報酬システム
ほうしゅうしすてむ
ひとことで言うと
従業員への金銭的・非金銭的報酬の設計・運用の仕組みで、動機づけと人材確保に直結する。
解説
従業員の貢献に対する金銭的・非金銭的な報酬の設計・運用の仕組み。基本給、賞与、インセンティブ、福利厚生等の要素から構成される。従業員のモチベーション向上と優秀な人材の獲得・定着を実現するため、公正性・透明性・戦略整合性のある報酬システムの設計が求められる。
くわしく解説
報酬システムとは、企業が従業員の労働・貢献に対して支払う対価の設計・管理の仕組み全体を指す。構成要素は、基本給・賞与・各種手当等の金銭的報酬(外的報酬)と、職場環境・キャリア開発機会・承認等の非金銭的報酬(内的報酬)に大別される。報酬設計の重要な原則は、①内部公平性(社内での公正な格差)、②外部競争性(労働市場との均衡)、③個人への動機づけ効果の三点である。また、報酬システムは経営戦略と整合していること(戦略整合性)が求められ、成果主義型・職能給型・職務給型等の設計が戦略目標に応じて選択される。動機づけ理論(ハーズバーグの二要因理論等)とも密接に関連し、金銭的報酬は不満解消要因(衛生要因)として機能する場合が多い。
具体例で考えよう
営業部門にインセンティブ報酬(売上連動ボーナス)を導入することで個人の成果意識を高めつつ、チームワークを阻害しないよう部門業績連動賞与も組み合わせて設計するケースが典型例。
試験対策ポイント
ハーズバーグの衛生要因・動機づけ要因と報酬の関係を整理する。職能給・職務給・成果主義の違いも頻出。公正性理論(アダムス)との組み合わせ問題にも備える。