ひとことで言うと
市場全体の動きに対する、個別資産の値動きの感応度。
解説
β(ベータ値)は、市場全体の収益率の変動に対して、個別資産の収益率がどれだけ反応するかを示す指標。市場全体のβを1とし、βが1より大きい資産は市場より値動きが大きく、1より小さい資産は市場より値動きが小さい。
くわしく解説
β(ベータ値)は、市場全体(市場ポートフォリオ)の収益率が動いたときに、個別資産の収益率がどれだけ連動して動くかという感応度を示し、市場全体のβを基準の1とする。β=1なら市場と同じ幅で動き、β>1なら市場変動を増幅して動く(ハイリスク・ハイリターン、景気敏感株など)、0<β<1なら市場変動より小さく動く(ディフェンシブ、生活必需品・電力株など)。βは統計的には「個別資産と市場の共分散÷市場の分散」で求められ、市場との連動リスク=分散投資では消せないシステマティック・リスクの大きさを表す。分散で消せる個別リスク(非システマティック・リスク)はβに含まれず、CAPMでも報酬の対象とならない。CAPMではこのβを用いて期待収益率(=株主資本コスト)を求めるため、βは資本コスト算定の鍵となる係数である。一般に、負債比率(財務レバレッジ)が高い企業ほど株式のβは大きくなる傾向がある。
具体例で考えよう
β=1.5の株式は、市場が10%上昇すると理論上15%上昇し、市場が10%下落すると15%下落する傾向をもつ。景気敏感株はβが高く、生活必需品株はβが低い傾向がある。
試験対策ポイント
βの意味(市場感応度)、β>1/<1の解釈、CAPMの係数としての役割が頻出。個別リスクではなく市場リスクを表す点に注意。
この用語がわかる図解
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