第5章 物の管理
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プレミアムで見る資材管理は、生産に必要な原材料・部品・消耗品などの資材を、必要なとき・必要な量だけ・適正なコストで調達し管理する活動です。資材の標準化は資材管理の基本方針のひとつで、品目数の削減や調達コストの低減に寄与しますが、一方で設計の自由度を制約する面もあります。
簡単にいうと
簡単にいうと、資材管理は「生産に使う材料や部品を、ちょうどよく揃えて無駄なく使う」ための管理です。標準化は「使う材料の種類を絞り込む」ことで効率を高めます。
資材管理 は、生産計画にもとづいて、生産に必要な資材を確実に確保すること を保証する活動です。
ただし、揃えればよいというものではありません。生産管理の面 と、購買費用や在庫関連費用といったコストの面 の両方から見て、最適な調達を実現すること が目的になります。
必要なものが揃っていても高く買いすぎていれば失敗ですし、安く買えても間に合わなければやはり失敗です。両面を同時に満たす点を探す のが資材管理の仕事だということになります。
何も手を打たなければ、資材の種類は次第に増えていきます。
設計者はそれぞれ最適と思うものを選びますし、新しい製品が出れば新しい部品が加わります。誰も悪いことをしていなくても、種類は膨らんでいく。
種類が増えると何が起きるか。手配の手間が増え、ロスの発生も増えます。だからこそ、資材標準化による種類の削減 が大きな意味を持ちます。
| 面 | 何が得られるか |
|---|---|
| 品質面 | 標準資材は品質のばらつきや不良品が減り、結果として 製品の品質が上がる |
| コスト面 | 種類が減ってまとめ発注ができ、単価を引き下げられる。種類の削減と共通化で 在庫量も減らせる |
| 納期面 | 標準資材を常備在庫にしておけば、短納期に対応できる |
| 管理面 | 種類が減るぶん、発注業務と在庫管理業務の負荷が軽くなる |
品質・コスト・納期・管理 の4面すべてに効く、というのが標準化の強みです。
一方で、失うものもあります。
| 面 | 何を背負うか |
|---|---|
| 設計面 | その都度の設計は不要になるが、限られた資材しか使えないので制約が増え、かえって設計作業が難しくなることがある |
| 経営面 | 標準化にこだわりすぎると保守的になり、技術革新やニーズの変化へ柔軟に対応できなくなる おそれがある |
設計面の指摘が示唆的です。標準化は設計を楽にする面と、縛る面の両方を持ちます。選択肢が決まっているので迷わずに済む反面、最適な部品があっても使えません。
経営面の指摘はさらに重く、標準化そのものが目的化する危険 を指しています。決めた型を守り続けることが、変化への対応を妨げる ── 標準化を進めるときは、この点を忘れないでください。
具体例
電子部品メーカーでネジの標準化を行い、使用するネジの種類を200種類から50種類に削減しました。これにより在庫スペースが60%削減され、量をまとめて発注できるようになったことで調達単価も15%低下しました。

資材管理の5つの原則
試験のポイント
簡単にいうと
簡単にいうと、常備品管理は「いつも使う資材を切らさないように一定量ストックしておく」方式です。また、ある部品を自社で作るか外注するかを判断する基準(内外製区分)についても整理します。
常備品管理方式は、消費量が比較的安定している資材について、常時一定量の在庫を保有し、使用した分だけ補充する管理方式です。需要が安定している汎用部品や消耗品に適しています。
内外製区分とは、ある部品や工程を「自社で製造するか(内製)」「外部に委託するか(外製=外注)」を判断する意思決定です。以下の7つの基準で総合的に判断します。
| 判断基準 | 内製が有利な場合 | 外製が有利な場合 |
|---|---|---|
| 品質(Q) |
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| 外注先の品質が十分 |
| 価格(C) | 自社製造のほうが安い | 外注のほうがコスト低減 |
| 納期(D) | 自社管理で確実に対応 | 外注先が柔軟に対応可能 |
| 数量 | 大量で安定した需要 | 少量で変動が大きい |
| 稼働率 | 自社設備の稼働率向上に寄与 | 自社設備に余力がない |
| 生産設備 | 自社に適切な設備がある | 設備投資が過大になる |
| 専門技術 | 自社にノウハウがある | 特殊技術が外部にある |
これらの基準に加え、不確実性(需要変動や技術変化のリスク)も考慮に入れて判断します。
具体例
自動車メーカーがエンジンは内製(品質・専門技術が重要)、シートカバーは外注(専門メーカーのほうがコストが安く品質も十分)と判断するのは、内外製区分の典型例です。

常備品管理方式と内外製区分
試験のポイント
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