年度合計 | 124万円 |
効果
| 効果 | 年間 |
|---|---|
| 稼働率の向上(48% → 56%) | 生産能力が約17%増 |
| 段取り時間の短縮 | 月20時間の削減 |
| 突発故障の減少 | 停止時間の削減 |
「稼働率が8ポイント上がる」ことの意味
| 現状 | 改善後 | |
|---|---|---|
| 月間生産可能量 | 100 | 117 |
設備投資なしで17%の能力増——これがIoTによる見える化の価値です。
ただし、測るだけでは改善しない
| 段階 | 必要なこと |
|---|---|
| 測る | 機器を入れる |
| 見る | 誰がいつ見るか決める |
| 改善する | 改善活動を回す |
2つ目が抜けやすい
| 状況 | 結果 |
|---|---|
| データは溜まっているが誰も見ていない | 何も変わらない |
| 月1回の会議で見る | 改善が進む |
「見る場を作る」ことが、導入の成否を分けます。
セキュリティへの配慮
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 制御系と情報系を分ける | ネットワークの分離 |
| 初期パスワードを変更する | 最低限の対策 |
| 不要な通信を遮断する | ファイアウォール |
| 機器の更新を続ける | 脆弱性への対応 |
2つ目が最も多い抜け
| 状況 | リスク |
|---|---|
| 初期パスワードのまま | 誰でも接続できる |
| インターネットに直接つながっている | 外部から攻撃される |
IoT機器を狙う攻撃は実際に多発しています。「つなぐ前にパスワードを変える」——この確認は必須です。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a M2Mとは、コンピュータネットワークに繋がれた機械同士が人間を介在せずに相互にデータ連携を行い、自動的に最適な制御が行われるシステムのことである。
> b M2Mの多くは、閉じたネットワークの中で運用されていた。
> c IoTは、機械だけでなく膨大な量の「モノ」がつながるが、閉じたネットワークの中で運用されることが特徴である。
解答 a:○ b:○ c:×

IoT・RPA・チャットボット
試験のポイント
| 何をする | 代行して自動化する |
② 実体はソフトウェア
RPAにはロボティックという言葉が入っていますが、実体はソフトウェアです。
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| 物理的なロボット | ソフトウェア |
この点が試験で問われます。
③ デジタルレイバー
デジタル技術が創り出した働き手(デジタルレイバー(労働者))とよばれることもあります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| デジタルレイバー | デジタル技術が創り出した働き手(労働者) |
④ RPAのメリット
RPAを使うと、次のことが可能になります。
| メリット |
|---|
| PCを使った定型業務を人間の数十倍以上のスピードでこなせる |
| キーの打ち間違えやデータの入力漏れも発生しない |
| 就労時間の制約もなく24時間ずっと作業を続けることができる |
⑤ 3つのメリットの性格
| メリット | 何が優れているか |
|---|---|
| 数十倍以上のスピード | 速さ |
| 打ち間違えや入力漏れが発生しない | 正確さ |
| 24時間ずっと作業を続けられる | 時間の制約がない |
⑥ RPAが得意なこと
| 作業 | 例 |
|---|---|
| データの転記 | システムAからシステムBへ |
| 定型的な入力 | 決まった項目を決まった場所に |
| 定型的な照合 | 2つの表を突き合わせる |
| 定型的な帳票の作成 | 毎月同じ形式の資料 |
| メールの送信 | 定型文の一斉送信 |
| Webからの情報収集 | 決まったサイトから決まった情報を |
⑦ RPAが苦手なこと
| 作業 | なぜ苦手か |
|---|---|
| 判断を伴う作業 | ルール化できない |
| 例外の多い作業 | すべてのパターンを定義できない |
| 画面が頻繁に変わる操作 | 操作手順が崩れる |
| 非定型な文書の読み取り | 形式が一定でない |
「定型作業」が前提
| 定型 | 非定型 | |
|---|---|---|
| RPA | 向く | 向かない |
⑧ AIとの組み合わせ
| 技術 | 役割 |
|---|---|
| AI(OCR、自然言語処理) | 非定型な情報を読み取る |
| RPA | 読み取った情報を処理する |
組み合わせると適用範囲が広がる
| 例 | 流れ |
|---|---|
