配置・異動管理
人的資源管理
配置・異動管理は、適材適所を実現するための人事施策です。ジョブローテーション・CDP・社内公募制度などを学びます。
配置・異動管理
簡単にいうと
採用したら次は「どこで働いてもらうか」。人事異動にはさまざまな種類と目的があります。
企業における人事異動は、垂直的異動と水平的異動に大きく分けられます。垂直的異動には、昇進(現在の役職より上位の役職への異動)、降職(下位の役職への異動)、昇格(職能資格制度における上位の資格への異動)、降格(下位の資格への異動)があります。
水平的異動には、配置転換(同一職種内あるいは異なる職種の部署へ移る職種転換や勤務地転換)と出向(他の企業へ異動すること)があります。出向には、元の企業との雇用関係を維持する在籍出向(転籍)と、元の企業との雇用関係がなくなる移籍出向(転籍)があります。
人事異動の目的としては、多様な職場経験による教育訓練・能力開発、人事の停滞やマンネリ化の打破と組織の活性化、昇進・昇格・降格人事への対応、事業の多角化や経営合理化への対応、従業員の現有能力の有効活用などがあります。
具体例
メーカーD社では、入社から10年間は3つ以上の部署を経験させるジョブローテーション制度を実施しています。営業→製造→企画など幅広い職場を経験させることで、将来の管理者候補を育成しています。
試験のポイント
- ・昇進と昇格の違い(昇進=役職の上昇、昇格=資格等級の上昇)は頻出です
- ・ジョブローテーションは「水平的な拡大を通じた幅広い能力を持った人材の育成」が目的であることに注意
- ・CDPは経営戦略の変化に左右されない独立した長期的視点で設計する点も重要です
適正配置・異動のための施策
簡単にいうと
計画的に人を動かす仕組みにも、いろいろな種類があります。ジョブローテーション、社内公募制、CDPを学びましょう。
適正配置・異動を実現するための代表的な施策として、ジョブローテーション制度、社内公募制度、キャリア開発プログラム(CDP)があります。
ジョブローテーション制度は、従業員にひとつの職務だけでなく、他のいくつかの職務を定期的・計画的に経験させる方法です。長期的な人材育成(経営管理者としての育成)を目的として行われ、CDPの一環として実施される場合が多いです。従業員の適性発見やマンネリズム打破にも役立ちますが、業務の専門化は図れません。
社内公募制度は、新規事業や新規プロジェクトなどで要員確保が必要な場合に広く社内公募を行う制度です。応募者は直属上司を経由せず直接応募できるのが一般的です。
キャリア開発プログラム(CDP)は、企業の人材ニーズと従業員個人のキャリア期待をつき合わせた長期的なキャリア育成計画を個別に作成し、計画に則した配置転換や昇進を見据えたローテーションと教育訓練を行う制度です。経営戦略の変化に左右されない、独立した長期的視点から設計しなければなりません。
具体例
E社では社内公募制度を活用し、新規の海外事業部門の立ち上げメンバーを全社から募集しました。通常の人事異動では見つけにくい、海外志向の高い人材を発掘することに成功しています。
試験のポイント
- ・ジョブローテーションは「垂直的な拡大」ではなく「水平的な拡大」を通じた人材育成であることに注意
- ・CDPは「経営計画に左右されない独立した長期的視点」で設計する点が出題されます
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