第1章 店舗・商業集積
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プレミアムで見る中心市街地をもう一度元気にしたい。その旗を市町村が自分で立て、国が認定して支援する。これが中活法のしくみです。誰が計画をつくり、誰が認定し、誰が意見を述べるのか。登場人物とその役割を整理しておくと、細かい規定が一本の流れとしてつながります。
簡単にいうと
平成18年の改正で、中活法は大きく変わりました。かつては届け出るだけでよかった基本計画が、内閣総理大臣の認定を受ける制度になったのです。
条文の目的規定は長いので、何をどう定めた法律なのかを分解してみます。
ねらいは、中心市街地における 都市機能の増進 と 経済活力の向上 を、総合的かつ一体的に進めることです。そのために、活性化の基本理念、政府による基本方針の策定、市町村による基本計画の作成と、その内閣総理大臣による認定、認定を受けた基本計画に基づく事業への特別の措置、中心市街地活性化本部の設置などを定めています。
それによって地域の振興と秩序ある整備を図り、国民生活の向上と国民経済の健全な発展に寄与する、という結びになります。
長い条文ですが、拾うべき言葉は3つです。都市機能の増進/経済活力の向上/内閣総理大臣による認定。
中活法を理解する近道は、改正の前後で何が入れ替わったか を見ることです。要点は4つあります。
市町村が中活法の支援措置を受けるには、国の基本方針に沿って 中心市街地活性化基本計画 を作らなければなりません。
改正前は、公表して主務大臣と都道府県へ写しを送れば済んでいました。それが 内閣総理大臣による認定制度 に改められます。誰でも手を挙げれば支援される形から、国が中身を見て選ぶ形 へ変わったわけで、これは 国の主導性を強めた 措置と位置づけられます。
基本方針の作成、省庁をまたぐ支援措置の総合調整、事業実施状況のモニタリングを担うため、内閣総理大臣を本部長とする中心市街地活性化本部
具体例
中活法のしくみを、実際の手続きの順に追ってみましょう。
① 政府(中心市街地活性化本部)が基本方針を定める
本部長は内閣総理大臣、構成員は全閣僚です。本部が案を作成し、閣議決定します。
② 市町村が基本計画をまとめ、認定してもらうよう内閣総理大臣へ申請する
基本計画には、基本的な方針、位置および区域、目標(定量的な数値目標)、計画期間(概ね5年以内)、中心市街地活性化のための事業、フォローアップ、推進体制などを盛り込みます。
③ 市町村は協議会の意見を聴く
ここで聴く相手が、協議会があるかないかで入れ替わります。すでに 中心市街地活性化協議会が立ち上がっていれば、そこへ基本計画について意見を求めなければなりません。まだ無ければ、商工会または商工会議所から意見を聴く ことになります。
この「組織されているかどうかで聴く相手が変わる」という点が細かく問われます。
④ 内閣総理大臣が認定する
関係行政機関の長と協議・同意のうえで認定します。
⑤ 認定されれば各支援措置が受けられる
国土交通省、経済産業省、総務省等から、法令上の特例・交付金・税制・融資などの重点的な支援を受けられます。具体的には、市街地の整備改善、都市福利施設の整備、まちなか居住の推進、経済活力の向上、公共交通機関の利便性増進等が対象です。

中活法の枠組みと認定制度
試験のポイント
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省庁ごとにばらばらだった支援を、内閣の下でまとめて動かすための器だと考えてください。
活性化を総合的・一体的に進めるうえで必要な事項を協議する場として、中心市街地ごとに 中心市街地活性化協議会 を組織することになりました。
この協議会は、次の団体などが 共同で 組織します。
| 組織する主体 | 受け持つ役割 |
|---|---|
| 商工会・商工会議所 | 経済活力の向上 を推進する |
| 中心市街地整備推進機構 | 都市機能の増進 を推進する(公益施設等の整備、土地の先行取得、公共空地等の設置・管理などを行う公益法人・非営利法人) |
| まちづくり会社 など | 上記と共同で組織する |
そこへ市町村や地権者といった担い手が加わり、民間の事業活動をとりまとめて、地域のまちづくりを全体として組み立てていきます。
経済活力の向上なら商工会・商工会議所、都市機能の増進なら中心市街地整備推進機構。この対応づけは、そのまま問われます。
認定を受けた基本計画に対する支援措置が、大幅に拡充されました。市街地の整備改善、都市の福利施設の整備、商業の活性化、公共交通機関の利便増進 などが並びます。
薄く広く配るのをやめ、認定を通ったところへ手厚く回す。これが「選択と集中」の意味するところです。1)の認定制度と合わせて読むと、改正の狙いが一本の線でつながります。
| 誰が | 何をする |
|---|
| 政府(中心市街地活性化本部) | 基本方針を定める |
| 市町村 | 基本計画を作成し、認定を申請する |
| 中心市街地活性化協議会 | 基本計画について意見を述べる |
| 内閣総理大臣 | 基本計画を認定する |
| 各省庁 | 認定基本計画に重点的な支援を行う |
計画を作るのは市町村、認定するのは内閣総理大臣。この主語の対応さえ押さえておけば、多くの選択肢は切れます。
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