| 請求書の処理 | AI-OCRで読み取る → RPAがシステムに入力する |
⑨ RPAの3段階
一般に、RPAは適用の高度さで3段階に分けられます。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| クラス1(RPA) | 定型業務の自動化(現在の主流) |
| クラス2(EPA) | 一部非定型業務の自動化(AIとの連携) |
| クラス3(CA) | 高度な自律化(意思決定まで) |
⑩ 導入の注意点
| 注意 | 内容 |
|---|---|
| 業務を見直してから自動化する | 無駄な作業を自動化しても意味がない |
| 誰が管理するか決める | 作った人が辞めると誰も分からなくなる |
| 画面変更に追随する | システム更新で動かなくなる |
| 作りすぎない | 管理できる数に留める |
1つ目が最も重要
| 順序 | 内容 |
|---|---|
| ① | その作業は本当に必要か |
| ② | もっと簡単なやり方はないか |
| ③ | その上で自動化する |
第9章で学んだBPRの発想——単に現業をIT化するだけでは不十分——が、RPAにもそのまま当てはまります。
⑪ 「野良ロボット」の問題
| 問題 | 内容 |
|---|---|
| 誰が作ったか分からないロボットが動いている | 中身が不明 |
| 作った人が退職した | 修正できない |
| 止め方が分からない | 誤作動しても対処できない |
管理の仕組みが必要
| 管理すること |
|---|
| どんなロボットがあるか |
| 何をしているか |
| 誰が管理しているか |
| いつ動くか |
具体例
設例 RPA
> 次の記述の正誤を判定せよ。(令和7年度第17問 改題)
> RPAは、人間がパソコンで行う定型作業をソフトウェアロボット(デジタルレイバー)が代行して自動化する技術である。
解答 ○
よくある誤りの型
| 誤った記述 | 誤りの箇所 |
|---|---|
| RPAは物理的なロボットを用いて作業を代行する | 実体はソフトウェア |
| RPAは非定型業務の自動化を得意とする | 定型作業が対象 |
| RPAはAIによる判断を伴う業務を自動化する | クラス1のRPAは定型業務 |
中小企業でのRPA活用例
例1:受注データの転記
現状
| 手順 | 時間 |
|---|---|
| 得意先のWebシステムにログイン | 1分 |
| 受注データを確認 | 3分 |
| 自社の販売管理システムに入力 | 8分 |
| 確認 | 2分 |
| 1件あたり | 14分 |
1日20件で約4.7時間
RPA導入後
| 手順 | 時間 |
|---|---|
| ロボットが自動でログイン・取得・入力 | 1件1分 |
| 人は結果を確認するだけ | 1件0.5分 |
| 1件あたり | 1.5分 |
1日20件で0.5時間
削減効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1日あたり | 約4.2時間の削減 |
| 月20日 | 84時間 |
| 人件費換算(時給2,000円) | 月16.8万円 |
導入費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| RPAツールのライセンス | 月5万円 |
| 初期構築(外部委託) | 80万円 |
回収期間
| 計算 | 結果 |
|---|---|
| 月間効果 16.8万円 − 月額費用 5万円 = 11.8万円 | — |
| 80万円 ÷ 11.8万円 | 約7か月 |
例2:月次の帳票作成
| 現状 | RPA導入後 |
|---|---|
| 月末に8時間かけて資料を作成 | 自動で作成。確認のみ30分 |
「月1回の作業」でも効果がある理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 月末に集中する | 他の業務を圧迫する |
| 担当者が休めない | その人しかできない |
| 誤りが起きやすい | 急いで作業する |
例3:請求書の発行と送付
| 手順 | RPAが行うこと |
|---|---|
| システムから請求データを抽出 | 自動 |
| 請求書のPDFを作成 | 自動 |
| 得意先ごとにメールで送付 | 自動 |
注意点
| 注意 | 内容 |
|---|---|
| 誤送信のリスク | 宛先の確認は慎重に |
| 送信前に人が確認する | 完全自動にしない |
「外部に出るものは人が確認する」——誤りが取り返しのつかない結果を招く処理は、完全自動化を避けるのが実務的です。
導入前にやるべきこと
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | 業務を洗い出す |
