令和3年度(2021年度)経済学・経済政策
全25問の解説
第1問
下図は、2019年1-3月期から2020年7-9月期における日本、アメリカ、中 国、イギリスの実質国内総生産(前期比、四半期ベース、季節調整済)の推移を示し ている。 図中のa〜cに該当する国の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群 から選べ。 (%) a アメリカ b c -5 -10 -15 -20 -25 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 (期) 2019 2020 (年) 出所:独立行政法人労働政策研究・研修機構ホームページ
正解:イ
第2問
下図は、国債等の保有者別内訳である。 図中のa〜cに該当する保有者の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解 答群から選べ。 (%) a b その他 20 海外 10 政府 c 2005 2010 2015 2019(年) 注:⑴ 国債等は、「国庫短期証券」、「国債・財投債」の合計。また、国債等は、一 般政府(中央政府)のほか、公的金融機関(財政融資資金)の発行分を含む。 ⑵ 各年とも12月末時点。 出所:日本銀行『資金循環統計』
正解:エ
第3問
国内総生産(GDP)に含まれるものとして、最も適切な組み合わせを下記の解答 群から選べ。 a 家族総出の大掃除 b 家族で温泉旅行 c 子供への誕生日プレゼントの購入 d 孫へのお小遣い
正解:ウ
第4問
コロナ禍で落ち込んだ経済を支えるための対策のひとつに、個人や世帯に対する 一時金の給付がある。この一時金の経済効果に関する記述として、最も適切な組み 合わせを下記の解答群から選べ。 a 恒常所得仮説によれば、今期の消費は今期の所得によって決定される。従っ て、緊急事態宣言の発出によって飲食店の営業を停止しても、一時金の給付に よって巣ごもり消費が喚起され、経済全体の消費は増加すると考えられる。 b 絶対所得仮説によれば、生涯の所得が生涯の消費を決定する。従って、一時金 の給付が将来の増税を予想させるとしても、新しい生活様式への対応を通じて、 経済全体の消費は増加すると考えられる。 c 低所得者ほど限界消費性向が高い傾向にあるとすれば、一時金の給付対象に所 得制限を設けることは、より効果的に消費を支えると考えられる。 d 不要不急の財に関する需要の所得弾力性が高い傾向にあるとすれば、一時金の 給付が消費を増やす効果は、不要不急の消費ほど大きくなると考えられる。
正解:オ
第7問
貨幣乗数に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 a マネー・ストックが1単位増えると、マネタリー・ベースはその貨幣乗数倍だ け増加する。 b 金融機関の準備率が高くなると、貨幣乗数は小さくなる。 c 現金よりも預金で通貨を保有する傾向が高まると、貨幣乗数は小さくなり、マ ネタリー・ベースの増加に伴うマネー・ストックの増加の程度も小さくなる。 d 中央銀行は、マネタリー・ベースのコントロールを通じて、マネー・ストック を調整する。
正解:エ
第8問
金融政策に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答 群から選べ。 a 投資の利子感応度が大きいほど、貨幣供給量の増加がGDPを増加させる効果 は、大きくなる。 b 貨幣数量説の考え方によると、貨幣供給量の増加は、物価水準を上昇させると ともに、実質GDPを比例的に増加させる。 c ケインズ的な金融政策の考え方によれば、貨幣供給量は経済成長率に合わせた 一定率(k%)で増加させることが望ましい。 d 流動性のわなが生じているときの貨幣供給量の増加は、更なる利子率の低下が ないために投資のクラウディング・アウトを伴うことなく、GDPを増加させる。
正解:エ
第9問
生産物市場における輸出入の変化がGDPや貿易収支に与える影響に関する記述 として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ
第10問
完全資本移動の場合のマンデル=フレミング・モデルについて考える。下図にお いて、IS曲線は生産物市場の(cid:13432)衡、LM曲線は貨幣市場の(cid:13432)衡、BP曲線は国際収 支の(cid:13432)衡を表す。この経済は小国であるとする。変動相場制のケースでの経済政策 に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 利子率 LM曲線 BP曲線 IS曲線 GDP a 金融緩和政策は、資本が海外から自国に流入することにより、自国通貨高を生 じさせる。 b 財政拡大政策は、資本が海外から自国に流入することにより、自国通貨高を生 じさせる。 c 金融緩和政策は、輸出を増加させることを通じて、自国のGDPを増加させる 効果を持つ。 d 財政拡大政策は、輸出を増加させることを通じて、自国のGDPを増加させる 効果を持つ。
