インターネット
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「AI・機械学習」の動画を再生します。
この節の解説動画はプレミアム限定です。プレミアムなら全科目・全節が見放題!
プレミアムで見るブラウザのアドレス欄に打ち込む文字列には、どのプロトコルで、どのコンピュータの、どのフォルダの、どのファイルを、という情報がすべて詰め込まれています。その文字列がURLです。ところがインターネットの内部では、端末はIPアドレスという数字で識別されています。人間が読める文字列と、機械が使う数字を橋渡ししているのがDNSです。そして、その数字を端末に自動で配っているのがDHCPです。この3つは令和4年度・6年度・7年度と繰り返し出題されており、それぞれの役割を取り違えた選択肢が定番になっています。
簡単にいうと
URLは「インターネット上の住所」!でも、ただの住所じゃなくて、行き方(プロトコル)まで書いてあるんだ。分解して読めるようになると、見え方が変わるよ。
① URLとは
URL(Uniform Resource Locator)とは、インターネット上にある文書や画像などの資源が「どこにあるか」を書き表すための決まった形式です。ネット上の住所と思えば近いです。
② URLの構成
URLは、以下の要素で構成されます。なお、ホスト名とドメイン名の代わりにIPアドレスを用いることも可能です。
例:`http://www.tac-school.co.jp:80/kouza_chusho/index.html`
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| http | 通信に用いるプロトコル名を表す |
| www | ホスト名(ネットワーク上の端末名)を表す |
| tac-school.co.jp | ドメイン名を表す |
具体例
URLを分解する練習
次のURLを要素に分解してみましょう。
`https://shop.example.co.jp/products/item001.html`
| 部分 | 要素 |
|---|---|
| https | プロトコル名(暗号化されたHTTP) |
| shop | ホスト名 |
| example.co.jp | ドメイン名 |
| jp | トップレベルドメイン(国別) |
| (省略) | ポート番号(https の標準である443) |

URLの構成
試験のポイント
簡単にいうと
人間は名前で覚え、機械は番号で動く。この2つをつなぐ電話帳がDNS!「名前↔番号」の対応づけ、と覚えれば取り違えないよ。
① DNSとは
DNS(Domain Name System)とは、インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるシステムです。
② なぜ必要なのか
インターネット上の情報資源は文字列であるURLを指定しますが、インターネット上では各端末をIPアドレスで識別します。この文字列とIPアドレスを対応させる必要があり、DNSがその役割を担っています。
| 人間が使うもの | 機械が使うもの | |
|---|---|---|
| 形式 |
簡単にいうと
ネットワークにつなぐたびにIPアドレスを手で設定していたら大変!それを自動で配ってくれるのがDHCP。配られる4つの情報まで押さえておこう。
① DHCPとは
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、インターネットやLANなどに接続するPCに対してIPアドレスを始めとして、ホスト名や経路情報、DNSサーバの情報など、通信に必要な設定情報を自動的に割り当てるプロトコルです。
DHCPサーバには、割り当て可能なIPアドレスの範囲などが設定されており、アクセスしてきたコンピュータに対し採番されたIPアドレスなどの情報を提供します。
② 何がうれしいのか
DHCPを使うとネットワークの設定に詳しくないユーザでも簡単にネットワークに接続することができ、また、ネットワーク管理者は多くのクライアントを容易に一元管理することができます。
| 立場 | 利点 |
|---|---|
動画・テキスト・過去問・AI添削まですべて網羅!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決できます
| トップレベルドメインを表す。国別と分野別のトップレベルドメインに大別される |
| :80 | ポート番号を表す |
| kouza_chusho | アクセスしたいフォルダ名を表す |
| index.html | アクセスしたいファイル名を表す |
③ 左から順に「絞り込んでいく」
URLは、大きな範囲から小さな範囲へと絞り込む構造になっています。
| 順番 | 決まること |