| ② | 時間のかかる定型作業を特定する |
| ③ | その作業が本当に必要か問う |
| ④ | もっと簡単な方法がないか検討する |
| ⑤ | その上でRPAを検討する |
③と④を飛ばさない
よくある例
| 状況 | 検討すべきこと |
|---|---|
| システムAからBへ転記している | システム間を連携できないか |
| 毎月同じ集計をしている | システムの標準機能でできないか |
| 紙の資料を入力している | そもそも紙をやめられないか |
RPAより根本的な解決があることが多い
| 方法 | 優先順位 |
|---|---|
| その作業をやめる | 最も効果的 |
| システムを連携させる | 次に効果的 |
| システムの標準機能を使う | 次 |
| RPAで自動化する | 最後の手段 |
なぜRPAが最後か
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 画面操作を真似る方式は壊れやすい | 画面が変わると動かない |
| 管理の手間が残る | 保守が必要 |
| 根本原因は残る | システムの分断は解消されない |
ただしRPAが有効な場面もある
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| システム改修の費用が大きい | RPAのほうが安い |
| すぐに効果を出したい | 短期間で構築できる |
| 将来システムを入れ替える予定 | 暫定的な対応として |
「暫定的な対応」として位置づける——これが最も現実的なRPAの使い方です。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a RPAにはロボティックという言葉が入っているが、実体はソフトウェアである。
> b RPAを使うと、キーの打ち間違えやデータの入力漏れも発生しない。
> c RPAは、就労時間の制約により1日8時間までしか作業を続けることができない。
解答 a:○ b:○ c:×

RPA(1/2)

RPA(2/2)
試験のポイント
② 2つの分類
自動的に会話する方法は、大きく2つに分類されます。
| 分類 | 別名 |
|---|---|
| ルール型 | 人工無能型 |
| 機械学習型 | 人工知能型 |
③ ルール型(人工無能型)
想定される質疑応答をプログラムし、あらかじめ登録することで会話が成り立つように見せています。
FAQ対応などの問い合わせに適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | 想定される質疑応答をあらかじめ登録する |
| 適する用途 | FAQ対応などの問い合わせ |
④ ルール型のメリットとデメリット
運用に合わせたシナリオやルールが用意されていることが多いため、開発側にとって使いやすいですが、すべてのパターンや表現の揺れに対応するためには膨大な入力が必要になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | シナリオやルールが用意されていることが多く、開発側にとって使いやすい |
| デメリット | すべてのパターンや表現の揺れに対応するためには膨大な入力が必要 |
「表現の揺れ」とは
| 同じ意味の質問 |
|---|
| 「営業時間は?」 |
| 「何時まで開いていますか」 |
| 「閉店時間を教えて」 |
| 「何時までやってる?」 |
すべてを登録するのは困難——これがルール型の限界です。
⑤ 機械学習型(人工知能型)
あらかじめ登録した大量なデータの中から繰り返し学習し、回答のパターンを見つけます。
機械学習したなかで質問内容の傾向を学習し、統計的に的確である確率が高いと推測される回答を導き出します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕組み | 大量のデータから繰り返し学習し、回答のパターンを見つける |
| 回答の選び方 | 統計的に的確である確率が高いと推測される回答 |
⑥ 機械学習型のメリットとデメリット
ルール型に比べ圧倒的に自然なやりとりが可能であるものの、回答の精度が人工知能の精度に左右され、開発・導入費用にコストがかかります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | ルール型に比べ圧倒的に自然なやりとりが可能 |
| デメリット | 回答の精度が人工知能の精度に左右される |
| デメリット | 開発・導入費用にコストがかかる |
⑦ 2つの比較
| 項目 | ルール型(人工無能型) | 機械学習型(人工知能型) |
|---|---|---|
| 仕組み | あらかじめ登録した質疑応答 | 大量のデータから学習 |