正解:ウ
第11問
雇用・失業の用語に関する記述として、最も適切なものはどれか。
正解:ア
第12問
全要素生産性(TFP)に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答 群から選べ。 a 新しい技術の開発は、全要素生産性を上昇させる要因のひとつである。 b 経済成長率=(労働分配率#労働生産性の成長率)+(資本分配率#資本投入の 成長率)+全要素生産性の成長率、である。 c 生産要素の投入量が一定であったとしても、全要素生産性が上昇すると、生産 量は増加する。 d 全要素生産性は、生産量を労働投入量で除した値である。
正解:ウ
第13問
市場取引において、売り手の行動を表す曲線は「供給曲線」、買い手の行動を表す 曲線は「需要曲線」と呼ばれている。下図に基づき、供給曲線と需要曲線のシフト要 因と、(cid:13432)衡価格の変化に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選 べ。なお、点Eが初期の(cid:13432)衡を示している。 価格 供給曲線 需要曲線 数量
正解:オ
第14問
左図では供給曲線が垂直になっており、また、右図では需要曲線が垂直になって いる。需要曲線がシフトする場合の売り手の収入の変化に関する記述の正誤の組み 合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 価格 価格 供給曲線 需要曲線 供給曲線 需要曲線 数量 数量 a 左図では、需要曲線が右方にシフトするとき、売り手の収入は減少する。 b 右図では、需要曲線が右方にシフトするとき、売り手の収入は増加する。 c 需要曲線が左方にシフトするとき、両方の図で、売り手の収入は減少する。
正解:ウ
第15問
下図のような形状をした無差別曲線に関する記述として、最も適切な組み合わせ を下記の解答群から選べ。 Y財 X財 a X財がおにぎり、Y財がサンドイッチのように、不完全であるが代替可能性 のある2財の関係を示している。 b X財がお弁当、Y財が容器ゴミのように、通常の財と負の財の関係を示して いる。 c この無差別曲線上におけるX財とY財の組み合わせでは、得られる効用は一 定である。 d この無差別曲線上を右に行くほど、X財を1単位増やすために減らさなけれ ばならないY財の量は増加する。
正解:ウ
第16問
限られた所得を有する個人がおり、X財とY財を購入することができるとす る。下図には、この限られた所得に基づいて予算制約線Aと予算制約線Bが描か れており、また、予算制約線Aと点Eで接する無差別曲線と、予算制約線Bと点 Fで接する無差別曲線が描かれている。下図に関する記述として、最も適切な組み 合わせを下記の解答群から選べ。 Y財 予算制約線A 予算制約線B X財 a 予算制約線Aから予算制約線Bへの変化は、X財の価格の上昇によるもので ある。 b 予算制約線Aから予算制約線Bへの変化は、Y財の価格の上昇によるもので ある。 c 点Eから点Fへの変化は、代替効果と呼ばれている。 d 点Eから点Gへの変化は、代替効果と呼ばれている。
正解:エ
第17問
大学生のAさんは、アルバイト先の時給が上がったことで、所得が増加した。そ の結果、お昼に学食に行く回数が減り、イタリアンレストランに行く回数が増え た。この状況に関する説明として、最も適切なものはどれか。
正解:ウ
第18問
生産に外部経済が伴う場合の市場(cid:13432)衡を考える。下図には、需要曲線D、私的 限界費用曲線S 、社会的限界費用曲線S が描かれている。市場(cid:13432)衡は点Fで与え 0 1 られ、(cid:13432)衡価格はP 、(cid:13432)衡取引量はQ である。また、社会的な最適点は点Eで 1 1 与えられている。 このとき、社会的に最適な状態を実現するために政府が生産者に対して補助金を 交付するとする。交付される補助金の大きさとして、最も適切なものを下記の解答 群から選べ。 価格 S 0 S A 1 H P P E P G 数量 Q Q 1 0
正解:イ
第19問