|---|---|
| ① プロトコル名 | どうやって取りに行くか |
| ② ドメイン名 | どの組織か |
| ③ ホスト名 | その組織のどのコンピュータか |
| ④ ポート番号 | そのコンピュータのどのアプリケーションか |
| ⑤ フォルダ名 | どのフォルダか |
| ⑥ ファイル名 | どのファイルか |
郵便の宛名と同じで、「日本国 → 東京都 → 千代田区 → 1-2-3 → ○○ビル5階 → 山田様」というように、外側から内側へ絞り込んでいきます。
④ ドメイン名の読み方
ドメイン名は右から左へ読むと意味が分かります。
tac-school.co.jp の場合、
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| jp | トップレベルドメイン。日本を表す |
| co | 第2レベルドメイン。company(企業)を表す |
| tac-school | 組織名 |
右にいくほど大きな区分になります。住所が「都道府県 → 市区町村 → 番地」と左から絞り込むのに対し、ドメイン名は右から左へ絞り込む——この向きの違いが、最初は戸惑うところです。
⑤ トップレベルドメイン
トップレベルドメインは、国別と分野別に大別されます。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 国別 | jp(日本)、uk(英国)、cn(中国) |
| 分野別 | com(商業)、net(ネットワーク)、org(非営利組織)、edu(教育機関) |
⑥ ポート番号の省略
上の例では `:80` とポート番号が明示されていますが、通常は省略します。
| プロトコル | 標準のポート番号 |
|---|---|
| http | 80 |
| https | 443 |
省略した場合、そのプロトコルの標準のポート番号が使われます。ブラウザのアドレス欄で `:80` を見かけないのは、省略されているからです。ポート番号については第4節で詳しく学びます。
⑦ IPアドレスでも指定できる
ホスト名とドメイン名の代わりにIPアドレスを用いることも可能です。
| 表記 | 例 |
|---|---|
| ドメイン名 | `http://www.tac-school.co.jp:80/kouza_chusho/index.html` |
| IPアドレス | `http://202.215.249.99:80/kouza_chusho/index.html` |
どちらも同じページにたどり着きます。では、なぜ普段はドメイン名を使うのでしょうか。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 覚えやすい | 数字の羅列より意味のある文字列のほうが記憶に残る |
| サーバを移転しても変えなくてよい | IPアドレスが変わっても、対応づけを直せば済む |
| 複数のサーバに振り分けられる | 同じ名前で複数のIPアドレスに対応づけられる |
2つ目がとくに重要です。サーバを別のデータセンタに移してIPアドレスが変わっても、利用者に知らせる必要はありません。ドメイン名とIPアドレスの対応を更新するだけで済みます。
この対応づけを担っているのが、次のテーマで学ぶDNSです。
| フォルダ名 |
| item001.html | ファイル名 |
ホスト名に注目する
同じドメイン名でも、ホスト名が違えば別のコンピュータを指します。
| URL | ホスト名 | 何のサーバか |
|---|---|---|
| www.example.co.jp | www | Webサーバ |
| shop.example.co.jp | shop | 通販サイトのサーバ |
| mail.example.co.jp | メールサーバ |
1つのドメインの中に、用途ごとのホストを置けるわけです。会社という建物の中に、部署ごとの部屋があるようなものです。
URLから分かること・分からないこと
| 分かること | 分からないこと |
|---|---|
| どの組織のサイトか(ドメイン名) | そのサイトが信頼できるか |
| 暗号化されているか(https) | 中身が正しいか |
| どの国の登録か(トップレベルドメイン) | サーバが物理的にどこにあるか |
偽サイトを見分ける手がかりとして
第6章で学ぶフィッシングの対策として、URLを正しく読めることは役立ちます。
| 本物 | 偽物の例 | 見分け方 |
|---|---|---|
| `bank.example.co.jp` | `bank-example.co.jp` | ドットとハイフンの違い |
| `bank.example.co.jp` | `example.co.jp.bank.xx` | 右端がトップレベルドメイン。この例のドメインは bank.xx |
