ひとことで言うと
株式・金利・為替などの原資産の価格に基づいて価値が決まる金融派生商品。
解説
デリバティブ(金融派生商品)は、株式・債券・金利・為替・商品などの原資産の価格や指標に基づいて価値が決まる金融商品の総称。先物・先渡・オプション・スワップなどがあり、リスクのヘッジ(回避)や投機、裁定取引に用いられる。
くわしく解説
代表的なデリバティブには、①将来の一定期日に一定価格で売買する契約である先物取引(取引所取引)・先渡取引(相対取引)、②将来売買する「権利」を売買するオプション取引、③異なる条件のキャッシュフローを交換するスワップ取引(金利スワップ・通貨スワップなど)がある。企業は、保有資産や将来取引の価格変動リスクを固定・限定するヘッジ目的でデリバティブを利用する(例:輸入企業が為替予約で円安リスクを回避)。少ない資金(証拠金)で大きな金額の取引ができるレバレッジ効果があるため、投機に使うと利益だけでなく損失も拡大しうる。会計上、一定の要件を満たしてヘッジ会計を適用すると、ヘッジ対象とヘッジ手段の損益を同じ期に対応させて計上できる。原資産の価格に連動して価値が変動するため単独では大きなリスクを持つが、既存のリスクを相殺する形で使えば、全体のリスクを抑えることができる。
具体例で考えよう
3か月後にドル建てで代金を支払う輸入企業が、あらかじめ1ドル=130円で買う為替予約(先渡取引)を結べば、その後に円安(1ドル140円)が進んでも130円で決済でき、為替変動による支払額増加のリスクを回避できる。
試験対策ポイント
先物・先渡・オプション・スワップの分類、ヘッジ目的と投機、レバレッジ効果が頻出。為替予約によるリスクヘッジの具体例も。
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