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プレミアムで見る本社と支社を結ぶとき、通信事業者から専用の回線を借りれば確実ですが、拠点が増えるたびに回線を引くことになり、費用がふくらみます。そこで、みんなが使う回線の上に「仮想の専用線」を作る、という発想が生まれました。それがVPNです。この節では、専用線とVPNを費用と安全性の両面から比べ、VPNを成り立たせているトンネリングとカプセル化のしくみを押さえます。在宅勤務が広がった現在、社外から社内システムに安全につなぐ手段として、VPNは実務でも身近な技術になっています。
簡単にいうと
拠点をつなぐ方法は2つ。自分専用の道を借りるか、公道を安全に走る工夫をするか!拠点が増えるほど、後者の費用の差が効いてくるんだ。
① WANの通信方式
WANは、地理的に離れたLAN同士を接続したネットワークです。ここでは、使用回線による分類とデータ回線終端装置について扱います。
使用回線による分類には、専用線とVPNがあります。
② 専用線
専用線とは、通信事業者が提供する特定顧客専用の通信回線です。
拠点同士を1対1で接続し、通信の信頼性や安定性が高いのですが、拠点の追加に対して都度の専用線を敷設する必要があるため、接続拠点が多いと通信コストが高くなるというデメリットがあります。
③ 専用線のつながり方
本社と3つの拠点を専用線で結ぶ場合、
という3本の回線が必要です。そして拠点A ⇔ 拠点B の間は直接通信できません(本社を経由する必要があります)。
拠点同士も直接結ぶなら、さらに回線が要ります。拠点が
具体例
設例 VPNの定義
> 次の記述の正誤を判定せよ。(令和2年度第10問 改題)
> VPNは、認証と通信データの暗号化によってインターネット上に構築された仮想的な専用ネットワークである。
解答 ○
「認証」「暗号化」「仮想的な専用ネットワーク」——VPNを構成する3つの要素がすべて入った、正しい記述です。
拠点数が増えたときの費用を試算する
小売業が店舗を増やしていく場面で、専用線とVPNの費用がどう変わるかを考えます。
前提
| 項目 | 専用線 | VPN |
|---|---|---|
| 1回線あたりの月額 | 15万円 | 3万円(アクセス回線) |
| VPNサービス利用料 |

専用線とVPN(1/2)

専用線とVPN(2/2)
試験のポイント
簡単にいうと
公道を走るのに、中身が見えない専用のトンネルを掘る——それがトンネリング!そしてトンネルを通すために、パケットを別の包みに入れ直すのがカプセル化だよ。
① VPNの用途
VPNには、主に以下の用途があります。
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 企業内の各拠点を結ぶ仮想的な専用線 | 本社と支社、店舗をつなぐ |
| 社外から社内LANにリモートアクセスする際の認証 | 在宅勤務、出張先からの接続 |
簡単にいうと
VPNには2種類あって、違いは「どの道を使うか」だけ!公道を使うインターネットVPNは安いけど相対的に安全性が低い。通信事業者の閉じた道を使うIP-VPNはその逆だよ。
① VPNの種別
VPNには、インターネットVPNとIP-VPNの2種類があります。ともに、LAN間接続を実現し、プライベートネットワークと同様のネットワークを実現する技術です。
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| インターネットVPN | インターネット(オープンなネットワーク)を利用するため、相対的にセキュリティが低い一方、通信コストも低い |
| IP-VPN | 通信事業者が提供するネットワーク(閉鎖的なネットワーク)を利用するため、相対的にセキュリティが高い一方、通信コストも高い |
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| 拠点数 | 必要な回線数 |
|---|---|
| 3 | 3本 |
| 4 | 6本 |
| 5 | 10本 |
| 10 | 45本 |
拠点が増えると、回線数は急激に増えます。これが「接続拠点が多いと通信コストが高くなる」ということの中身です。
④ VPN(Virtual Private Network)