| `https://…` | `http://…` | 暗号化されているか |
2つ目がとくに巧妙です。ドメイン名は右から読むという原則を知らなければ、「example.co.jp が含まれているから本物だ」と誤認してしまいます。
右端から2つ(`bank.xx`)が本当のドメインであり、その左にあるものは、いくらでも偽装できます。URLは右から読む——この一点を知っているだけで、見抜ける偽サイトがあります。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a URLとは、インターネット上の情報資源を特定するための記述形式である。
> b URLにおいて、ホスト名とドメイン名の代わりにIPアドレスを用いることはできない。
> c トップレベルドメインは、国別と分野別に大別される。
解答 a:○ b:× c:○
| 数字(202.215.249.99) |
| 覚えやすさ | 覚えやすい | 覚えにくい |
| 機械の処理 | そのままでは使えない | 処理しやすい |
DNSは、この2つの世界をつなぐ変換装置です。電話帳にたとえるなら、「名前を引けば電話番号が分かる」しくみにあたります。
③ 名前解決の流れ
ブラウザに `www.tac-school.co.jp` と入力したとき、次のことが起きます。
| 順番 | 動き |
|---|---|
| ① | ブラウザがDNSサーバに問い合わせる(「www.tac-school.co.jp のIPアドレスは?」) |
| ② | DNSサーバがIPアドレスを返す(「202.215.249.99 です」) |
| ③ | ブラウザがそのIPアドレス宛に通信を開始する |
この①②の手続きを名前解決といいます。
④ ドメイン名を使う利点(再確認)
前のテーマでも触れましたが、DNSがあることで次の利点が生まれます。
| 利点 | 内容 |
|---|---|
| サーバを移転してもURLが変わらない | DNSの対応づけを更新するだけで済む |
| 負荷を分散できる | 同じ名前を複数のIPアドレスに対応づけられる |
| 覚えやすい | 人間が扱う文字列のまま使える |
⑤ DNSが止まると何が起きるか
DNSは、インターネット利用のほぼすべての入口に立っています。したがって、DNSが使えなくなると、事実上インターネットが使えなくなります。
| 症状 | 実際に起きていること |
|---|---|
| どのサイトも開けない | 名前解決ができず、接続先が分からない |
| IPアドレスを直接入力すれば開ける | 通信そのものは正常。DNSだけが問題 |
この切り分けは実務で役立ちます。「インターネットにつながらない」という相談を受けたとき、IPアドレスを直接入力して開けるなら、回線ではなくDNSの設定を疑う——という判断ができます。
第5節で学ぶ ping コマンドと組み合わせると、さらに細かく切り分けられます。
| 試すこと | 結果 | 分かること |
|---|---|---|
| IPアドレスに ping | 応答あり | 回線は正常 |
| ドメイン名に ping | 応答なし | DNSの問題 |
| どちらも応答なし | — | 回線かルータの問題 |
⑥ DNSサーバの設定
端末には、どのDNSサーバに問い合わせるかを設定しておく必要があります。この設定は、次のテーマで学ぶDHCPによって自動的に配られるのが一般的です。
⑦ セキュリティ上の論点
DNSは、その役割ゆえに攻撃の標的にもなります。
| 攻撃 | 内容 |
|---|---|
| DNSキャッシュポイズニング | DNSサーバに偽の対応づけを覚えさせ、利用者を偽サイトへ誘導する |
| DNSサーバへの過負荷攻撃 | DNSを止めることで、広範囲の通信を妨害する |
正しいURLを入力しているのに偽サイトに誘導されるという点が、DNSキャッシュポイズニングの恐ろしさです。第6章のセキュリティで改めて扱います。
⑧ 3つの用語を1行で区別する
この章で似た役割の用語が続きます。ここで整理しておきましょう。
| 用語 | 何と何を対応づけるか |
|---|---|
| DNS | ドメイン名 ⇔ IPアドレス |
| DHCP | 端末 → IPアドレスなどの設定情報(割り当てる) |
| NAT・NAPT | プライベートIPアドレス ⇔ グローバルIPアドレス |
| ARP | IPアドレス → MACアドレス(第3節で学びます) |
4つとも「アドレスにかかわる何か」なので、何と何を結びつけているかで覚えるのが確実です。
具体例
設例 DNSとDHCPの取り違え
> 次の記述の正誤を判定せよ。(令和6年度第9問 改題)
> ア DHCPは、ドメイン名とIPアドレスを関連付ける際に用いられる。
