プロジェクト進捗管理
開発に関するガイドライン
プロジェクトの進み具合を管理する手法を学ぼう!WBS・ガントチャート・EVMSが重要!
プロジェクト進捗管理
簡単にいうと
プロジェクトの進み具合を管理する手法を学ぼう!WBS・ガントチャート・EVMSが重要!
・ガントチャート・トレンドチャート**
WBS(Work Breakdown Structure:作業分割構造)は、プロジェクトの全作業を階層的に分割し、作業の漏れをなくすためのツールです。最上位にプロジェクト全体を置き、フェーズ→タスク→サブタスクと段階的に細分化していきます。WBSで分割された最下位の作業単位をワークパッケージと呼びます。
ガントチャートは、横軸に時間、縦軸に作業項目を取り、各作業の開始・終了時期を横棒グラフで表現したスケジュール管理図です。作業間の依存関係は表現しにくいですが、一目でプロジェクト全体のスケジュール感がわかる直感的なツールです。
トレンドチャートは、横軸に時間、縦軸に進捗度(または費用)を取り、計画線と実績線を重ねて表示するグラフです。計画と実績のかい離を視覚的に把握でき、費用と進捗の両方を同時に管理できます。
③ EVMS(アーンドバリューマネジメントシステム)
EVMSは、プロジェクトの進捗をコスト(金額)ベースで定量的に評価する手法です。3つの基本指標と2つの効率指標を使います。
3つの基本指標
| 指標 | 意味 | 説明 |
|---|---|---|
| PV(Planned Value) | 計画出来高 | ある時点までに計画されていた作業の予算額 |
| EV(Earned Value) | 出来高実績 | ある時点までに実際に完了した作業の予算額(=実際に「稼いだ」価値) |
| AC(Actual Cost) | 実コスト | ある時点までに実際に費やしたコスト |
2つの効率指標
| 指標 | 計算式 | 判断基準 |
|---|---|---|
| CPI(コスト効率指標) | CPI = EV ÷ AC | >1なら予算内、<1なら予算超過 |
| SPI(スケジュール効率指標) | SPI = EV ÷ PV | >1なら前倒し、<1なら遅延 |
EAC(完了時見積り)は、プロジェクト完了時の最終コスト見通しで、以下のように計算します。
EAC = AC + (BAC - EV) ÷ CPI
ここでBAC(Budget At Completion)はプロジェクト全体の当初予算総額です。CPIが1未満の場合(予算超過傾向)、EACはBACを上回ることになります。
④ スケジュール短縮技法
プロジェクトが遅延しそうな場合に取りうる対策が2つあります。
| 技法 | 内容 | リスク |
|---|---|---|
| ファストトラッキング | 本来は順次実行する工程を並行して実行する。たとえば設計が完了する前にプログラミングを開始する | 手戻りのリスクが高まる。前工程の成果が変わると後工程をやり直す必要がある |
| クラッシング | 追加の人員や資源を投入して期間を短縮する。残業代や外注費が発生する | コストが増加する。人月の神話(人を増やしても比例して速くならない)に注意が必要 |
ファストトラッキングは「お金をかけずに時間を縮める」手法ですがリスクが高く、クラッシングは「お金をかけて時間を縮める」手法です。
⑤ EA(エンタープライズアーキテクチャ)
EA(Enterprise Architecture)は、組織全体のIT資産を4つのアーキテクチャ(体系)で整理・可視化し、「全体最適」の観点から情報システムのあるべき姿を描くための枠組みです。
| アーキテクチャ | 略称 | 内容 |
|---|---|---|
| ビジネスアーキテクチャ | BA | 業務プロセス・組織構造の体系。業務の流れやルールを整理する |
| データアーキテクチャ | DA | データの構造・データフローの体系。どのデータがどこで発生し、どう流れるかを整理する |
| アプリケーションアーキテクチャ | AA | アプリケーション間の関係・連携の体系。システム間の機能分担と連携方法を整理する |
| テクノロジーアーキテクチャ | TA | ハードウェア・ネットワーク・基盤技術の体系。インフラ構成を整理する |
EAは「BA→DA→AA→TA」の順で検討するのが基本的な進め方です。まず業務を理解し、次にデータを整理し、それを支えるアプリケーションを設計し、最後にインフラ基盤を構築するという流れです。個別部門の最適化ではなく、組織横断的な全体最適を目指す点がEAの最大の特徴です。
③ EVMSの計算公式
EVMSでは以下の指標を使って定量的にプロジェクトを評価します。
| 指標 | 公式 | 意味 |
|---|---|---|
| CPI(コスト効率指数) | >1なら予算内 | |
| SPI(スケジュール効率指数) | >1なら前倒し | |
| EAC(最終コスト見積り) | 完成時の予測総コスト | |
| VAC(完成時コスト差異) | 予算との差額 |
ここで、EV=出来高実績値、AC=コスト実績値、PV=出来高計画値、BAC=完成時総予算です。
具体例
EVMSの計算を、具体的なプロジェクトで追ってみましょう。
あるシステム開発プロジェクトで、以下のデータが得られたとします。
- BAC(当初予算総額)= 1,000万円
- PV(計画出来高)= 600万円(現時点で60%完了予定だった)
- EV(出来高実績)= 500万円(実際には50%しか完了していない)
- AC(実コスト)= 700万円(実際にかかった費用)
CPI(コスト効率): CPI = EV ÷ AC = 500 ÷ 700 ≒ 0.71
→ 1未満なので予算超過状態。1万円分の作業に約1.4万円かかっている計算です。
SPI(スケジュール効率): SPI = EV ÷ PV = 500 ÷ 600 ≒ 0.83
→ 1未満なのでスケジュール遅延状態。計画の83%しか進んでいません。
EAC(完了時見積り): EAC = AC + (BAC - EV) ÷ CPI
= 700 + (1000 - 500) ÷ 0.71 ≒ 700 + 704 ≒ 1,404万円
当初予算1,000万円に対して、完了時には約1,400万円かかる見通しです。この結果を見て、コスト削減策やスケジュール短縮策(ファストトラッキングやクラッシング)を検討することになります。
試験のポイント
- ・要は「WBS=作業の階層分割、ガントチャート=横棒の進捗管理、EVMS=金銭価値で評価(CPI=EV/AC、SPI=EV/PV)」
独学で診断士合格を目指すなら
過去問演習・AI添削・テキストPDFまで
すべて揃ったプレミアムプランで合格を掴む!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決
- 📝1次試験 過去問演習(全7科目・年度別)無制限プレミアム限定
- 🤖2次試験 AI添削(事例I〜IV・無制限)最適なフィードバックで実力アッププレミアム限定
- 📄科目別テキストPDFダウンロード。印刷して好きな使い方で学習できるプレミアム限定
- 🔖ブックマーク機能で苦手分野・何度も確認したい部分を管理プレミアム限定
- 📊学習記録・成績管理で自分の進捗を可視化プレミアム限定
プレミアムプラン
¥9,800(税込)
自動更新なし / 1年間有効
決済は Stripe(PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。