| やりとりの自然さ | 限定的 | 圧倒的に自然 |
| 対応の範囲 | 登録したものだけ | 推測して答える |
| 費用 | 安い | かかる |
| 回答の確実性 | 確実(登録どおり) | 精度に左右される |
⑧ 「人工無能型」という呼び方
| 呼称 | 意味 |
|---|---|
| 人工無能型 | 知能を持たない。登録どおりに応答するだけ |
知能がないことが必ずしも欠点ではない
| ルール型 | 機械学習型 | |
|---|---|---|
| 誤った回答 | しない(登録したものだけ答える) | ありうる(ハルシネーション) |
確実性を重視するならルール型——用途によって選び分けます。
⑨ SFA(Sales Force Automation)とは
SFAは、営業担当者の行動管理や商談の進捗状況などの機能を有する営業支援システムです。
顧客情報や過去の商談履歴、案件の進捗状況を一元管理し、営業担当者やチームで共有できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何のシステムか | 営業支援システム |
| 有する機能 | 営業担当者の行動管理や商談の進捗状況など |
| 一元管理するもの | 顧客情報、過去の商談履歴、案件の進捗状況 |
⑩ SFAの主な機能
主な機能として、訪問予定や商談記録の管理、案件進捗の可視化、営業活動データの分析やレポート作成、スケジュール管理や通知などがあります。
| 機能 |
|---|
| 訪問予定や商談記録の管理 |
| 案件進捗の可視化 |
| 営業活動データの分析やレポート作成 |
| スケジュール管理や通知 |
⑪ CRMとの関係
SFAは顧客との関係性を重視するCRM(Customer Relationship Management)と補完関係にあり、統合的に活用することで営業力の強化が期待されます。
| SFA | CRM | |
|---|---|---|
| 重視するもの | 営業活動(行動、商談、案件) | 顧客との関係性 |
| 関係 | 補完関係 | 同左 |
⑫ SFAとCRMの使い分け
| 目的 | 適するシステム |
|---|---|
| 営業活動を管理したい | SFA |
| 顧客との関係を深めたい | CRM |
| 両方 | 統合的に活用 |
近年は境界が曖昧
| 状況 | 内容 |
|---|---|
| 多くの製品が両方の機能を持つ | 統合された形で提供される |
⑬ 企業経営理論とのつながり
CRMは、企業経営理論のマーケティングでも学ぶ概念です。
| 科目 | 扱われ方 |
|---|---|
| 企業経営理論 | 顧客との長期的な関係構築の考え方 |
| 経営情報システム | それを支えるシステム |
具体例
設例 SFA
> 次の記述の正誤を判定せよ。(令和7年度第17問 改題)
> SFAは、営業担当者の行動管理や商談の進捗状況などの機能を有する営業支援システムである。
解答 ○
押さえるべき点
| 事項 | 内容 |
|---|---|
| 何のシステムか | 営業支援システム |
| CRMとの関係 | 補完関係 |
チャットボットを中小企業で導入する
状況:問い合わせ電話が1日30件。うち7割が同じような質問
問い合わせの内訳
| 内容 | 件数 | 比率 |
|---|---|---|
| 営業時間・場所 | 8件 | 27% |
| 商品の在庫 | 6件 | 20% |
| 注文方法 | 4件 | 13% |
| 配送状況 | 3件 | 10% |
| その他(個別の相談) | 9件 | 30% |
ルール型チャットボットで対応できるもの
| 内容 | 対応可否 |
|---|---|
| 営業時間・場所 | 可 |
| 注文方法 | 可 |
| 商品の在庫 | システム連携が必要 |
| 配送状況 | 同上 |
| 個別の相談 | 不可。人につなぐ |
導入効果
| 項目 | 削減 |
|---|---|
| 電話件数 | 30件 → 12件 |
| 対応時間(1件平均5分) | 150分 → 60分 |
| 月20日 | 月30時間の削減 |
ルール型の設計
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 営業時間 | 平日9:00-18:00、土曜9:00-15:00、日祝休業 |
| 場所 | 住所と地図へのリンク |
| 注文方法 | 手順を説明 |
| その他 | 「担当者におつなぎします」 |
「表現の揺れ」への対応
| 想定する言い方 |
|---|
| 営業時間/何時まで/開いている/閉店/営業日/定休日 |
キーワードを複数登録する
| キーワード | 対応する回答 |
|---|---|
| 時間、何時、開い、閉ま、営業、定休 | 営業時間の案内 |
選択肢方式にする