> イ DNSは、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する際に用いられる。
解答 ア:× イ:×
3つの用語が総当たりで入れ替えられている
この設問では、DHCP・DNS・NATの説明が互いに入れ替えられています。1つでも正確に覚えていれば、連鎖的に他も判定できる構造です。
確実に覚える1行
「DNS=名前と番号の対応づけ」
この1行さえ握っていれば、
と、両方とも切れます。
実務での場面——ホームページを公開するまで
会社のホームページを新しく公開する場面で、DNSがどう関わるかを追ってみます。
| 順番 | 作業 | 関わるもの |
|---|---|---|
| ① | ドメイン名を登録する(example.co.jp) | 登録事業者、ICANN |
| ② | サーバを用意し、グローバルIPアドレスを得る | ISP、ホスティング事業者 |
| ③ | ドメイン名とIPアドレスの対応をDNSに登録する | DNS |
| ④ | 世界中のDNSサーバに情報が伝わる | DNS |
| ⑤ | 誰でもドメイン名でアクセスできるようになる | — |
④に時間がかかる
DNSの情報は世界中のサーバに複製されて広まるため、登録や変更が全世界に行き渡るまでに時間がかかります(数時間から数日)。
このため、サーバを移転するときは、新旧両方のサーバをしばらく動かしておくという運用が必要になります。切り替えた瞬間に旧サーバを止めると、まだ古い情報を持っている利用者がアクセスできなくなるからです。
この「時間差」が実務上の落とし穴
| 誤解 | 実際 |
|---|---|
| DNSを変更すれば即座に切り替わる | 浸透するまで時間がかかる |
| 切り替え後すぐ旧サーバを止めてよい | しばらく並行して動かす必要がある |
システム移行の計画を立てるときにも、この性質を考慮する必要があります。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a DNSとは、インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるシステムである。
> b DNSが使えなくなっても、IPアドレスを直接指定すればWebサイトにアクセスできる。
> c DNSは、端末に対してIPアドレスを自動的に割り当てるプロトコルである。
解答 a:○ b:○ c:×

DNS(1/2)

DNS(2/2)
試験のポイント
| 設定に詳しくなくても、つなぐだけで使える |
| 管理者 | 多くのクライアントを容易に一元管理できる |
③ 動作の流れ
| 順番 | 動き |
|---|---|
| ① | DHCPサーバが、割り当て可能なIPアドレス(例:192.168.0.1、192.168.0.2、192.168.0.3)を保持している |
| ② | クライアントが接続し、「接続したのでIPアドレスを割り振ってください」と要求する |
| ③ | DHCPサーバが「192.168.0.2 を使ってください」と応答する |
④ DHCPにて配布される情報
DHCPサーバはDHCPクライアントに対し、接続に必要な以下の情報等を配布します。
| 配布される情報 | |
|---|---|
| ① | 当該コンピュータのIPアドレス |
| ② | サブネットマスク |
| ③ | デフォルトゲートウェイ |
| ④ | DNSサーバのIPアドレス |
⑤ 4つの情報の意味
なぜこの4つが必要なのかを考えると、通信に必要なものが見えてきます。
| 情報 | なぜ必要か |
|---|---|
| IPアドレス | 自分が何番なのかを知るため |
| サブネットマスク | どこまでが同じネットワークかを知るため |
| デフォルトゲートウェイ | 外のネットワークへ出る出口を知るため |
| DNSサーバのIPアドレス | 名前解決を頼む相手を知るため |
この4つがそろって、はじめて通信ができます。1つでも欠ければ、
という状態になります。
⑥ デフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイとは、所属するネットワーク外のコンピュータへアクセスする際の「出入り口」となるコンピュータやルータなどの機器のうち、代表的なものを意味します。
アクセス先のIPアドレスについて特定のゲートウェイを指定していない場合、デフォルトゲートウェイに指定されているホストにデータが送信されます。
「とりあえずここへ送っておけば、あとはよろしく」という相手だと考えてください。通常は、そのネットワークのルータがデフォルトゲートウェイになります。
⑦ 3つの組み合わせで通信が成り立つ
DHCP・DNS・デフォルトゲートウェイの関係を、Webサイトを見る場面で整理します。
