市場均衡と需要供給曲線のシフトを図解でわかりやすく
需要曲線と供給曲線の交点で価格と数量が決まる。曲線がシフトすると均衡も動く。

市場均衡は、右下がりの需要曲線と右上がりの供給曲線が交わる点で成立し、そこで均衡価格と均衡取引量が決まります。価格が均衡から離れると超過需要または超過供給が生じ、価格が調整されて均衡に戻ります。ミクロ経済学の出発点となる、最も基本的な図です。
需要曲線と供給曲線
需要曲線は、価格が下がるほど需要量が増えるため右下がりになります。供給曲線は、価格が上がるほど供給量が増えるため右上がりになります。この2本が交わる点が均衡点で、そのときの価格が均衡価格、数量が均衡取引量です。
超過需要と超過供給
価格が均衡価格より高いと、供給量が需要量を上回り超過供給(売れ残り)が生じます。すると売り手が値下げを始め、価格は下落して均衡に向かいます。逆に価格が均衡より低いと、需要量が供給量を上回り超過需要(品不足)が生じ、価格が上昇して均衡に向かいます。この価格による自動調整メカニズムを価格の調整機能といいます。
曲線のシフトと移動の違い
重要な区別として、「曲線上の移動」と「曲線自体のシフト」があります。その財の価格が変わったときは、同じ曲線上を移動するだけです。一方、価格以外の要因(所得、嗜好、関連財の価格、人口など)が変わると、曲線そのものが左右にシフトします。試験ではこの区別が繰り返し問われます。
シフトが均衡に与える影響
需要曲線が右にシフト(需要増加)すると、均衡価格は上昇し均衡取引量も増加します。需要が左シフトすれば価格・数量ともに減少します。供給曲線が右シフト(供給増加)すると、均衡価格は下落し均衡取引量は増加します。需要と供給が同時にシフトする場合は、価格か数量のどちらかが確定せず、シフトの大きさ次第になる点に注意が必要です。
◎ 試験対策のポイント
- ▶需要曲線は右下がり、供給曲線は右上がり。交点が均衡点(均衡価格・均衡取引量)。
- ▶価格が高いと超過供給、低いと超過需要。価格調整で均衡へ向かう。
- ▶「曲線上の移動」(その財の価格変化)と「曲線のシフト」(それ以外の要因)の区別が最頻出。
- ▶需要増加→価格上昇・数量増加/供給増加→価格下落・数量増加。組み合わせで判断する。
よくある質問
Q. 需要曲線が「シフトする」のはどんなときですか?
A. その財の価格以外の要因が変化したときです。具体的には、所得の変化、嗜好の変化、代替財・補完財の価格変化、人口や消費者数の変化、将来価格の予想の変化などです。その財自身の価格が変わった場合は、シフトではなく曲線上の移動になります。
Q. 需要と供給が同時に増えたら価格はどうなりますか?
A. 取引量は確実に増えますが、価格は確定しません。需要増加の効果(価格上昇)と供給増加の効果(価格下落)が打ち消し合うため、どちらのシフトが大きいかによって、価格は上がることも下がることも変わらないこともあります。
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