第5章 物の管理
下の動画はこの節の解説ではありません。 解説動画の雰囲気を知っていただくための見本として、「JITシステム」の動画を再生します。
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プレミアムで見る外注管理は、自社で行わない工程や部品製造を外部に委託する活動を管理することです。外注依存度やアウトソーシング、ファブレスなどの概念を理解し、外注の戦略的な活用方法を学びます。
簡単にいうと
簡単にいうと、外注管理は「自分で作るか、他社に作ってもらうかを決めて、外に出す部分をしっかり管理する」ことです。
外注 は、自社の製品に使う 原材料や部品の加工を、外部の企業に任せること を指します。ここで任せるのは「作る手」であって、何を作るかの指図は自社が持ち続けます。
どれだけ外に頼っているかを測る指標が 外注依存度 です。JISでは「自社の製品に対する、原材料及び部品の加工を外部に依存する比率」(JIS Z 8141-7205)と定義されています。
通常は、生産金額に対する購入金額の割合 で表します。
この指標は、高低そのものに善し悪しがありません。どちらにも裏表があります。
| 外注依存度が低い企業 | 外注依存度が高い企業 | |
|---|---|---|
| 性格 | 広い範囲にわたって 高い技術力を自前で持つ ことが多い | 外の力を使い分ける |
| 強み | 技術が社内に蓄積され、仕様を自在に動かせる | 環境の変化に素早く、柔軟に対応できる/コアコンピタンスに力を注げる |
| 弱み | 広範囲の技術を保つための 研究開発費と製造コストが重くなる | 技術が社内に残りにくい |
何でも自社でやれば強いように見えますが、その技術力を維持し続ける費用 がのしかかります。外注依存度の議論は、つまるところ どこまでを自分の土俵と決めるか という話になります。
実務では、動機によって外注の性格が分かれます。
| 区分 | 何が足りなくて外に出すのか |
|---|---|
| 能力外注 | 自社の 生産能力 が足りない。設備も人も埋まっているときの逃がし先 |
| コスト外注 | 自社より 安く作れる 先がある |
| 専門外注 | 自社に 無い技術 が必要 |
同じ「外注」でも、能力外注は一時的、専門外注は恒常的になりやすいなど、付き合い方は変わってきます。
アウトソーシング は、業務の一部について 外部の専門的な知識やノウハウを活用すること です。外注が主に「ものを作る工程」を指すのに対し、こちらは業務全般が対象になります。
ねらいははっきりしています。外に任せたぶん、自社の得意分野へ経営資源を集中できる ことです。
| 得られるもの | 背負うもの |
|---|---|
| 外部の 専門性 を使える | 製品などの ノウハウや機密が漏れるおそれ がある |
| 得意分野に経営資源を集中 できる | 任せた分野の ノウハウが自社に蓄積されない |
| コストを削減 できる | |
| 固定費を変動費に変えられる | |
| 組織をスリムにできる |
「固定費を変動費に変えられる」が効いてきます。自前で設備と人を抱えれば、仕事が無くても費用は出ていきます。外に出せば、使った分だけの支払いで済みます。
ファブレス とは、製造設備を持たない製造業 のことです。アウトソーシングを製造の全体にまで広げた形といえます。
| 得られるもの | 背負うもの |
|---|---|
| 多額の設備投資が要らない(固定費を削れる) | 生産調整が難しい |
| 経営の柔軟性 を保てる | 一定量の発注が必要 になる |
| 自社の設備にとらわれず、研究・開発と生産活動ができる | ノウハウや機密が 漏れるおそれ がある |
| 社内に生産のノウハウが蓄積されない |
設備を持たないことは身軽さですが、同時に 自分で量を調節できない ということでもあります。売れ行きが落ちても発注を絞りにくく、急に増やすこともできません。
身軽さと引き換えに、生産を自分の手で握れなくなる。ファブレスの長所と短所は、すべてこの一点から出ています。
具体例
中小企業のA社は、プレス加工を自社で行い、表面処理(メッキ)は専門のB社に外注しています。これはB社の専門技術を活用する「専門外注」です。A社はメッキ設備への投資を不要とし、コアのプレス技術に経営資源を集中できます。

外注管理とOEM
試験のポイント
簡単にいうと
簡単にいうと、OEMは「A社が作った製品をB社のブランド名で販売する」仕組みです。委託側は工場を持たなくても製品ラインを増やせ、受託側は設備の稼働率を上げられるメリットがあります。
OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、受託側(メーカー)が委託側のブランド名で販売される製品を製造する形態です。委託側と受託側にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
メリット:
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メリット:
デメリット:
具体例
コンビニのプライベートブランド(PB)商品は典型的なOEMの例です。食品メーカー(受託側)がコンビニチェーン(委託側)のブランド名で商品を製造します。コンビニは工場を持たずに独自商品を展開でき、食品メーカーは工場の稼働率を高められます。

OEM(相手先ブランド製造)
試験のポイント
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