マーケティングマネジメント戦略の展開
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「PPM」の動画を再生します。
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プレミアムで見る環境の分析、目標の設定、そしてターゲットの設定をふまえ、具体的なマーケティングミックスを開発し、実行していきます。
この節は、ここまでの流れの着地点であると同時に、第14章以降への入り口でもあります。
4つの要素それぞれについて何を決めるのかを一覧しておくと、この後の各章が何を扱っているのかが見通せます。
あわせて、デジタル時代のマーケティングとして4Cという視点も押さえます。4Pが企業から見た手段であるのに対し、4Cは顧客との協働に軸足を置いた見方です。
簡単にいうと
4Pのそれぞれで、何を決めるのかを見ておこう。この一覧が、これから学ぶ章の中身そのものだよ!
① 4Pとは
マーケティングの4Pとは、次の4つを指します。
マーケティングミックスの開発と実行では、企業がマーケティング目標を達成するために、標的市場に対して投入するマーケティング要素(4P)を開発し、実際に市場に投入していくことになります。
② 7P
また、サービス(無形財)を対象としたマーケティングにおいては、4Pに次の3つを加えたサービスマーケティングの7Pという言い方があります。
③ ミックスは競争的地位を支える手段
企業は、その市場においてどのような競争的地位
具体例
同じ「電動アシスト自転車」でも、求める競争的地位が違えば4Pがまったく変わります。
高級ブランドとして立ちたいH社
4つとも「高級」という一点を向いています。
日常の足として広く売りたいI社
もし組み合わせを誤ったら
H社が量販店に卸したとします。
隣に9万8千円の自転車が並ぶ売場で32万円の商品を見れば、客は「高すぎる」と感じます。専門店で説明を受けながら見るのとは、受け取り方が違う。
チャネルが価格の説得力を損なうわけです。4Pを統一的に展開する、というのはこういうことです。

マーケティングミックス(4Pと4C)
試験のポイント
簡単にいうと
デジタル社会では、4Pだけでは足りないんだ。顧客と一緒に作る、という視点が加わるよ!
① 基本と拡張の2段構え
デジタルマーケティングにおいても4Pの最適な設計は重要です。
デジタル社会における、企業が主体的に実践できる企業中心の戦略を「基本」とし、さらに顧客との協働の拡大に対応した顧客中心の戦略を「拡張」としてマーケティングミックスが計画・実行されます。
② 基本戦略 ― 4Pのデジタル化
製品戦略
モノのデジタル化がカギとなり、書籍や音楽、映画のデジタル化やネットに接続された製品のIoTが進展します。
価格戦略
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マーケティングミックスは、企業が標的市場において求める競争的地位を規定し支援するための手段です。
ここが押さえどころです。4Pは目的ではなく手段。先に「どういう位置に立ちたいか」があって、それを支えるために4つを組みます。
順序を逆にすると、たとえば高級品として立ちたいのに安売りをする、といった不整合が起きます。
④ 各要素の意思決定事項
それぞれのマーケティング要素について決定する事項は、次のとおりです。
製品(Product)
製品の物的性質・特徴、品質、ブランド、保証、パッケージ、アフターサービス、製造・販売する製品の種類
価格(Price)
価格政策、価格設定法、価格変更の理由と時期、値入れ、値下げ、割引
チャネル・物流(Place)
流通経路、流通業者の選定、流通業者の評価、倉庫の数・立地、倉庫の設備、輸送手段、運送頻度、適正な在庫量
プロモーション(Promotion)
広告目的、広告予算、広告媒体、広告表現、広告効果測定、販売員の人数、販売員の教育訓練、販売員の業績評価、販売促進の種類・展開方法、パブリシティの目的・対象
⑤ 一覧が章立てになっている
この一覧は、これから学ぶ章の目次そのものです。
いま自分がどの要素の話を学んでいるのかを見失わないよう、この対応を覚えておいてください。
標準価格設定から、時期や顧客に対応したダイナミック・プライシングに変化しています。
チャネル戦略
リアル店舗での販売だけではなく、オンライン小売りや双方向性を活かしたオムニチャネル戦略が重要になっています。
プロモーション戦略
マスメディアの広告だけではなく、ネットでの情報発信がカギとなっています。
③ 拡張戦略 ― 4C
拡張戦略は、次の4Cという視点で戦略を考えることが重要になります。
④ 4Cは4Pと対応している
4Cは、4Pのそれぞれに対応しています。
製品戦略 → 共創(Co-creation)
消費者が企業の製品開発に参加する共創が重要であり、消費者が主導する製品開発も起きるようになっています。
価格戦略 → 通貨(Currency)
オークションサイトのように消費者の需給に対応し、為替相場の通貨のように即時に変動するダイナミック・プライシングが実施されています。
チャネル戦略 → 共同活性化(Communal activation)
消費者間取引によって共に市場を盛り上げていく共同活性化が重要で、他者の所有物を利用できるシェアリング・サービスなどがそれにあたります。
プロモーション戦略 → 会話(Conversation)
ソーシャルメディアの活用や、サイト内の口コミ、星評価などの共同格付けを通して、顧客間の会話を活用することが重要となります。
⑤ 4Pから4Cへ、何が変わったのか
4つとも、企業が一方的に決めるものから、顧客が加わって決まるものへという移り方をしています。
製品は企業が作るものから、顧客と一緒に作るものへ。価格は企業が付けるものから、需給で動くものへ。チャネルは企業が用意するものから、顧客どうしが使い合うものへ。プロモーションは企業が語るものから、顧客どうしが語り合うものへ。
第10章で見たマーケティング4.0、すなわち横のつながりが強まったという見立てが、ここでミックスの設計に落とし込まれています。
4Cは4Pを置き換えるものではありません。基本としての4Pがあり、その上に拡張として4Cが重なるという関係です。
具体例
アウトドア用品を売るJ社の取り組みを、4Pと4Cの両面から見てみます。
基本(4P)の部分
拡張(4C)の部分
共創会員から「こんなテントが欲しい」という案を募り、投票で選ばれた案を実際に商品化しました。発案した会員の名前が製品タグに入ります。
通貨中古品の買取価格を、その時点の中古市場の相場に連動して毎日変えています。
共同活性化使っていないテントを他の会員に貸し出せるシェアリング・サービスを始めました。J社は場を提供するだけで、取引は会員どうしです。
会話商品ページに、会員が撮ったキャンプ場での使用写真とレビューが並びます。星評価の分布も公開しています。
重なり方
J社は4Pをやめて4Cにしたわけではありません。製品も価格もチャネルも、企業として決めています。
その上に、顧客が加わる仕組みを重ねている。基本があって拡張があるという関係が、ここに見えます。
試験のポイント
プレミアムプラン
¥9,800〜/ 買い切り・自動更新なし(税込)
決済はStripe(世界最高水準・PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。