| 順番 | 動き | 使うもの |
|---|---|---|
| ① | 端末が起動し、IPアドレスなどの設定を受け取る | DHCP |
| ② | ブラウザにURLを入力する | — |
| ③ | ドメイン名からIPアドレスを調べる | DNS |
| ④ | 宛先が自分のネットワーク外だと分かる | サブネットマスク |
| ⑤ | 出口となるルータへ送る | デフォルトゲートウェイ |
| ⑥ | ルータが経路を判断して転送する | ルーティング |
DHCPが配る4つの情報が、②以降のすべてを支えていることが分かります。
⑧ 固定IPアドレスを使う場合
すべての機器でDHCPを使うわけではありません。
| 機器 | 割り当て方 | 理由 |
|---|---|---|
| 一般のパソコン、スマートフォン | DHCP | 数が多く、入れ替わる |
| サーバ、プリンタ、ルータ | 固定(手動設定) | アドレスが変わると困る |
サーバのIPアドレスが毎回変わってしまうと、利用者はどこにアクセスすればよいか分かりません。プリンタも同様です。つねに同じ場所にいてほしい機器には、固定のアドレスを割り当てます。
実務では、DHCPで配る範囲と、固定で使う範囲を分けておくのが定石です。たとえば192.168.0.1〜99は固定用、100〜200はDHCP用、というように決めておきます。これを分けておかないと、DHCPが配ったアドレスとサーバのアドレスが衝突するという事故が起きます。
具体例
設例 SNMPとDHCPの区別
> 次の記述の正誤を判定せよ。(令和7年度第5問 改題)
> SNMPは、ネットワークに接続する機器に、IPアドレスなど通信に必要な設定情報を自動的に割り当てるために用いられる通信プロトコルである。
解答 ×
DHCPの内容です。SNMPは、ネットワーク管理プロトコルであり、ネットワーク接続されている機器の情報を収集し、監視や制御を行うために用いられます(第5節で学びます)。
この設問の作り
DHCPの定義文をそのまま示し、最後の用語だけをSNMPに差し替えた形です。第2章のデバイスドライバとパッチの設例と同じ作り方です。
対策は同じ
定義文を読んだ時点で「これはDHCPのことだな」と自分の答えを出してから、選択肢の用語を確認する——この順番で読めば引っかかりません。
オフィスで実際に起きるトラブル
症状1:新しいパソコンがネットワークにつながらない
| 確認すること | 考えられる原因 |
|---|---|
| IPアドレスが割り当てられているか | DHCPサーバに届いていない |
| DHCPの割り当て可能範囲が埋まっていないか | 台数が増えて範囲を使い切った |
| ケーブルやWi-Fiの接続 | 物理的な問題 |
2つ目が見落とされやすい
DHCPで配れるアドレスの範囲を「192.168.0.100〜192.168.0.150」と設定していれば、51台までしか配れません。従業員が増えて台数が超えると、新しい端末だけがつながらなくなります。
しかも、既存の端末は問題なく動いているため、「ネットワーク全体は正常なのに、この1台だけおかしい」という見え方になります。原因にたどり着きにくい典型例です。
症状2:IPアドレスが重複している
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 固定IPとDHCPの範囲が重なっている | サーバのアドレスをDHCPが配ってしまった |
| DHCPサーバが2台ある | ルータを2台ルータモードで設置した(第4章参照) |
2つ目は第4章とつながる
無線LANルータを2台設置し、両方をルータモードにしてしまうと、DHCPサーバが2台になります。それぞれが別々の範囲のアドレスを配るため、ネットワークが分断されたり、アドレスが重複したりします。
第4章で「2台目はブリッジモード」と学んだ理由が、ここで具体的に見えてきます。ブリッジモードにすれば、2台目はDHCPサーバとして動作しません。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a DHCPは、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスなどを配布する。
> b デフォルトゲートウェイとは、所属するネットワーク外のコンピュータへアクセスする際の出入り口となる機器のうち代表的なものである。
> c DHCPを使うと、ネットワーク管理者は多くのクライアントを容易に一元管理できる。
解答 a:○ b:○ c:○
いずれも正しい記述です。配布される4つの情報は、そのまま問われることがあるので確実に押さえておきましょう。

DNSとDHCP
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。