ひとことで言うと
仕入高(売上原価)を仕入債務で割った値。支払いの速さ・猶予の長さを示す。
解説
仕入債務回転率は「売上原価(または仕入高)÷仕入債務(買掛金+支払手形)」で計算し、単位は「回」。仕入代金の支払いがどれだけ速いか(=支払猶予がどれだけ短いか)を示す指標である。
くわしく解説
仕入債務回転率が高いほど支払いが速く、低いほど支払いまでの猶予期間が長いことを意味する。逆数に365日を掛けた「仕入債務回転期間(=仕入債務÷売上原価×365日)」は、仕入れてから代金を支払うまでの平均日数を表す。支払猶予が長い(回転期間が長い)ほど、その間は手元資金を確保できるため資金繰りには有利に働く。この仕入債務回転期間は、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC=売上債権回転期間+棚卸資産回転期間−仕入債務回転期間)で差し引く項目にあたり、支払サイトを延ばすことでCCCが短縮され、必要な運転資本が減る。ただし、支払いを過度に遅らせると仕入先との取引関係を損なうおそれがあるため、資金効率と取引先との信頼のバランスが求められる。売上債権回転率・棚卸資産回転率とあわせて、運転資本の効率を分析する。
具体例で考えよう
売上原価900万円、仕入債務150万円なら回転率は6回。回転期間は150÷900×365=約61日で、仕入れてから約61日後に支払っている。支払サイトを延ばせば回転期間は延び、その分だけ運転資金に余裕が生まれる。
試験対策ポイント
回転率=売上原価÷仕入債務、回転期間=365÷回転率、CCCで差し引く項目である点が頻出。支払猶予が長いほど資金繰りに有利な点も。
この用語がわかる図解
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