VPNとは、専用線ではない不特定多数の利用者が存在するネットワークにおいて、通信データの暗号化技術や認証技術、トンネリング技術などのセキュリティ技術を用いて、仮想の専用線のように「閉じたネットワーク(Private Network)」を構築し、安全に通信を行う技術の総称です。
VPNは拠点同士をN対Nで接続し、中継網を複数ユーザで共有します。拠点の追加に対しても中継網までの回線(アクセス回線)を敷設すればよく、専用線と比較して通信コストを大幅に削減することができます。
⑤ VPNのつながり方
本社と3つの拠点がVPNでつながる場合、
という4本のアクセス回線だけで済みます。そして中継網を経由して、どの拠点同士も通信できます。
拠点が1つ増えても、その拠点から中継網までの回線を1本引くだけです。
| 拠点数 | 専用線(全拠点間) | VPN |
|---|---|---|
| 3 | 3本 | 3本 |
| 4 | 6本 | 4本 |
| 5 | 10本 | 5本 |
| 10 | 45本 | 10本 |
拠点数に比例してしか増えない——これがVPNの費用面での強みです。
⑥ 2つを比べる
| 専用線 | VPN | |
|---|---|---|
| 回線 | 特定顧客専用 | 不特定多数と共有する中継網 |
| 接続の形 | 1対1 | N対N |
| 信頼性・安定性 | 高い | 共有のため変動しうる |
| 安全性 | 物理的に分離されている | 暗号化・認証・トンネリングで確保 |
| 拠点追加の費用 | 都度、専用線を敷設 | 中継網までの回線を引くだけ |
| 拠点が多いときの費用 | 高くなる | 大幅に削減できる |
⑦ 「仮想の」専用線という言葉
VPNの V は Virtual(仮想の)です。物理的には共有の回線を使っているのに、利用者からは専用線のように見える——これがVPNの本質です。
高速道路にたとえると、
| たとえ | |
|---|---|
| 専用線 | 自社だけが走れる私道を建設する |
| VPN | 公道を走るが、外から中が見えない特殊な車両を使う |
公道(不特定多数が使うネットワーク)を走るので道路の建設費は要りませんが、中身を見られないようにする工夫(暗号化)と、正しい相手だけが乗れるようにする工夫(認証)が必要になります。
| 5万円(全体) |
店舗数ごとの月額費用(本社+各店舗を接続、全拠点間の通信が可能な構成)
| 店舗数 | 拠点合計 | 専用線 | VPN |
|---|---|---|---|
| 2 | 3 | 3本×15万=45万円 | 3本×3万+5万=14万円 |
| 4 | 5 | 10本×15万=150万円 | 5本×3万+5万=20万円 |
| 9 | 10 | 45本×15万=675万円 | 10本×3万+5万=35万円 |
差が拡大していく
店舗が増えるほど、差は開く一方です。専用線は拠点数の2乗に比例して増え、VPNは拠点数に比例するだけだからです。
中小企業が多店舗展開する場面で、VPNがほぼ唯一の選択肢になるのは、この費用構造によります。
それでも専用線が選ばれる場面
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| 金融機関の基幹系の通信 | 信頼性・安定性を最優先する |
| 通信が途切れると即座に損害が出る業務 | 共有回線の混雑を避けたい |
| 法令や業界基準で要求される場合 | 物理的な分離が求められる |
「安いほうがよい」ではなく、何を優先するかで決まります。第11章で学ぶIT投資管理でも、費用だけでなくリスクを含めて比較するという考え方が繰り返し出てきます。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a 専用線は拠点同士を1対1で接続し、通信の信頼性や安定性が高い。
> b VPNは拠点同士をN対Nで接続し、中継網を複数ユーザで共有する。
> c VPNは拠点の追加に対して都度、専用の回線を敷設する必要があるため、拠点が多いと通信コストが高くなる。
解答 a:○ b:○ c:×
| 公共のWi-Fiなど安全性の低いネットワークを使用する際に、通信内容を暗号化してプライバシーを保護するために使用される |
② 3つの用途を整理する
| 用途 | つなぐもの | 主な目的 |
|---|---|---|
| ① 拠点間接続 | LAN ⇔ LAN | 専用線の代替(費用削減) |
