事業ドメイン
じぎょうどめいん
ひとことで言うと
個々の事業が競争する範囲を顧客層・顧客機能・技術の3次元で定義する概念。
解説
個々の事業が競争する範囲や領域を定義する概念。エーベルの3次元(顧客層・顧客機能・技術)のフレームワークで定義されることが多い。事業ドメインの適切な設定は、経営資源の集中と競争優位の構築において重要な戦略的意思決定である。
くわしく解説
事業ドメインとは、企業の個々の事業が「誰に(顧客層)」「何を(顧客機能)」「どのように(技術・提供手段)」提供するかという3つの次元で競争領域を定義する概念である。エーベル(Abell)が提唱したこの3次元モデルは、事業の範囲を単なる製品・市場の組み合わせではなく、顧客ニーズと提供技術の観点から定義する枠組みとして広く使われる。事業ドメインを適切に設定することで、経営資源の集中投入先が明確になり、競争優位の構築につながる。ドメインを広く設定しすぎると経営資源の分散を招き、狭く設定しすぎると「マーケティング近視眼(マーケティング・マイオピア)」に陥るリスクがある。企業ドメイン(全社レベル)の下位概念として位置づけられる。
具体例で考えよう
あるIT企業が事業ドメインを「中小企業(顧客層)の業務効率化(顧客機能)をクラウドソフトウェア(技術)で実現する」と定義することで、競争する市場と提供価値を明確化するのが典型例。
試験対策ポイント
エーベルの3次元(顧客層・顧客機能・技術)は必須暗記事項。企業ドメイン(上位概念)と事業ドメイン(下位概念)の区別が頻出。マーケティング近視眼(レビットの概念)とも関連付けて整理する。