RAID(冗長ディスク構成)の比較を図解でわかりやすく
複数のディスクを組み合わせ、速度や耐障害性を高める技術。方式ごとに特徴が異なる。

RAIDは、複数のハードディスクを組み合わせて1台の装置のように扱い、処理速度の向上や、障害への耐性(冗長性)を高める技術です。組み合わせ方(RAIDレベル)によって、速度重視から信頼性重視まで特徴が変わります。代表的な4つを押さえておくことが重要です。
RAID0(ストライピング)
データを複数のディスクに分散して同時に読み書きすることで、速度を高める方式です。冗長性はまったくなく、1台でも故障するとデータ全体が失われます。速度は最も速いものの、耐障害性がないため、単独では重要データの保存には向きません。
RAID1(ミラーリング)
同じデータを2台のディスクにまったく同じように書き込む方式です。1台が故障してももう1台にデータが残るため、冗長性が高く安全です。一方、実際に使える容量は総容量の半分になり、速度の向上効果はありません。
RAID5とRAID6(パリティ方式)
RAID5は、データとともに誤り訂正用のパリティ情報を複数のディスクに分散して記録します。ディスクが1台故障しても、残りのデータとパリティから復元できるため、速度と冗長性のバランスに優れます(最低3台必要)。RAID6は、パリティを二重に持つことで、2台までの同時故障に耐えられます(最低4台必要)。より安全ですが、その分の容量と処理の負担が増えます。
選択の考え方
速度を最優先するならRAID0、確実な二重化ならRAID1、速度と信頼性のバランスと容量効率ならRAID5、より高い信頼性が必要ならRAID6を選びます。なお、RAIDは複数台故障やRAID機構自体の障害には対応できないため、RAIDがあってもバックアップは別途必要である点に注意が必要です。
◎ 試験対策のポイント
- ▶RAID0=ストライピング(高速・冗長性なし)、RAID1=ミラーリング(二重化・容量半減)。
- ▶RAID5=パリティ分散(1台故障に耐える・最低3台)、RAID6=二重パリティ(2台故障に耐える・最低4台)。
- ▶RAID0は「冗長」ではない点に注意(速度向上のみ)。
- ▶RAIDはバックアップの代わりにはならない(人為的削除やRAID障害には無力)。
よくある質問
Q. RAID5とRAID1はどう使い分けますか?
A. RAID1は2台で同じデータを持つシンプルな二重化で、容量効率は50%です。RAID5はパリティを使うことで、3台以上の構成で容量効率を高めつつ1台の故障に耐えられます。容量効率と速度のバランスを重視するならRAID5、シンプルな確実性を重視するならRAID1が向きます。
Q. RAIDがあればバックアップは不要ですか?
A. いいえ、必要です。RAIDはディスクの物理故障には強いですが、誤ってファイルを削除した、ウイルスに感染した、RAIDコントローラ自体が壊れた、複数台が同時に故障したといった事態には対応できません。RAIDとバックアップは目的が異なるため、両方を備えるのが基本です。
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