| ② リモートアクセス | 個人の端末 ⇔ 社内LAN | 社外から安全に社内へ |
| ③ プライバシー保護 | 端末 ⇔ インターネット | 通信内容を見られないようにする |
在宅勤務が広がった現在、実務でもっとも身近なのは②のリモートアクセスです。自宅のパソコンから会社のファイルサーバや業務システムに、あたかも社内にいるかのようにアクセスできます。
③のプライバシー保護も重要です。カフェや空港の公衆無線LANは、誰でも接続できるぶん、同じネットワーク上の他人に通信を覗き見られる危険があります。VPNを使えば通信内容が暗号化されるため、覗かれても中身が読めません。
③ VPNに利用される技術——トンネリング
不特定多数の利用者が存在するネットワークで閉じたネットワークを構築するため、VPNではトンネリングという技術が用いられます。
トンネリングとは、ネットワーク中に設定した「トンネル」により、通信方式などを意識せずに通信を行う技術です。
④ カプセル化
トンネリングを実現するためには、あるパケットに対して、異なるプロトコル(通常は暗号化や認証の機能をもつ)のヘッダを付加する「カプセル化」を行う必要があります。
インターネットの両端に設置されたVPN装置にてヘッダを付加してトンネリングを実現します。加えて、パケットの中身を隠ぺいするための暗号化や認証が行われます。
⑤ カプセル化を郵便で理解する
社内で使っている封筒(元のパケット)を、そのまま公道に出すと中身が読まれてしまいます。そこで、
| 順番 | 動き |
|---|---|
| ① | 社内の封筒を、別の頑丈な封筒に入れる(カプセル化) |
| ② | 外側の封筒に、相手のVPN装置宛の宛名を書く(ヘッダの付加) |
| ③ | 中身が読めないよう施錠する(暗号化) |
| ④ | 公道(インターネット)を通って相手に届く |
| ⑤ | 相手のVPN装置が開封し(カプセル化の解除)、解錠する(復号) |
| ⑥ | 中から出てきた社内の封筒が、社内LANに流れる |
外側の封筒しか見えないので、中に何が入っているか分からない——これがトンネリングによる「閉じたネットワーク」の実現方法です。
⑥ VPN装置の役割
| 送信側のVPN装置 | 受信側のVPN装置 |
|---|---|
| カプセル化を行う | カプセル化の解除を行う |
| 暗号化・認証を行う | 復号・認証の確認を行う |
両端に装置が必要である点に注意してください。片方だけでは成り立ちません。
⑦ 3つの技術の役割分担
VPNは3つの技術の組み合わせで成り立っています。
| 技術 | 守るもの | 何をするか |
|---|---|---|
| トンネリング(カプセル化) | 経路 | 別のネットワークの上に閉じた通り道を作る |
| 暗号化 | 中身 | 覗かれても読めないようにする |
| 認証 | 相手 | 正しい相手かを確かめる |
どれか1つが欠けても安全は成り立ちません。
第6章で学ぶセキュリティでは、この3つがそれぞれ独立した論点として登場します。VPNは、それらを組み合わせた応用例として位置づけておくと、理解が深まります。
具体例
在宅勤務でVPNを使う場面を追う
自宅から会社の業務システムにアクセスする一部始終を見てみましょう。
接続の手順
| 順番 | 動き | 使われる技術 |
|---|---|---|
| ① | VPNソフトを起動し、IDとパスワードを入力する | 認証 |
| ② | 会社のVPN装置が本人確認を行う | 認証 |
| ③ | 自宅の端末と会社の間にトンネルが確立される | トンネリング |
| ④ | 以降の通信はすべて暗号化されて流れる | 暗号化 |
| ⑤ | 社内にいるときと同じように、サーバにアクセスできる | — |
何が守られているか
| 危険 | VPNがなければ | VPNがあれば |
|---|---|---|
| 通信内容の盗み見 | 経路上で読まれうる | 暗号化されて読めない |
| なりすまし | 誰でも社内システムに接続を試みられる | 認証で弾かれる |
| 社内システムの公開 | インターネットに直接さらす必要がある | VPN装置だけを公開すればよい |
3つ目がとくに重要
VPNがなければ、社外から使いたい業務システムをインターネットから直接アクセスできる状態にしておく必要があります。すると、世界中の誰からでも攻撃を試みられることになります。