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| 自由入力 | 表現の揺れに対応が必要 |
| 選択肢を提示 | 「次の中からお選びください」 |
選択肢方式のほうが確実
| 自由入力 | 選択肢 | |
|---|---|---|
| 答えられる範囲 | 登録したものだけ | 提示したものだけ |
| 利用者の期待 | 何でも答えると思われる | 範囲が明確 |
| 誤答 | 起きうる | 起きない |
「範囲が明確」であることが重要
| 状況 | 結果 |
|---|---|
| 何でも答えられそうに見える | 答えられず失望される |
| 答えられる範囲が明示されている | 期待が適切 |
機械学習型を選ぶ場面
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 問い合わせの種類が非常に多い | ルールで書ききれない |
| 自然なやりとりが求められる | 顧客体験を重視 |
| 予算がある | 開発・導入費用がかかる |
中小企業ではルール型が現実的
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 費用が安い | 月数千円から |
| 確実に答えられる | 誤答がない |
| 自社で作れる | 設定だけで済む製品もある |
SFAを中小企業で導入する
状況:営業担当5名。情報が各自の手帳とメールに散在
課題
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 進捗が見えない | 誰がどの案件を追っているか分からない |
| 属人化 | 担当者が休むと対応できない |
| 引き継ぎが困難 | 経緯が分からない |
| 分析ができない | 受注率、失注理由が不明 |
SFA導入後に見えること
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 案件数 | 今いくつ動いているか |
| 受注確度別の金額 | 確度70%以上でいくらか |
| 失注理由 | 価格、納期、機能 |
| 担当者別の活動量 | 訪問件数、商談件数 |
| 受注までの平均日数 | リードタイム |
最も価値があるのは「失注理由」
| 失注理由 | 件数 | 対応 |
|---|---|---|
| 価格が高い | 18件 | 価格戦略の見直し |
| 納期が長い | 12件 | 生産リードタイムの短縮 |
| 機能が足りない | 7件 | 商品開発 |
| 競合に先を越された | 5件 | 初動の速さ |
「なんとなく価格だと思っていた」が数字になる
| 感覚 | データ | |
|---|---|---|
| 失注の原因 | 「価格でしょう」 | 納期も3割を占める |
納期が原因なら、価格を下げても解決しない——この発見が、経営判断を変えます。
導入の壁
| 壁 | 内容 |
|---|---|
| 営業担当が入力しない | 「面倒」「管理されたくない」 |
| 入力が目的化する | 本来の営業時間が減る |
対応
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 入力項目を絞る | 必須は5項目まで |
| スマートフォンから入力できるように | 移動中に済ませる |
| 入力した人に利益がある設計にする | 過去の履歴が見られる、資料が探せる |
| 管理ではなく支援であることを示す | 経営者の姿勢 |
3つ目が最も効く
| 設計 | 営業担当の反応 |
|---|---|
| 入力するだけ | 負担でしかない |
| 入力すると自分も助かる | 使う |
「自分も助かる」の具体例
| 機能 | 効果 |
|---|---|
| 過去の商談履歴が見られる | 引き継ぎが楽 |
| 提案資料が探せる | 作り直さずに済む |
| 次のアクションが通知される | フォロー漏れが防げる |
第11章で学んだIT投資の特徴——効果は各事業部門におけるシステムの活用度合に左右される——が、SFAでは顕著に表れます。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a ルール型(人工無能型)のチャットボットは、想定される質疑応答をあらかじめ登録することで会話が成り立つように見せている。
> b 機械学習型(人工知能型)のチャットボットは、ルール型に比べ圧倒的に自然なやりとりが可能であるものの、開発・導入費用にコストがかかる。
> c SFAは、顧客との関係性を重視するCRMと競合関係にあり、いずれか一方を選択する必要がある。
解答 a:○ b:○ c:×

チャットボットとSFA(1/2)

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