組織学習
そしきがくしゅう
ひとことで言うと
組織が経験を通じて知識を獲得・蓄積し、行動パターンや戦略を継続的に改善するプロセス。
解説
組織が経験やフィードバックを通じて知識を獲得・共有・蓄積し、行動パターンや戦略を改善するプロセス。個人の学習とは異なり、組織としての制度やルーチン、文化に学習成果が埋め込まれる点が特徴である。シングルループ学習とダブルループ学習の両方が含まれる。
くわしく解説
組織学習とは、個人の学習とは異なり、組織全体が経験・フィードバック・失敗から知識を獲得し、それを組織のルーチン・文化・システムに埋め込むことで、組織としての能力と行動パターンを継続的に改善するプロセスである。アージリスとションが提唱したシングルループ学習とダブルループ学習の区別が重要で、シングルループ学習は既存の目標・前提を変えずに行動を修正する(問題の解決)のに対し、ダブルループ学習は目標や前提そのものを問い直す(問題の定義を変える)より深い学習を指す。組織学習が機能するためには、心理的安全性に基づく失敗の共有文化や、知識の形式知化(暗黙知から形式知への変換)と組織への埋め込みが必要となる。ナレッジマネジメントやSECIモデル(野中郁次郎)とも密接に関連する概念である。
具体例で考えよう
製造ラインで品質不良が発生した際、単に作業手順を修正する(シングルループ)だけでなく、品質管理の根本的な考え方や設計工程の前提を見直すこと(ダブルループ)で真の問題解決を図るのが組織学習の典型例。
試験対策ポイント
シングルループ学習とダブルループ学習の違いは最頻出。個人の学習と組織学習の違い(ルーチン・文化への埋め込み)を理解する。野中郁次郎のSECIモデル(暗黙知・形式知の変換)との関連も頻出テーマ。