VPNを使えば、インターネットに公開するのはVPN装置だけで済みます。守るべき入口が1つに絞られるので、対策も集中できます。攻撃を受けうる面(アタックサーフェス)を小さくする——第6章で学ぶセキュリティの基本的な考え方です。
公共のWi-Fiで気をつけること
カフェや駅の無料Wi-Fiを使うとき、何が起きうるかを整理します。
| 危険 | 内容 |
|---|---|
| 同じネットワークの他人に覗かれる | 暗号化されていない通信は読まれうる |
| 偽のアクセスポイントにつながる | 本物そっくりの名前で設置された罠 |
| 通信を書き換えられる | 中間者攻撃 |
VPNを使えば、これらの多くを防げます。通信がVPN装置まで暗号化されて届くので、途中で覗かれても読めず、書き換えられても検知できます。
ただし万能ではない
VPNは経路を守る技術であって、端末そのものを守るわけではありません。
| VPNで守れること | VPNで守れないこと |
|---|---|
| 経路上での盗聴 | 端末がウィルスに感染している |
| 経路上での改ざん | パスワードが漏れている |
| 接続相手のなりすまし | 接続先のサーバ自体の脆弱性 |
「VPNを使っているから安全」という思い込みは危険です。第6章で学ぶ多層的な対策の1つとして位置づけてください。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a トンネリングとは、ネットワーク中に設定した「トンネル」により、通信方式などを意識せずに通信を行う技術である。
> b カプセル化とは、あるパケットに対して異なるプロトコルのヘッダを付加することである。
> c VPNでは、カプセル化を行えば暗号化や認証は不要である。
解答 a:○ b:○ c:×

VPNトンネリングの仕組み
試験のポイント
② 2つを比べる
| インターネットVPN | IP-VPN | |
|---|---|---|
| 使う回線 | インターネット(オープン) | 通信事業者のネットワーク(閉鎖的) |
| セキュリティ | 相対的に低い | 相対的に高い |
| 通信コスト | 低い | 高い |
| 誰が使える回線か | 誰でも | その事業者の契約者だけ |
③ 「低い/高い」がきれいに対応している
この表は、セキュリティとコストが同じ向きになっています。
安全を買うには費用がかかるという、ごく自然な関係です。試験では、この対応を崩した選択肢(「セキュリティが高く、コストも低い」など)が出題されます。都合のよすぎる選択肢は疑う、という読み方が効きます。
④ 3つの選択肢を並べる
拠点間を結ぶ手段を、安全性と費用の両面で並べると次のようになります。
| 手段 | セキュリティ | 通信コスト |
|---|---|---|
| 専用線 | 最も高い | 最も高い |
| IP-VPN | 高い | 中程度 |
| インターネットVPN | 相対的に低い | 低い |
どこまでの安全性が必要かを業務の性質から判断し、それに見合う手段を選ぶ——これが実務での考え方です。
⑤ データ回線終端装置(DCE)
コンピュータを通信回線に接続するためには、コンピュータが利用する信号を回線が使用する信号に変換する装置が必要です。これをデータ回線終端装置(DCE:Data Circuit terminating Equipment)とよびます。
⑥ 代表的なDCE
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| DSU(Digital Service Unit) | デジタル回線で用いられ、コンピュータのデジタル信号とネットワークのデジタル信号を相互に変換する装置 |
| ONU(Optical Network Unit) | 光ファイバ回線で用いられ、電気信号と光信号の相互変換を行う装置 |
⑦ 2つを見分ける
| DSU | ONU | |
|---|---|---|
| 使う回線 | デジタル回線 | 光ファイバ回線 |
| 変換するもの | デジタル信号 ⇔ デジタル信号 | 電気信号 ⇔ 光信号 |
| 頭文字 | Digital | Optical(光学の) |
ONUのOはOptical(光の)です。名前に「光」が入っているので、光ファイバ用だと分かります。