下図によって独占企業の利潤最大化を考える。Dは独占企業の市場需要曲線、 MRは独占企業の限界収入曲線、MCは独占企業の限界費用曲線である。 この図に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。 価格 MC P P P G MR 数量 Q Q 1 0
正解:ウ
第20問
ある遊園地では、入場料とアトラクション乗車料金の2部料金制をとっている。 太郎さんがこの遊園地のアトラクションに乗る回数は1回当たりの料金に依存する ので、下図のような需要曲線Dが描けるとする。また、この遊園地がアトラク ション乗車1回で負担する限界費用は200円であるとする。下図に関する記述の正 誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 乗車料金 200 限界費用 乗車回数 6 10 a 点Aにおいて太郎さんが支払う費用は1,200円である。 b 点Aよりも点Bの方が、太郎さんの消費者余剰は大きい。 c 入場料700円を支払った後に、点Aにおいて太郎さんはこのアトラクション に6回乗る。
正解:ウ
第21問
消費の競合性と排除性に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なもの を下記の解答群から選べ。 a マグロの漁場のような共有資源には、排除性はないが、競合性がある。 b 支払いにより加入をすることで消費ができるクラブ財には、排除性があるが、 競合性はない。 c 競合性と排除性を持ち合わせる財のことを公共財という。
正解:イ
第22問
下図のような労働市場について考える。この図に関する記述として、最も適切な 組み合わせを下記の解答群から選べ。 賃金 労働供給 W 労働需要 労働量 L a 最低賃金をW より高い水準に設定すると、労働市場は超過供給の状態とな り、失業が生じる。 b 労働市場を開放し、海外から労働移民を受け入れると、労働需要曲線が右方に シフトする。 c 資本投入量が増加すると、賃金は上昇する。 d 最低賃金をW より低い水準に設定すると、人手不足の状態となる。
正解:イ
第23問
自由貿易協定によって、それまで輸入が禁止されていた果物の輸入が自由化され ることになった。下図には、この果物に関する国内市場の需要曲線Dと供給曲線 Sが描かれている。輸入自由化によって、国内価格がP から国際価格P になった 0 1 ときの消費者余剰と生産者余剰に関する記述として、最も適切なものを下記の解答 群から選べ。 価格 S ⑸ P ⑵ ⑶ ⑷ P ⑴ 数量
正解:エ
第5問 設問1
生産物市場の(cid:13432)衡条件は、総需要=総供給である。総需要ADと総供給ASが以 下のように表されるとき、下記の設問に答えよ。 AD=C+I+G C=C +(c Y-T) AS=Y ここで、Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、C は基礎消費、cは限界消費性向 (01c11)、Yは所得、Tは租税である。 (設問1) 乗数に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 a (cid:13432)衡予算乗数は、 である。 1-c b 政府支出乗数は、 である。 1-c c 租税乗数は、 である。 1-c d 投資乗数は、 である。 1-c 【設問1】
正解:エ
第5問 設問2
生産物市場の(cid:13432)衡条件は、総需要=総供給である。総需要ADと総供給ASが以 下のように表されるとき、下記の設問に答えよ。 AD=C+I+G C=C +(c Y-T) AS=Y ここで、Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、C は基礎消費、cは限界消費性向 (01c11)、Yは所得、Tは租税である。 (設問1) 乗数に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 a (cid:13432)衡予算乗数は、 である。 1-c b 政府支出乗数は、 である。 1-c c 租税乗数は、 である。 1-c d 投資乗数は、 である。 1-c 【設問2】
正解:ア
第6問 設問1
下図は、IS曲線とLM曲線を描いている。この図に基づいて、下記の設問に答 えよ。 利子率 LM IS GDP (設問1) LM曲線が垂直になる例として、最も適切なものはどれか。 【設問1】
正解:ア
第6問 設問2
下図は、IS曲線とLM曲線を描いている。この図に基づいて、下記の設問に答 えよ。 利子率 LM IS GDP (設問1) LM曲線が垂直になる例として、最も適切なものはどれか。 【設問2】
正解:イ