有形固定資産回転率
ゆうけいこていしさんかいてんりつ
ひとことで言うと
売上高を有形固定資産で割った値。設備をどれだけ効率的に使ったかを示す。
解説
有形固定資産回転率は「売上高÷有形固定資産」で計算し、単位は「回」。建物・機械・設備などの有形固定資産が、どれだけ効率的に売上を生み出しているか(設備の利用効率)を示す指標である。
くわしく解説
有形固定資産回転率が高いほど、少ない設備で多くの売上を上げており、設備が有効に活用されていることを表す。逆に低い場合は、過大な設備投資、稼働率の低い遊休設備、需要に見合わない生産能力などが疑われる。総資本回転率を資産別に分解した指標の一つで、売上債権回転率・棚卸資産回転率とあわせて、どの資産が資本効率を下げているかを分析するのに用いる。ただし、設備集約的な装置産業では回転率が低め、労働集約型の業種では高めになるなど業種特性の影響が大きく、水準の評価には同業他社との比較が欠かせない。また、古い設備は減価償却が進んで簿価が小さくなり、分母が小さくなることで回転率が見かけ上高く出る点にも注意が必要である。設備投資の妥当性や生産能力の過不足を検討する手がかりになる。
具体例で考えよう
売上高2,000万円、有形固定資産500万円なら回転率は4回。同業他社が6回なら、自社は設備に比べて売上が伸びておらず、遊休設備や過大投資がないかを検討する余地がある。
試験対策ポイント
回転率=売上高÷有形固定資産、設備の利用効率を示す点、業種特性や減価償却の進行による影響が頻出。総資本回転率の分解指標である点も。
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