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テキスト/企業経営理論/環境の不確実性への対応

環境の不確実性への対応

組織構造論

組織が環境の不確実性にどう対処するかについて、ガルブレイスの情報処理モデルやトンプソンの緩衝・平準化戦略を学びます。

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環境の不確実性への対応

簡単にいうと

不確実な環境にどう立ち向かう?スラック資源を持つ、自己完結的な組織を作る、横断的組織を導入する、情報処理システムを改善する——4つの方法があります。

ローレンス&ローシュの研究にあるように、環境の不確実性が高まることで処理すべき情報量が増加すると、組織内で分化が進み、部門間の調整が次第に困難になります。この場合の対処方法として以下が考えられます。

①スラック資源の創設:顧客への納入期限に時間的な余裕をもつ、在庫量を多めにもつ、人員や機械の余裕をもたせるなど、各業務部門においてスラック資源(余裕や遊び)をもつことです。不確実性がもたらすショックを和らげ、部門間の調整を削減します。ただしスラック資源をもちすぎるとムダや心理的なゆるみが生じるという問題もあります。

②事業部制組織やプロジェクトチームといった自己完結的組織単位の編成:調整の必要な諸業務を組み込んだ自己完結的な組織を編成し、その中に調整コミュニケーション効率を高めることで、組織全体での処理すべき情報の量を減らすことができます。

③横断的組織や水平関係の設計:マトリックス組織やタスクフォースといった部門横断的な組織編成、リエゾン担当者(公式の統合担当者)の設置、水平関係の統合を図ります。タスクフォースとはいわば特命部隊のことであり、より小規模で一時的なプロジェクトチームととらえるとよいでしょう。

④組織の情報処理システムの改善:組織全体の情報処理能力を増す方策です。コンピュータ化やデータベース化を促進して、調整に必要なコミュニケーションの一部を情報システムによって置き換えたり、情報システムによって意思決定を支援させたりといった方法です。

具体例

工程内のどこかでトラブルが発生した場合の調整は、在庫をゼロにするよりも若干許容するほうが楽になります(スラック資源の効果)。

試験のポイント

  • 環境不確実性への4つの対応策(スラック資源・自己完結的組織・横断的組織=リエゾン担当者/タスクフォース・情報処理システム改善)を覚えましょう
  • スラック資源のメリット・デメリット両面を理解することが重要です

まとめ

テーマ
ポイント
注意点
バーナードの3要素
共通目的・貢献意欲・コミュニケーション
組織の成立条件であり存続条件でもある
組織均衡
誘因≧貢献で組織が存続
バーナード=サイモンの組織均衡論
組織構造の形態
機能別・事業部制・マトリックス等
各形態のメリット・デメリットを比較
官僚制の逆機能
規則万能主義・セクショナリズム等
ウェーバー(理想型)vsマートン(逆機能)
コンティンジェンシー理論
環境条件に応じて最適な組織は異なる
「唯一最善の組織はない」が基本命題

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