⑧ なぜ変換が必要なのか
第1節で学んだとおり、光ファイバは光でデータを伝送します。一方、コンピュータの中を流れているのは電気信号です。
光と電気は、そのままではやり取りできません。だから、両者の境目に変換装置を置く必要があります。それがONUです。
家庭や会社で光回線を契約すると、壁の引き込み口の近くに小さな箱が設置されます。あれがONUです。光ファイバから来た光を電気信号に変え、LANケーブルへ流す——その一点だけを担当しています。
⑨ 家庭の機器構成を整理する
第3節と第4節で学んだ機器も含めて、光回線の家庭がどうつながっているかを並べます。
| 順番 | 機器 | 役割 |
|---|---|---|
| ① | 光ファイバ(屋外から) | 光でデータが届く |
| ② | ONU | 光信号 ⇔ 電気信号の変換 |
| ③ | ルータ | インターネットと宅内LANを接続 |
| ④ | スイッチングハブ | 有線で複数の機器を接続 |
| ⑤ | アクセスポイント | 無線で機器を接続 |
| ⑥ | パソコン、スマートフォンなど | — |
②〜⑤が1台の箱にまとまっていることも多い(いわゆるホームゲートウェイ)ため、外からは見分けがつきません。しかし中では別々の役割が動いているということを理解しておくと、トラブルの切り分けができるようになります。
たとえば「インターネットにつながらない」という症状でも、
| どこが原因か | 症状の違い |
|---|---|
| ONU | ONUのランプが消えている。光回線自体の障害 |
| ルータ | 宅内の機器同士は通信できるが、外に出られない |
| スイッチングハブ | 特定の有線機器だけつながらない |
| アクセスポイント | 無線の機器だけつながらない |
どの範囲がつながらないかを見れば、原因の機器が絞れるわけです。
具体例
中小企業がVPNを選ぶときの判断
3店舗を展開する小売業が、本部と店舗を結ぶ手段を検討する場面を考えます。
やり取りするデータ
| データ | 性質 |
|---|---|
| 売上実績の送信(1日1回) | 量は少ない。漏れると困る |
| 在庫データの照会(随時) | 量は少ない。速度が要る |
| 防犯カメラの映像 | 量が多い |
| 従業員の個人情報 | 漏れると重大 |
選択肢の比較
| 手段 | 月額の目安 | 適合性 |
|---|---|---|
| 専用線 | 高額 | 過剰。この規模では費用対効果が合わない |
| IP-VPN | 中程度 | 個人情報を扱うなら妥当 |
| インターネットVPN | 低額 | 費用を抑えたい場合の選択肢 |
判断の分かれ目
インターネットVPNでも、暗号化と認証は行われます。「相対的にセキュリティが低い」というのは、回線そのものが不特定多数に開かれているという意味であって、通信内容が丸見えということではありません。
したがって、
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 一般的な業務データのやり取り | インターネットVPNで十分なことが多い |
| 法令や取引先の要求で高い水準が求められる | IP-VPNを検討 |
| 止まると即座に損害が出る | 専用線も選択肢に |
診断士としての助言
「安いからインターネットVPN」でも「安全だからIP-VPN」でもなく、扱うデータの重要性と、止まったときの損害額から逆算する——この順番で考えるよう促すのが、適切な助言です。
第11章で学ぶITリスク管理では、「起こりうる損害の大きさ×発生の可能性」で対策の水準を決める、という考え方を学びます。回線の選択も、その適用例のひとつです。
確認してみましょう
> 次の記述の正誤を判定せよ。
> a インターネットVPNは、インターネットを利用するため相対的にセキュリティが低い一方、通信コストも低い。
> b IP-VPNは、通信事業者が提供する閉鎖的なネットワークを利用するため、セキュリティが高く通信コストも低い。
> c ONUは、光ファイバ回線で用いられ、電気信号と光信号の相互変換を行う装置である。
解答 a:○ b:× c:○

VPNの種別とデータ回線終端装置(1/2)

VPNの種別とデータ回線終端装置(2/2)
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。